Tech-Bees Maintenance Battalions ~Infinity

infinityのtech-bees(以下略)、興味本位で買ったもの。
何に興味があったのかと言うと、その素材。一見して複雑なキットぽいので、てっきりレジンとホワイトメタルのハイブリッドだと思ってた。
が、開けてビックリ。すべてがホワイトメタルという衝撃。マジかよ……。

どうやらcorvus belli(infinityを作ってる会社)のミニチュアは、すべてホワイトメタル製らしい。手持ちの在庫もそうだし、infinity以外のゲームのミニチュアもやっぱりホワイトメタル。
infinityに70ドルくらいするキットがあるんだけど、そいつは一体どれくらいの大きさで重量はどのくらいあるんだろう……気になる。

なおこのtech-bees、すでに販売が終了したのか、公式ストアに商品ページがない。
のでパッケージをどうぞ。
まさかの美少女キャラに、中身よりも驚いたのは内緒である。
海外特有のバタ臭さがないので、ある意味、物足りないけど。

さて、キット自体のディテールは良好。
パーツの合いはそこそこで、ところどころに隙間あり。
腕が重いので本体との接続部分には軸打ちが必要そう。
美少女キャラことtech-beesさん(仮名)は接着剤だけで固定する方針。
尻に穴を開けて軸を仕込んでも良かったけど、位置的にロボの肩と本体との隙間部分になりそうだったのでやめた。

組み立てが済んだら、ハンガーぽいベースをプラ棒やら真鍮メッシュで作成。
それからプライマを吹く。ロボと人とは別塗り。
途中経過はなく、tech-beesさんを塗り終えてロボに載せたら完成。
ロボは軍用兵器ということで、外装は極力単色でシンプルに。
したらどこぞのエステバリスみたいになった。
頭部とか腹とか背中とか、外装からのぞくメカ部分がクールでナイス。
見えづらいものの、コックピットの中身を再現したディテールも地味によく出来てる。
でもここに人が乗り込めるとは思えない件。どう見ても狭すぎ。

肩の'09'は意味なしマーキング。なんとなく9号機な気分。それだけ。
メンテ中ということで、伸ばしランナーで作ったケーブル的なものも生やしてみた。もっと細くても良かったかなと思いつつ。

銃にきらめくLED(?)は、vallejoのfluorescent orangeこと蛍光オレンジを使用。
なんというか、変わった風味の塗料である。光る目とかに使うと良さそう。

tech-beesさんは例によって顔が小さくて塗りづらい。ので、とても美少女とは言えないお顔に。でも逆にバタ臭さが出たと自負。
服の色はロボと同じだと微妙な気がしたので、明度を上げてピンクを採用。
足の文字は作例より少なくして負担軽減。モモと足首のあたりとで太さが違うので、バランス良く文字を書くのが難しいのである。この細い足にあれだけの文字を書くとか作例は正気じゃないな……。

他、パッケージイラストにもあるマジックハンド的なパーツは省略。いまいち何だか分かりにくいので。

それにしてもtech-beesさん、なぜこんなに露出度が高いのか。機械いじりに向いているとはとても言えない格好である。
危険を危険と思わぬデンジャラス美少女か、あるいは全自動化された作業を管理する美少女オペレータか、それともただのマスコット美少女か。そんなどうでも良い妄想が広がって止まらない──!。

以上、ロボはカッコイイし、美少女の設定は謎だし、ホワイトメタルだし、やや作りづらいし、とてもおススメはできないけど、それでも構図は新鮮で世界観があって好き。
tech-beesはそういうミニチュアである。

Ranger Trackers ~A Song of Ice & Fire

アメリカで大人気らしい小説、a song of ice & fireのボードゲームからranger trackers
馬に乗って弓を構えた姿は、名前の通り、まさに狩人そのものである。

ミニチュアの素材はプラスチックで、pre-assembledこと組み立て済みのものが4体入ってる。ゲームで使うためのトレイも付属。
なお、こいつは拡張パックなのでゲームを遊ぶには本体が必要。night's watch starter setとかいうやつ。ゲームはしないので買ってないけど。
ミニチュアのディテールはかなり良好。
が、取り付け位置がズレてたりデカイ隙間が空いてたりと、組み立て精度(あるいはパーツの精度)が目を当てられないくらいにヒドい。
自分で作るから未組み立てのまま売ってくれ、そう言いたくなるレベル。
ガッチリ接着してあるのでバラせないし。

それよりも気になったのは手綱の部分。
なにこれ……馬のヨダレ掛け?
商品cgに忠実ではあるものの、いくらなんでもコレはない。
仕方ないから不要な部分をくり抜いて削る。ついでに気になる隙間をパテで埋める。

組み立て済みの上、ベースにミニチュアが固定されていることもあって、かなり作業がしづらい。削り切れないところがありつつも適当なところで切り上げ。
で、プライマを吹いたところ。
これでディテールがはっきり。すでにカッコいい。
そして塗る。したら完成。
まず何が言いたいかというと、とにかく馬の造形がスゴイ。
力を入れる場所を間違えてるんじゃないかと突っ込みたくなるほどの出来。
浮かび上がる筋肉といい、なびいて倒れたタテガミといい、ヒヅメの先まで実に良く表現されてる。乗ってるおっさんの方も良いけど、馬はさらにその上をゆく。
まさにナイスホース、いやグレートホース。

その素晴らしい馬は栗毛をイメージして塗った。足先と鼻筋には白のマーキング。

おっさんの方はレンジャーであり狩人ということなので、全体的に暗い色を採用。
さすがに赤やら黄色やらの派手な服は着ないはず。
サイズ的に目を入れるのは無理だと判断して白目だけ。それでもカッコよく見えるのは、馬のおかげに違いない。

この手のミニチュアにありがちではあるけど、弓の弦は省略されてる。スケールを考えると再現が難しいのは分かるものの、物足りないのも事実。
最初は艦船模型用の張り線を使えばどうにかなると思ってたけど、この弓の位置だと下側から手元に伸びる弦が服に干渉してまっすぐにならないことが判明。
左の手首から先が別パーツになってるのでここの組み付け精度の問題なのか(商品cgだともっと弓を立てているように見える)、それとも仕様なのか、いずれにしても今回はあきらめた。
残りのおっさんの方で試そう。

え、その残りの3体はどうしたって?
そんなの4つも一度に塗る気力がないから、とりあえず1つだけ塗ったに決まってる。

もちろんこのまま放置はせず、時間を見つけてボチボチ塗ってゆく。
馬の出来が良いだけに、塗らないでおくのはもったいない。
それぞれ別の毛色で塗るのも楽しそうだし。
そして馬が最高なので、a song of ice & fireの他の馬乗りミニチュアも買ってゆく。

在庫に平穏が訪れる日はまだ来そうにない。

Haqqislam Remotes ~Infinity

 衝動的に塗った。後悔はしてない。
4足歩行のシルエットや、顔っぽいフロントマスクが攻殻機動隊のタチコマを彷彿とさせる、infinityのhaqqislam remotes
remotesという名前からして、コイツは無人の遠隔兵器であり、そうなると自律行動をするのかもしれず、それはつまり思考戦車である。
……あれ? やっぱりタチコマかも。

ミニチュアの素材はホワイトメタル。
パーツは対角線で分割された土台(足を含む)x2、胴体、尾翼的な耳x2、武装x2で構成。
これが2機分。
足をそれぞれ別にするのではなく、対角線で分けて交差するよう組み立てる設計に感心した。
これなら簡単に作れるし、水平を出すのに苦労することもない。
その代わり、表情は付けられないけど。

武装は以下から2つを選択する形。その装備によって機体名が異なるなど、どうやら詳細な設定がある様子。
今回はロマンのミサイルポッドは確定として、残りは銃の形状で迷いつつ、結局パッケージの写真にある機体を作成。余ったパーツはどこかで有効利用しよう。

カラースキームはタチコマリスペクトで青にしようかとも思ったけど、思考停止が過ぎるので某人造人間をモチーフに。初号機とせず1号機としたのは、せめてもの良心である。
完成してみたところ、派手なカラーリングのせいであまり実用兵器ぽくない。
だがしかし、形状その他がデフォルメされた印象を与えることもあって、カワイイ系メカの雰囲気が漂う。
なお1号機の方は目の色を赤にしたことで、プチ暴走してる感あり。

各機のナンバリングはフリーハンド。
初号機ではなく1号機であることを明示するためにも、漢字で書かねばならなかったのだ……。
内側で向かい合ってる面が空白なのは、そこにまで書く気力がなかったのと、全部組み立ててから塗装したので、筆が入れずらかったというのもある。

ベースはコルクボードにvallejoのテクスチャを塗って、適当に汚しただけ。
それに伴い、本体にもウェザリングを実施。
スポンジに塗料を付けてエッジ部分に当てたり、タミヤのウェザリングマスタを適当にこすり付けたり。

最後に同haqqislam陣営の人型ミニチュアとのサイズ比較。スケールが統一されてるらしいので。
大きさまでタチコマくさいのは一体……。

そんなhaqqislam remotes、もう1セット買えば計4機になってすべての武装を再現可能!
3号機、4号機と作って並べるの超楽しそう!!
やべぇ!!! これは買うしかっ!!!
──と思った次の瞬間。

「在庫の消化が先」

そう私のゴーストがささやくのである。

The Witch King II ~Rage Craft

ragecraftのwitch king 2
いわゆるマーク2的な意味での2なのか、それともルパン3世的な世代数の2なのかは不明ながら、ragecraftの新作ということで買ってみた。

昨今の状況から見て、ポーランド発の国際郵便は時間がかかりそうと思っていたら、普段と変わらず2週間くらいで到着。
ヨーロッパの物流は元に戻りつつあるのかも。kickstarterのリワードもドイツから同じくらいで届いたし。
アメリカからUSPSで送られると遅かったり早かったりで読めないところがある分、嬉しい誤算ではある。

さて、witch king 2の素材はレジン。
パーツ構成は頭、体、オノ先端+右腕の3つとシンプルで、ディテールも良好。
、ミニチュア自体の奥行きがあまりないというか、厚みが物足りないというか、ミョーに平たい様子。
オノを除いた実寸で、だいたい1cmくらいしかない。
マント(あるいはクローク)にもっとボリュームを持たせた方が良いのでは……。

そんな印象を胸に、カラースキームは深く考えることなく、なんとなく塗装開始。
そしたらなんとなく完成。
正面方向から見るとカッコイイ!
でも真横から見ると──
なんかモヤモヤするぞ……。
やっぱり、もう少しクロークに厚みが欲しい。ポーズを前後方向に広げるとかでも良いけど。
塗装のポイントとしては、鎧やら王冠やらオノはnmmで。
今回の鎧のレシピは、vallejoのdark grey, heavy bluegrey, wolf grey。
baseはこれくらい暗い色の方がコントラストが映えて良い感じ。

オノはheavy bluegreyを使わず、変わりにホワイトを追加。
こっちはもう少し青みがかっていた方が鉄っぽさがあったかもと思いつつ。

王冠、鎧の肩部分のアクセント、オノ先端はすべて同じレシピながら、微妙に色が違って見える件。
おそらくは、glazeで使った黄色の濃淡と、shade部分に使った混色(citadelのdoombul brownと黒)の加減によるものと推測。
味があって良いと思う一方で、安定して同じ結果が得られるよう、さらなる修練が必要とも言えよう。

クロークの配色はもう少し考えた方が良かった。
安易に青、緑、赤を選んだせいで、少しカラフルになって場違い感あり。

ベースはバークチップの破片。そこに本体を載せて、できた隙間はプラパテで適当に充填した。
岩の色をグレー系にしてしまうと、本体と同色になってしまうので茶色に。
もう少しドライブラシで明るい色を重ねるとか、赤色系を加えるとか、いろいろ反省するところはあるものの、それは次への課題として心に留めてゆきたい。

そんなwitch king 2、全体的には悪くない出来。
でも横からは見ないで、っていう限定した視点を要求するミニチュア。
正面から眺めて愛でるが吉。絵画や写真のように。

立体物としての存在意義が多少揺らいでいるのは、きっと気のせいである。

Z3R0 ~Bigchild

bigchild のアンドロイドシリーズ(勝手に呼称)からz3r0。現在、当のbigchildはサイトリニューアル中ということで商品ページにはアクセス不可。今年1月からずっとこんな感じなので、このままフェードアウトしてしまうのではないかと危惧している。ミニチュア販売だけではあまり...