Pinup Male Twilight Knight ~Kingdom Death

kingdom deathのtwilight knight(男)。
女性のミニチュアが多い同ブランドではあるものの、男のミニチュアの出来も良く、個人的にはそっちの方が好きだったりする。筋肉サイコー。

そんなtwilight knightは、このpinups of death 3に含まれるミニチュア。
一見高く思えるけど、10体以上入ってこの値段なので実はかなりお得である。しかもセールで半額で買ったので、さらにリーズナブル。
ちなみに、今はバラ売り中なので個別でも買える(当然割高)。

で、以下がパーツ。見ての通り、素材はプラスチック。
ディテールは良好。
このサイズで目もちゃんとモールドされているのは大したものである(塗れるとは言ってない)。
ただし、ヒザ当てのあたりがやや曖昧な感じ。
パーツの合いはフツー。
口から伸びたヒモと腕との接続部分にスキマができるので、あとで適当に埋める。

組み立ててプライマを吹いたところ。
全高約4.5cm。
頭と剣は仮留め。本体を取り巻くヒモも別塗り。

カラースキームはあまり明るい色を使わず、地味めに塗ったら完成。
ケレン味のあるポーズがカッコイイ。
剣の柄で半分隠れてるけど、実はケツが丸出しである(Tバックぽい何かを装備している様子)。

目は白目だけ。黒目を入れるにはモールドを無視して白目を大きく塗らないと無理。

肌の色はもう少し明るめにすべきだったかも。やや陰影に欠けるような気もするし。
vallejoのburnt flesh、base flesh、basic skin tone、light fleshなどを使用したものの、血色のある肌を再現するのはなかなか難しい。

地面を塗ってたら、本体のマントに塗料が付いてしまった。
すぐに気づけば水で洗い流せたけど、時すでに遅しということでウェザリングでごまかす方向にシフト。
やりすぎない程度にvallejoのpigmentで汚しておいた。

以上、kingdom deathのtwilight knight(男)は、グレートなアニキのミニチュア。
筋肉と剣との相性がバツグンであり、ポージングの妙も加わって高評価である。

なおpinups of death 3にはさらに露出度の高い男性ミニチュアが存在するものの、こちらの作成予定はないのであった。

ダーティペア ケイ&ユリ ~ハセガワ

ハセガワから発売された、ダーティペア with ラブリーエンゼル
この令和のご時世にまさかのダーティペアという、商品化したハセガワの正気を疑いたくなるキットである。
今回はそこからダーティペアの2人を作成してゆく(ラブリーエンゼルの着工は未定)。

ミンメイよろしくレジン製かと思ったら、フツーのプラモデルでランナーは1枚。
この手のモデルのディテールに良いも悪いもないので感想は割愛。
ミョーにはっきりとしたパーティングラインが主に体の側面に存在し、処理がやや大変。
パーツの合いは恐ろしく悪く、そのまま組むとスキマだらけになるのは必定。正直、出来のイマイチなレジンのキットと変わらないレベルの低精度で脱帽である。
まあ、値段が値段なだけにそのあたりは大目に見るしかない。実売2000円ちょっとだし。

とはいえ面倒な作業には違いないので、ユリの髪の分割部分だけ真面目に埋めて、他はやっつけで済ませた。

プライマを吹いたところ。
スケールは1/20で全高約8.5cm。
ケイの髪(上半分)と、腰の銃(どっちも)は仮留め。

劇中の人物にはちっとも似ていないけど、あえてこういうテイストにアレンジしたものと勝手に解釈しているので特に問題はない。
どこぞのナウシカみたいな造形よりは、はるかにマシである(パーツの精度は負けてるけど)。

カラースキームは髪だけ設定ぽく塗って、他は好きなようにする。
で、完成。

あーもー、パネルラインを入れるのがクソ面倒くせー。でも入れちゃうっていう(スキマをごまかすのにも使えるから)。

にしても、顔がのっぺりとしている。凹凸が乏しいというか。
おかげで陰影を出しづらい。キャラクタモデルの宿命である。

キットには例によって瞳用のデカールが付属。
が、目の輪郭がないのは好きじゃないので自前で描いた。
サイズも大きいし、米粒以下の面積に黒目を入れる作業よりはずっと気楽である。

ライトのせいで肌は白飛び気味。実物はもう少し赤みと生気がある。
生っ白い肌色とは一線を画してゆくスタイル。

服の色は、水色と見せかけたターコイズとオレンジ。
もう少し淡い感じでも良かった気はするけど、コントラストを効かすにはこれくらいの濃さがあった方が扱いやすい。
なおターコイズのレシピは、kimeraのphthalo greenとgreen shadeのミックスを元に、同cobalt bluegreenと白でハイライト。
オレンジは、vallejoのheavy orangeとgory redのミックスに、citadelのyriel yellowでハイライト。

ケイのベルトやブレスレットのピンクがやや安直な印象。色の組み合わせを考えるのは、いつだって悩ましい。

同梱のラブリーエンゼルとは異なり、ダーティペアの2人にはスタンドやベースが用意されていない。
ので、一緒に載せられるサイズのものを在庫から選択。ミニチュアを作っていると、この手のベースの確保には困らないのであった。

貼ってあるデカールはwwwa(スリー ダブリュ エーと読む)のロゴ。
ダーティペアのあのロゴこそデカールにすべきなのに、なぜwwwaなのか。ここはハセガワを問い詰めたいところである。
処理的には光沢クリアを吹いて少しだけ磨いてある。意味もなくテカテカでナイス。

以上、ダーティペアの2人は作りやすくもなければ、良い出来とも言い兼ねる、値段相応なプラモデル。多くを求める人には向かないけど、刺さる人には刺さるだろうからそれで十分な価値があるとも言えよう。

その意味で言えば、ハセガワの目論見は見事に成功しているのであり、おっさんがホイホイと引き寄せられる絶妙な商品化であったのだと心から感服するのである(つまり、もっとやれ)。

Yutaka, the Elusive Archer ~Signum Games

signum gamesのkickstarter、kitsune clanが思ったより早く届いた。
ウクライナから2週間くらいで到着と、以前と変わらない程度にまで物流は回復している様子。
文字通りいろいろとあって遅れはしたけど、それでもちゃんとリワードを送ってくれたことに感謝しつつ、早速1体を作ってみたのであった。

選んだのは基本セット(アドオンは追加してない)のyutaka。
kumiko同様、謎すぎるネーミングセンスが光る。

そんなyutakaの素材はレジンで以下パーツ。
ディテールは良好、パーツの合いはフツー。
デカいシッポに既視感。本体と同じくらいの大きさ。
他、頭と腕が選択式。ストレッチゴールで追加されたものながら、アーチャーという二つ名が付いている以上、素直に弓で組む。
なお矢と頭(のマズル部分)が干渉するので、腕の位置調整を推奨。

で、プライマを吹いた。が、写真はない。まあ、そういうこともある。

カラースキームは油揚げっぽい色で塗る。狐だけに。
したら完成。

後頭部から生えている、音叉みたいな物体が気になる。何これ。
もしや、チョンマゲのつもりとか?
実に趣深い……。
これぞ異国風ジャパニーズミニチュアの醍醐味と言えよう。

狐の色は思ったより明るく、コントラストが物足りない感じ。
レシピはvallejoのjapanese uniform ww2をベースに、heavy gold brown、dark sandでハイライト。
もっと明暗を強調しとけば良かった。

あとは木材系マテリアルの色がイマイチ。
今回はcitadelのrhinox hideがベースだけど、濃いというか暗いというかでアレなのでレシピを探索する必要がありそう。

以上、yutakaはシッポで立つポージングが印象的な8尾の狐のミニチュア。
狐好きにはオススメ、と言いたいものの、今のところkickstarterでしか入手できないので、公式ストアで買えるようになるのを待つのが吉である。

signum gamesにおかれましては、今後もクールなミニチュアの精力的なリリースを期待したい。超微力で申し訳ないものの、嗜好に合致する範囲で買い支えてゆく所存である。
そして、このクソったれな戦争が1日でも早く終わることを願うとともに、願うことしかできない非力な自分をもどかしく思うのであった。

GlazeでNMM

暑くてやる気がでない。

実際のところは気候に関係なくやる気がなくなるので、そんなものはただの言い訳である。
まったくもってこのやる気とかいうものは、些細なことでどこかへ消えてしまうし、かと思えば不意に現れたりもする、極めて曖昧で掴みどころのないものである。

そんなものに左右される自分とは一体何なのか? 
それは、やる気を口実にして手を動かさない、ただのモノグサである。

無意味な自己分析をしたところでやる気がないことには違いないので、今回は以前から心残りに思っていた、ナウシカのカブト(戦闘用額当て)をnmmで塗り直してゆく。
エアブラシでうっすらと吹いただけのやっつけ塗装ということもあって、最高にイマイチである。
コントラストのかけらもなく、見れば見るほどにビミョー。こんなものはさっさと目の前から消してゆきたい!!

早速、下地の黒で塗りつぶした。
nmmのレシピは数多あるけど、今回はvallejoのdark grey、cold grey、あとは任意の白と黒の4色を使う。最終的にはパネルライン用に同night blueも使ったけど、これは別に黒でも良い。

まずは、dark greyとcold greyのミックスで塗る。割合は半々くらい。ベタ塗り上等。
ベースの色の次はハイライト。

ここからはglazeを用いてゆく。
glazeとは水多めで希釈した塗料で塗る方法。割合は時と場合によるので何とも言えないけど、一般的には塗料の2倍程度の水を使う模様(実際にはもっと薄い気がする)。

ハイライトの置き場所はnmmにとってかなり重要なので、あらかじめ決めておく(海外勢はこれをスケッチと呼んでいる)。
特にこのカブトにはミョーな装飾があったりして形状が複雑で分かりづらいため、下地の黒の時点で光の落ち方を観察し、それを参考にする。
ちなみに、ハイライトの場所を間違えるとゲームオーバー(最初からやり直し)である。

色はdark grey : cold grey = 1 : 2くらいの割合。
あまり違いは分からないけど、そんな感じで塗ったところ。
最初のハイライトは大きめに。
明度を上げながら徐々に塗る面積を小さくしていくので、ある程度の大きさから始めないとトランジションがうまく構築できない。

次のハイライトはcold grey単色、その次はcold greyと白を3:1くらい、そうやって白に近づけてゆく。
同時に暗い側にも色を入れる。そっちはdark grey、dark greyと黒のミックス、最終的には黒のみといった感じ。

色の境目が気になったら、その中間色で馴染ませれば良い。
なお、一旦塗ったら乾くまで次の色を重ねないこと。
さもないと乾いていない塗料が流れ出し、一方の乾いていた場所は染みのように残って修復が困難、あるいは不可となり前の手順から塗り直しになる。
水分の多いglazeならではの注意点と言えよう。

そうやって少しずつハイライトを明るくしていき……
さらに周囲と馴染ませながらコントラストも強調……
で、パネルラインを入れたら完成。

遠目で金属っぽく見えることが目的なので、至近距離での粗はあまり気にしなくて良い。それが個人的にたどり着いた結論(現時点での限界とも言う)である。

そしてナウシカにかぶせたところ。以前に比べればだいぶマシになった。
でも結局は付けないっていうオチ。

以上がglazeを使ったnmmの塗り方である。

他にもハイライトの境目だけをglazeでぼやかしたり、ウェットブレンドやテクスチャを使ったりと、nmmには色々な手法があるので興味があればyoutubeへどうぞ。

特にrichard grayさんは、テクスチャの使い方がスゴいので一度は見ておくと良いかもしれない。
とにかくハイライトの入れ方がバツグンに上手く、コレとかアレは本物に見えるレベル。神のテクスチャ使いとは、この人のことであろう。

あー、そんな神の筆技を見てたら少しだけやる気が出てきた。
さっさと手を動かして、在庫の1つでも消化しよう。
出来上がったものが、たとえ神の領域に程遠くても、それはそれで楽しいものなのである。

Aud, Protector of Gods ~Signum Games

今回もsignum gamesからaud
羽もあるし神々の守護者という二つ名だし、こいつは天使だなと思っていたら、単にそういう飾りを背負っているだけだった。そんな紛らわしいミニチュア。

素材はレジンで以下パーツ。
頭、武器、盾がそれぞれ3つ入りで好きなものを選択して組み立てる方式。
ディテールは良好。パーツの合いはフツー。
盾が接地する関係上、左腕の位置調整は必須。

組み立ててプライマを吹いたところ。
ポーズを含めてなかなかカッコイイ。
背中の羽根は仮留め。盾同様、塗ってから接着する。

カラースキームはターコイズをメイン。なぜかそんな感じがしたので。唐突に脈絡もなく。
で、塗ったら完成。
盾のせいで左足がほぼ隠れてしまった。ベルトのでかいバックルも。せっかく塗ったのに。
まあ、たいした問題ではないけど。

塗装の方針としてはボリュームを重視。おかげでメリハリが付いてイイ感じになった。
他、今回はエッジハイライトを武器の刃物部分だけに限定。
何か物足りない感じを覚えつつも、これはこれでアリかもしれない。時間の節約にもなるし。

ベースはいつものgreen stuff worldのレンガを床石っぽく塗っただけ。
接着するのは手間ながら、雰囲気が出せるのはよろしい。

以上、audは全体的に細かい装飾が多く、サイズのせいもあってわりと塗装が面倒くさいミニチュア。
が、パネルラインも含めてしっかり塗ってやると素性の良さが輝き出す一品とも言えよう。

さて、これで『勝手にsignum games特集』は終了。
この前買ったミニチュアがまだ1つ残ってるけど、遅れていたkickstarterのリワードも発送されたようだし、そっちが先になりそうな気配。
いずれにしても来月のことなので、それまでは別の物を作って塗ってゆくのである。

Aries Flamewrath ~Signum Games

aries flamewrath、それは戦火のウクライナにあるsignum gamesのミニチュア。

そのsignum games、5月にオンラインストアが再開し、新製品もリリースされ始めて一安心ということで、早速売り上げに貢献すべく何体かを購入……と思ったら、『今のところおまえの地域には発送できないけど、できるようになったらすぐ送るよ』的なメッセージが。

状況を考えれば当然なわけで、それでも何かの足しになるかもと半分は寄付のつもりで決済を完了。気長に待つつもりでいたら、3日後には出荷のメールが来て吹き出した。

でもまあ順調なのはここまでで、そこからは普段の倍くらいの時間(1ヶ月)がかかった。
なんにしても物流が混乱する彼の地から、ちゃんと届いたことには感動である。

そんな経緯を持つariesさんの素材はレジンで以下パーツ。
ディテールは良好。一部をのぞいてパーツの合いはフツー。
その一部というのは乗ってる人の足パーツ。
馬の方にはそれをはめるクボミがしっかりとあるのに、足の方はそんなの関係ねぇと言わんばかりの形状で、はまりすらしない。スキマも出来まくり。パーツの入れ間違いじゃないのと思えるくらい。
頼むよ、signum games……とボヤきながらパテで埋めつつ組み立て。

で、プライマを吹いた。
ミニチュア全体を馬の足2本で支える構造がやや頼りない。
このあたりは同ブランドのulrichを彷彿とさせる。
なお、乗ってる人の上半身は仮留め。塗った後で接着する。

最初はピンクの騎士にしようと思ってたけど、結果的には陰影の付けづらい白をメインとすることになった。白とは向き合ってゆかねばならないのである(謎の使命感)。

で、塗ったら完成。
前傾気味の姿勢がちょっと極端。体を曲げてるところが不自然というか。
でもポーズ自体は動きがあって悪くない。nice work, signum games!

写真では分かりづらいものの、それなりに白の表情は出せた気がする。
レシピはvallejoのpale blueとlight greyのミックスを元に、citadelのulthuan greyとvallejoのdead whiteでハイライト。
が、これだけでは物足りないので、唯一持ってるcitadelのcontrast、basilicanum greyで影の部分を強調。こういう時くらいにしかcontrast paintは使わないので、他は全部処分したのであった。

ゴールドのnmm部分はやや薄味。
いつものyellow inkではなく、gold yellowを使ったからかもしれない。
決まった色ばかりでは新しい発見などないわけで、今後もちょっとずつ何かを変えながら最適なレシピを探求してゆくのである。

最後にulrichさんと並んだところ。
この2体はパーツ構成も似てるし、なにかと共通点が多い印象。
ちなみにもう1体、馬騎士ミニチュアを買ったのでここにさらに加わる予定である。

以上、足パーツだけは残念なaries flamewrath。
他は総じて良い出来なので、馬騎士好きならば是非買ってコレクションすべきミニチュアと言えよう。それはお布施であると同時に、ウクライナ支援にもなるという有意な行為なのである(円安が痛いけど)。

Virgo ~Scale75

その名の通りの乙女座というよりは、女騎士のミニチュアである。

素材はレジンで以下パーツ。
ディテールはフツー。パーツの合いは全然良くない。
とにかく組み立てづらいのでストレスがたまる。途中で投げ出すところだった。

イライラmaxでプライマを吹いたところ。
剣は塗ってから接着。
ベースも同様。ちなみにパーツが1つ余ったけど気にしないことにする(すでになげやり)。

カラースキームは同キャンペーンでもらった緑の塗料を再び使ってゆく。
で、さっさと完成。
目、大きすぎ。
でもこれくらいのサイズがないと黒目を入れるのが難しい。
なお、そこまで無理して入れる必要がどこにもないことは承知の上である。

緑の腰布はコントラストがちょっと物足りないかも。
ハイライトの明度はこんなもので良いとして、もっと陰影部分を強調すべきだったと思われる。

横から見ると剣の先が曲がっている……。
こうしたパーツの位置調整に難儀するところも、virgoを作りづらくしている一因。

さて、これで同キャンペーンで買った全3体のミニチュアを作り終えた。
が、35mmというサイズの問題なのか、どれもこれもいまひとつでビミョー感が漂う。
買って損したとは言わないまでも、買わなきゃ良かったと思えてしまう品質なのは残念至極と言えよう。

今回は身をもってkickstarterの悲哀を示すことになったものの、これからも良さげなキャンペーンには積極的にプレッジしてゆきたい。最低限で少量をモットーに、広く浅く支援してゆくのである。

リーオー ~バンダイ

ガンダムアッセンブルのリーオー。バンダイがようやく固定ポーズのミニチュアを出したということで、試しに買ってみたプラモデル。今のところ4つのセットが発売されてはいるものの、 公式ホームページ のやる気のなさから見るに、その前途は不明瞭である。 そんなリーオーのランナーは以下の1枚。...