ragecraftのwitch king 2。
いわゆるマーク2的な意味での2なのか、それともルパン3世的な世代数の2なのかは不明ながら、ragecraftの新作ということで買ってみた。
昨今の状況から見て、ポーランド発の国際郵便は時間がかかりそうと思っていたら、普段と変わらず2週間くらいで到着。
ヨーロッパの物流は元に戻りつつあるのかも。kickstarterのリワードもドイツから同じくらいで届いたし。
アメリカからUSPSで送られると遅かったり早かったりで読めないところがある分、嬉しい誤算ではある。
さて、witch king 2の素材はレジン。
パーツ構成は頭、体、オノ先端+右腕の3つとシンプルで、ディテールも良好。
が、ミニチュア自体の奥行きがあまりないというか、厚みが物足りないというか、ミョーに平たい様子。
オノを除いた実寸で、だいたい1cmくらいしかない。
マント(あるいはクローク)にもっとボリュームを持たせた方が良いのでは……。
そんな印象を胸に、カラースキームは深く考えることなく、なんとなく塗装開始。
そしたらなんとなく完成。
正面方向から見るとカッコイイ!
でも真横から見ると──
なんかモヤモヤするぞ……。
やっぱり、もう少しクロークに厚みが欲しい。ポーズを前後方向に広げるとかでも良いけど。
塗装のポイントとしては、鎧やら王冠やらオノはnmmで。
今回の鎧のレシピは、vallejoのdark grey, heavy bluegrey, wolf grey。
baseはこれくらい暗い色の方がコントラストが映えて良い感じ。
オノはheavy bluegreyを使わず、変わりにホワイトを追加。
こっちはもう少し青みがかっていた方が鉄っぽさがあったかもと思いつつ。
王冠、鎧の肩部分のアクセント、オノ先端はすべて同じレシピながら、微妙に色が違って見える件。
おそらくは、glazeで使った黄色の濃淡と、shade部分に使った混色(citadelのdoombul brownと黒)の加減によるものと推測。
味があって良いと思う一方で、安定して同じ結果が得られるよう、さらなる修練が必要とも言えよう。
クロークの配色はもう少し考えた方が良かった。
安易に青、緑、赤を選んだせいで、少しカラフルになって場違い感あり。
ベースはバークチップの破片。そこに本体を載せて、できた隙間はプラパテで適当に充填した。
岩の色をグレー系にしてしまうと、本体と同色になってしまうので茶色に。
もう少しドライブラシで明るい色を重ねるとか、赤色系を加えるとか、いろいろ反省するところはあるものの、それは次への課題として心に留めてゆきたい。
そんなwitch king 2、全体的には悪くない出来。
でも横からは見ないで、っていう限定した視点を要求するミニチュア。
正面から眺めて愛でるが吉。絵画や写真のように。
立体物としての存在意義が多少揺らいでいるのは、きっと気のせいである。