GamblerとTough Guy ~Etherfields

1年半ほど前にkickstarterで支援したボードゲーム、etherfieldsが届いた。
今年の3月発送予定だったものが、いろいろあって9ヶ月の遅れ。
でも定期的な進捗報告や、遅延前提で気長に待ってたこともあって、むしろ早かったという印象。
年単位で遅れてるプロジェクトに比べれば全然マシである。

支援した理由はミニチュア。デザイン的にもいろいろあって興味深かったので。
ゲームの方はわりとどうでも良くて、むしろミニチュアだけのプレッジが欲しかったくらい。
上記gamefoundで売ってたレジンキットは、ゲームに出てくるすべてのミニチュアが対象ではなかったこともあり、結局ゲーム一式のall inを選んだ。

1メートル超のダンボールが配達された時はビビったけど、緩衝材やら梱包の仕方によるもので、ゲーム自体はそこまで大きくはない(それでも30cm x 30cm x 15cmある)。これに加えて、追加プレーヤ拡張キットとゲームに登場するクリーチャーのミニチュアの箱が付随。
全部を積み重ねるとそれなりに存在感を発揮し、正直なところ、それなりに邪魔である。
で、全ミニチュアがこちら。
左がクリーチャー、右がcore box(+拡張プレーヤ)のもの。
数が多くて笑えたのは一瞬。
分割配送の第一波でこれなので、第二波でさらにミニチュアが送られてきたらどうなってしまうのか……。
今から震えが止まらない。それまでに全部を塗るなんて到底無理だし。

ミニチュアの素材はプラスチックで、ディテールはフツー。
指などの細かい箇所は不鮮明だったりと、まあ、こんなもんだよねっていう。
ただベースまでしっかり彫刻されてるのは好印象。ストレッチゴール万歳である。
スケールは様々で、25mmベースのものから40mm超までいろいろ。

そういえば、どこぞの日本の会社もミニチュアボードゲームのクラウドファンディングをやってたけど、肝心のミニチュアがアレすぎて支援する気にならなかった。せめてこのレベルのものは用意して欲しいところ。

さて、手始めに何を塗るか迷った挙句、まずはプレーヤキャラからということで2体を選択。それがこのgamblerとtough guyである。
gamblerは尾羽が生えてる謎の人。どこがギャンブラーなのかも謎。
謎なのは良いんだけど、塗装なしでも見栄えを良くするためなのか、目のモールドがやたら深い。おかげで塗りにくくて困る。

tough guyは名前通りのオッサン。
ゲームでは戦士的ポジションぽいけど、マトック片手に発掘作業でもしてそうな風貌。
こっちはnmmで適当に。

ついでに他のプレーヤキャラも紹介。
左からfree spirit、specialist、それに拡張キットのreaper。
で、後ろにあるのがlucid modeとかいう変形状態。
なお、lucid modeが何なのかは不明。ゲーム内でアンロックすれば使えるようになるらしい。

gamblerとtough guyの同モード。
積み上がったトランプのカードに乗っかるなど、ギャンブラー感は増している様子。
tough guyはロボみたいになりつつも、マトックだけは手離さないところに発掘屋魂を感じる。
このようにetherfieldsのミニチュアも加わって、在庫がさらに充実してしまった。
充実するだけでちっとも消化が進んでいない問題については、早速来年へ先送りしてゆきたい。
解決するメドは立っていないものの、一時的にとはいえ見えなくすることで心の平穏が得られるのであり、それが次の散財へとつながるのである。
こうして、在庫の増加スパイラルはどこまでも続く──。

Táowù Mastermind ~Aristeia!

aristeiaのtáowù mastermind
ジャンル的に新鮮な気がしたので購入。

aristeiaは、infinityのcorvus belliが出してるゲーム。
infinityからサイエンス要素を取っ払ってファンタジー色を強めたような印象(適当)。つまりは、何でもありみたいな。

ミニチュアの素材はcorvus belliお得意のホワイトメタル。
パーツ構成は見ての通り、本体、上着、手の3つ。
aristeiaと謡いながら、銘にはinfinityとある。その区別は曖昧なのかもしれない。
で、全部接着してプライマを吹くとこうなった。
耳飾りのリングまで再現されているなど、ディテールの良さが光る。

カラースキームは青をメイン。ただ、作例のように服の色を全部同じにするのもアレなので、上着だけは別の色にしようと決めて塗る。
塗ったら完成。
ヒゲがスゴイおっさん。でもカッコイイ。強そうでもある。
さすがタオの使い手。

青はvallejoのdark prussian blueを元に、ハイライトをウェットブレンドで適当に。ハイライトはもう少し明るくても良かったと思いつつ。

白は今回もcitadelのgrey seer にulthuan greyで塗ってある。
髪はcitadelのcelestra grey。白髪にしてしまうと白だらけな気がしたので、あえてシルバーグレーぽく。

ベースには陰陽マークこと太極図を書いた。タオといえば道教であるからして。
が、筆ムラだらけ。ミニチュアが固定してあるので塗りにくかったせい。
面倒でもマスクリキッドとエアブラシを使うべきではあった。
ちなみに、ここの白はarmy painterのmatt white。黒は同matt black。

以上、剣でも魔法でもsfでもない感じのタオマスター、ミニチュア自体の出来も良くグレートである。
これでまたクールでナイスなおっさんミニチュアが完成したわけであり、実に結構なことと言えよう。
この調子でおっさんミニチュアの在庫消化を進めてゆきたい。可及的なるはやで。
できるかどうかは置いといて。

Veteran Harriet ~Guild Ball

guild ballとかいうゲームから、veteran harriet。
上記のサイトにもあるように、ゲームそのものがリタイア済み。ので、ミニチュアの商品ページがない。もちろん公式ストアにも売ってない。いわゆるひとつのディスコンである。

ミニチュアの素材はプラスチック。
組み立て不要の一発抜きで、ベースに接着すれば完成という潔さ。実にマーベラス。
パーツ構成については以後写真で済ましてゆく。
なぜならば、言葉で説明するより早いから。

ディテールは良好。
携えているペンチやスパナまでしっかり目視可能。左腕の義手の歯車まで再現されている。うまく塗れるかどうかは別問題ながら、サイズからすれば驚異のモールドと言えよう。

カラースキームはシルクハットつながりで、不思議の国のアリスに出てきた帽子屋を参考に、緑をメイン。
あとはプライマを吹いて塗るだけ。

で、完成。
サイズはinfinityと同等の25mmベースと思われる。が、背が低いだけあって、より小さい印象。
モールド通りに目を塗ると、その小ささから黒目を入れるのがシンドイ。
仕方ないので、なんとなく入ればそれで良いことにした。どうせ帽子に隠れてたいして見えないし。

義手は銅みたいな色にしようかと思ったけど、結局鉄っぽくした。
特大モンキーレンチみたいなものやその他を含めてnmmで。小さくて塗りづらいのはお約束。

ベースはもともと地面ぽい凹凸がモールドされていたので、茶色で適当に塗って草を生やしただけ。テクスチャを盛らずに済むのは楽でよろしい。

そんなスーパーディテールのveteran harriet、出来は確かに良いんだけど、一つだけ難点がある。
それは値段がミョーに高いこと
換算すると1800円くらいしたから、マジでエクスペンシブ。
こんなに小さいのに、倍くらいある蛭子さんよりも価格が上ってどういうこと??
それとも蛭子さんが安いだけ?
そりゃまあ、ディテールを考えれば分からないこともないけど、やっぱり高く感じる。
でもこのクオリティなら仕方ない……ような気もしなくはない。
はっ!? もしかして、これが値段相応というプレッシャーかっ!?

そんな感じに若干モヤモヤしつつ、総合的には満足しているので、この際値段には目をつぶってゆきたい。
そして今後も値段には目をつぶって良さげなミニチュアを買ってゆく──などということは、決してないのである。

白を試す

気づけば白の塗料がこんなにある。いつの間に増えたのか。実に不可解である。
いい加減、どれが一番使えるのかハッキリさせてゆきたい。

そういうわけで、写真にもあるこの5つを比較する。
  • ceramite white (citadel)
  • white scar (citadel)
  • dead white (vallejo game color)
  • matt white (army painter)
  • white ink (daler rowney)

現状の使用頻度はこう。

dead white > ceramite white >>>>> white scar 

多用中のdead white。白といえばほぼコレ。混色、ハイライトなんでもいける。
ceramiteは白目を入れる時にだけ使ってる。が、すでに終売した模様。
white scarはほぼ使用せず。なくても困らない。ので、もう買わない。
matt whiteはなんとなく買った。でもまだ使ってない。
rowneyは海外のyoutuberがよく使ってるので買ってみた。でもまだ(以下略。

これらの塗料をパレットにのせたところ。
左から順にceramite、scar、dead、matt、rowney。
見た感じ、rowneyはかなり水分が多い。インクと名乗るだけのことはある。
scarは半分死んでたので、以前にlahmian mediumを入れた気がする。ので、こっちも水っぽい。

あとはいつも通りの希釈濃度で筆塗りするだけ。
塗る対象はvallejoの黒プライマを吹いたプラ板。
それぞれ1回、5回、10回の重ね塗りを実施。

で、結果発表。
  • 重ね塗り前提なので、隠蔽力はどれも似たようなもの。ただし、rowneyはやや弱め。
  • 5回と10回の重ね塗りではそんなに変わらない。
  • 発色はceramiteが暗め、他は同じくらいの明るさ(写真では分かりにくい)。
  • 基本的には下地を生かした塗装をするので、そういう用途にceramiteは向かない(ベースカラーなので当然か)。
結論としては、dead whiteかmatt whiteが1本あれば困らなさそう。
ceramiteはもう売ってないし、scarを選ぶ積極的な理由は見当たらない。
rowneyはもう少し使ってみて、改めて評価したい。

と、ここまで比較してきたは良いものの、ピュアな白をベタ塗りすることなんてまずないという事実。
白を塗る場合、たいていはベースカラーにcitadelのgrey seer、その上に ulthuan greyで再現してる。必要であれば、さらなるハイライトにピュアな白を少量で重ねたり(ほぼ見えないけど)。
このミニチュアもそう。
隠蔽力や発色よりも、混色する際の使い勝手を試した方が良かったかもしれない。
でもまあ、一応の指針は出たので今後もdead whiteで乗り切ってゆく。
これでもう白の塗料が増えることはない、はず。

Z3R0 ~Bigchild

bigchild のアンドロイドシリーズ(勝手に呼称)からz3r0。現在、当のbigchildはサイトリニューアル中ということで商品ページにはアクセス不可。今年1月からずっとこんな感じなので、このままフェードアウトしてしまうのではないかと危惧している。ミニチュア販売だけではあまり...