aries flamewrath、それは戦火のウクライナにあるsignum gamesのミニチュア。
そのsignum games、5月にオンラインストアが再開し、新製品もリリースされ始めて一安心ということで、早速売り上げに貢献すべく何体かを購入……と思ったら、『今のところおまえの地域には発送できないけど、できるようになったらすぐ送るよ』的なメッセージが。
状況を考えれば当然なわけで、それでも何かの足しになるかもと半分は寄付のつもりで決済を完了。気長に待つつもりでいたら、3日後には出荷のメールが来て吹き出した。
でもまあ順調なのはここまでで、そこからは普段の倍くらいの時間(1ヶ月)がかかった。
なんにしても物流が混乱する彼の地から、ちゃんと届いたことには感動である。
そんな経緯を持つariesさんの素材はレジンで以下パーツ。
ディテールは良好。一部をのぞいてパーツの合いはフツー。
その一部というのは乗ってる人の足パーツ。
馬の方にはそれをはめるクボミがしっかりとあるのに、足の方はそんなの関係ねぇと言わんばかりの形状で、はまりすらしない。スキマも出来まくり。パーツの入れ間違いじゃないのと思えるくらい。
頼むよ、signum games……とボヤきながらパテで埋めつつ組み立て。
で、プライマを吹いた。
ミニチュア全体を馬の足2本で支える構造がやや頼りない。
このあたりは同ブランドのulrichを彷彿とさせる。
なお、乗ってる人の上半身は仮留め。塗った後で接着する。
最初はピンクの騎士にしようと思ってたけど、結果的には陰影の付けづらい白をメインとすることになった。白とは向き合ってゆかねばならないのである(謎の使命感)。
で、塗ったら完成。
前傾気味の姿勢がちょっと極端。体を曲げてるところが不自然というか。
でもポーズ自体は動きがあって悪くない。nice work, signum games!
写真では分かりづらいものの、それなりに白の表情は出せた気がする。
レシピはvallejoのpale blueとlight greyのミックスを元に、citadelのulthuan greyとvallejoのdead whiteでハイライト。
が、これだけでは物足りないので、唯一持ってるcitadelのcontrast、basilicanum greyで影の部分を強調。こういう時くらいにしかcontrast paintは使わないので、他は全部処分したのであった。
ゴールドのnmm部分はやや薄味。
いつものyellow inkではなく、gold yellowを使ったからかもしれない。
決まった色ばかりでは新しい発見などないわけで、今後もちょっとずつ何かを変えながら最適なレシピを探求してゆくのである。
最後にulrichさんと並んだところ。
この2体はパーツ構成も似てるし、なにかと共通点が多い印象。
ちなみにもう1体、馬騎士ミニチュアを買ったのでここにさらに加わる予定である。
以上、足パーツだけは残念なaries flamewrath。
他は総じて良い出来なので、馬騎士好きならば是非買ってコレクションすべきミニチュアと言えよう。それはお布施であると同時に、ウクライナ支援にもなるという有意な行為なのである(円安が痛いけど)。