Galen ~Kimera Models

kimeraのkickstarter、tenebraeからgalenさん。わりと個性的な面々が並ぶ同キャンペーンにおいては、比較的おとなしめの騎士ミニチュアである。買ったのはこれとペイントセット(skin kolors)だけであり、たいして使いもしない塗料がまた増えたのであった(自戒)。

そんなミニチュアの素材はレジンで以下パーツ。
頭と武器(ハンマーと剣)が選択式。武器によって腰に付けるパーツが異なるところは芸が細かい。ディテール、パーツの合い、ともに良好で組み立て時のストレスはなし。

プライマを吹いたところ。
いわゆるひとつのマーベラスなプロポーション。これぞ安心のkimeraクオリティ。スケールは75mmで、実寸9cm弱。頭、右手、盾、マント、前垂れは仮留め。

カラースキームを決めるにあたり、まずは盾に何を描くかを考えた。そこで今月発売されたユニコーンオーバロードに思い至ったわけである。となればスキームも自然と青に決定し、あってないようなやる気の元、のらりくらりと塗って完成。
鎧にはkimeraのnmmを使用。したら、予想通りに青っぽくなった。もっとground brownを使えということなんだろうけど、その色をどこに入れたら良いのかが分からない。模索は続くよ、どこまでも。

装飾部分のゴールドのnmmは開発中のレシピを試用。結果、オレンジの色味が足りていない印象。黄色の明度も上げた方が良いかもしれない。納得のいくレシピができるのはいつになるやら。

ベースは同ゲームに出てくる砂と岩の国、ドラケンガルドをイメージした地面を作成。本体の足元も汚して一体感を出そうと思ったけど、結局やめた。頑張って塗ったものを汚すのは、いつだって忍びないのである(ただのヘタレ)。

頭は接着していないので差し替えが可能。
ちなみにこのおっさん顔、かなり男前な造形である。これまで塗ってきたミニチュアの中でも最高レベルのカッコ良さ。イケオジとはこのことか。

使わない方の頭は背後に刺して運用予定。
どちらも逆さにすればポロリするので、磁石を仕込んでおけば良かったと後悔中である。

以上、kimeraのgalenはグレートな鎧騎士ミニチュア。オルタナティブヘッドのおっさん顔が特に秀逸な出来なので、おっさんミニチュア愛好家にはぜひ手に取ってもらいたい一品と言えよう。が、まだ一般販売はされていないため、公式サイトで買えるようになる日を、首を長くして待つがよろしいのである。

フリーハンドのススメ

今回は唐突にフリーハンドを推してゆく。だがしかし、個人的にはフリーハンドなんて面倒極まりないとも思っている。何をどこに何色で描くのか。考えなくてはならないことがたくさんあるし、作業自体にも時間がかかる。せっかくキレイに塗れたところに筆を入れた結果、大惨事になってしまう可能性もないわけではない。それでもフリーハンドを推すのは、労力をかけただけの見返りが(きっと)得られるからである。

でも上手に描けないし……と消極的な声が聞こえた気がするので、逆にこう問うことにする。

『なぜ上手である必要があるのか』

重要なのは、自分で決めたものを自分の手で描くことにある。そのことと、上手いか下手かは関係がない。ここの形がイマイチ、ここが歪んでいる、ここが非対称……そんなのフリーハンドだから当たり前である。むしろその不完全さを許容し、次への糧にするくらいの心構えでいれば、上手い下手にとらわれることなくフリーハンドに臨めるはずである。第一、正確無比なものが欲しければデカールでも貼っておけばそれで済む話なのだ。

どうでも良い前置きはそれくらいにして、今回は今塗っているミニチュアの盾にユニコーンオーバーロードに出てくるコルニア国の紋章のユニコーンを描く。

なぜユニコーンオーバーロードなのか。それは単にヴァニラウェアが好きだからである。ゲームの感想は、まぁ、いろいろと惜しい、と一言だけ。

まずは位置を決める。フリーハンドで一番難しいのは、各部位の配置を含めたバランスと言っても過言ではない。ので、中心をマークして大まかに輪郭を描く。
次に少しずつ細部を書き足してゆく。はみ出したり、間違えたりしても気にする必要はない。背景の色(青)を使うことでいくらでも修正できる。
そして全体を塗りつぶす。
あとは修正やら微調整をして完成。
位置決めが甘かったせいか、下が少し空き気味(上にオフセットしている)。さらにはシッポや右の後ろ脚の形状が気に入らない。でもこれもまたフリーハンドの味というもの。笑って許せば良いだけである。なおここから陰影を付けたい場合は、極限まで薄めたグレーあたりでglazeするか、citadelのbasilicanum greyでも適用すれば良い。

盾を本体に取り付けたところ。無地の盾よりもずっと良い感じである。
本体の方は来週中に完成させたいところだけど、例によってやる気が低下しているのでどうなるかは未定。こんな駄文を書いていないで手を動かせ、というのは至極もっともな指摘と言えよう。

以上、まずは模様でも数字でも良いので、小さなところからフリーハンドを始めるきっかけになれば幸いである。そしてゆくゆくは作例という呪縛から逃れ、カラースキームを一から考えずにはいられなくなることを目指してもらいたい。さぁ、険しくも楽しい茨の道を行こうではないか。

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