Authorized Bounty Hunter ~Infinity

セルフステアの概念がなさそうだとか、どうやってリアタイヤを保持してるのかとか、そもそもタイヤの形状が謎だとか、思うところはいろいろあれど、それでもこの近未来的な雰囲気のバイクは最高である。
infinityのauthorized bounty hunterはそんなミニチュア。

素材はホワイトメタルで、パーツ構成は人の方が体、右腕、左腕、左足の4つ、バイクは本体と左右のハンドル+レバーの3つ。
と、パーツ数は少ないものの、組み立て難度は高め。
特に人の左足の接着位置に注意。ここをちゃんとすり合わせないと、バイクのステップに足がしっかりとのらない。
作例では足先の方でステップを踏んでる(足裏にそれ用のクボミがある)けど、調整不足のせいでカカトの部分で踏む形になってしまった…。

こんなことにならないためにも、バイクを先にベースに固定して、そこに人を乗せて確認しながら作っていく方が良さげ。
ちなみに今回はバイクと人を完全に別で組んだ上に、ベースへの固定を塗装後に行っている。ある意味、起きるべくして起きた惨事とも言えよう。
これは人の方に黒プライマとグレープライマを吹いたところ。
こいつを陰影の参考にして塗っていく。
そして途中経過の写真もなく完成。
いつものことながら顔が小さくて目を塗るのが大変。
神経をすり減らすとはこのことである。満足のいくものはなかなかできないし。
とりあえずはよくやった、そう自画自賛して燃料(あるいはモチベーション)を補給し、次へとつなげてゆきたい。

カラースキームは元より黒をメインにしようと思ってたのでそれは良いとして、もう少し髪の色は明るい方が良かった。そうすればコントラストも際立ったはず。
コントラストという点から言えば、バイクもベースも黒っぽいので一見して区別が付きづらい。配色についてはもう少し考慮すべきではあった。無念。

そのベースのアスファルトはvallejoのテクスチャペイント。youtubeの動画を参考にしつつ作成。
白線以外にも何か書こうと思ったけど、制限速度を書いても仕方ないし、矢印もなんだかイマイチだしと結局シンプルに。

同梱されているベースのサイズは5.5cmながら、ちょっと大きすぎる気がしたので手持ちの4cmのものに変更した。
このタイヤがはみ出してる感じが逆に良いみたいな。…センターは少しズレたけど。

以上、組み立ては少々大変ながら、完成すれば見栄えのするナイスなキット。
sci-fi感あふれる、infinityらしいミニチュアと言えよう。

なお、このバイクは汎用品らしく、他のinfinityのミニチュアでも使われている(在庫にあり)。
そっちはもっと明るい色で塗ろうと思いつつ、それがいつになるのかは皆目検討もつかないのであった。

Airbrush Medium ~Army Painter

 army painterのエアブラシミディウムが届いたので早速試してみる。
元々6月発売だったものが7月末になってようやくリリースされた(アメリカでは)。ヨーロッパだともう少し早く入手できたようで、youtubeでは使ってる人を見かけたり。

パッケージの説明によれば、このミディウム、シンナーとflow improverが一緒になっているのが特徴らしい。ゆえにシンナーではなく、『ミディウム』と名乗っているのかも。
vallejoの場合はそれぞれ別なので、これ1本で済むのなら大助かりである。

まあ、vallejoのflow improverについては役に立たないという意見も聞くし、実際うちにもあるけど使ってなかったりする。ターナーやタミヤのアクリルリターダで十分というか。

話を戻そう。
このエアブラシミディウムはarmy painterの塗料だけでなく、他のアクリル塗料にも使えるとある。
ので、今回はcitadelとvallejoとの相性を試してゆきたい。

塗るのはこれ。

d&dこと、dungeons & dragonsのミニチュア。ティーフリングという種族らしい。4ドルと安かったので買ってみた。
あらかじめプライマが吹いてあって、そのまま塗れるのがセールスポイント?
ミニチュアの素材は柔らかく、曲げるのは容易。プラスチックやレジンではない謎のマテリアル。

ディテールについては、4ドルならこんなもんかという出来。日本で言うところの食玩みたいなものだろうし、値段相応と言える。見ての通り、魔法のエフェクト部分がクリアパーツになってるのは心憎い。

塗料とミディウムとの割合は1:1から1:2とパッケージにあるので、それを参考に希釈。結果、citadel、vallejoともにダマにはならずフツーに溶けた。
そして吹いてみたところ。

写真では分かりづらいけど、緑はcitadelのcaliban greenをベースに、そこからvallejoのjade green, sunny skin toneのミックス、青はvallejoのdark prussian blueをベースに、prussian blue, ivoryのミックスを適当に吹いてある。

印象としては、特に問題なさげ。
citadel、vallejoともにミニチュア界隈ではメジャーなアクリル塗料だし、ベンチマークとしてテストしてないとは考えにくいので、妥当な結果ではある。

flow improver混在の効果については、シンナーだけよりも確かに詰まりづらい感じはする。
もちろん希釈の仕方にもよるだろうけど、分量を守っていればこれだけでいけそう。リターダなりを別途添加する必要がないのは気楽でよろしい。

以上、army painterのエアブラシミディウムは、内容量100mlで価格はamazon.comだと8.5ドル(前は6.5ドルだったのに値上がりしてる…)。

vallejoのシンナー200mlがボークスで約1400円と考えると、flow improverも入って6.5ドルならお得である(8.5ドルだと微妙かも)。日本での入手性がどうなるかは不明ながら、vallejo以外の代替品が出てきたのは消費者にとって歓迎すべきことと言えよう。

当面はこのミディウムの実力を評価すべく、いろいろ塗ってゆきたい。

なにしろ3本もあるからな!
……なぜ3本もあるのかについては、聞かない方向でひとつ。

Swashbuckler ~Kingdom Death

kingdom deathのswashbuckler
絵的には海賊かつ悪役ぽい人。
ストアではまだ売ってるみたいだけど、なぜか一覧には表示されない。
でも検索すれば商品ページにたどりつけるという謎。
売る気がないのかもしれない。

そのページにもあるようにキットはプラスチック製。
本体の方は特に問題はないものの、羽織っている上着が地味に組みにくい。
そして継ぎ目も消しにくい。
ので消せるところだけ消して、あとは黒で塗ってごまかした…というのは半分事実。
もう半分は、カラースキーム的に黒が良いと判断したから。

全体的には悪くないディテールながら、首の下から胸元にかけてのモールドが不明瞭。
どこまでが何で、どこからが何かよく分からない。
服の色で適当に塗ってはみたものの、正しい解釈なのかは不明。

そんな感じであらかた塗装が終わったら最後にベース。
swashと名が付く上に海賊ぽいから、ベースも海っぽくすべく水面をジェルメディウムで作成してみる。
まずは砂浜的に塗ったところ。
ここにクリアブルー(citadelのguilliman blue)を少量加えたジェルメディウムを盛る。
不安になるくらい盛ってみた。
それから24時間後。
光沢のせいか、ゲル、あるいはスライムに見える……。
まあ、水面にも見えなくはないけど、やはりレジンを使うなりしないとキレイで満足のいくものを作るのは難しそう。あと、もう少しクリアブルーを加えて濃くしても良かった気はする。

そんなこんなで完成。
なんというか、表情がアイーンしてるように見える件。

それは良いとして、少しばかり肌が黄色すぎた。
いつも適当に混色してるからこうなる。レシピを確立しなくては。

他に特筆すべきこともないけど、剣はnmmを実践。
今回のベース色はcitadelのmechanicus standard grey。
が、ハイライト部分とのコントラストがイマイチ。もう少しはっきりした対比があった方が良さげ。
むしろ宝箱の枠の方が鉄っぽくて良い感じ。こっちはeshin greyがベース。
いずれにしても、少しずつglazeのコツが分かってきたのでnmmについては研鑽を続けてゆく。

kingdom deathのミニチュアは割とデフォルメの効かせ方が強い傾向にあるので、このキットもご多分に漏れず、ケツが妙にデカイ(胸は言うまでもない)。
そういう意味では、いわゆる美少女フィギュア的なモノに通ずるところがあると言えよう。

ただ、個人的にはそうした訴求力とは無縁な位置関係にいるため、別段の魅力を感じない。『カワイイ』よりも『カッコいい』が重要なのである。
その点から改めてこのswashbucklerを眺めてみると──
もしかして、これは別に買わなくても良かったんじゃ……と思わなくもなかったり。

ブランドの巧みな戦略により物欲をかき立てられた者の哀れな末路とは、かくのごとくである。
そして、本当に欲しいものを見極めて買うことにしようと、静かに確かに決意するのであった。

Z3R0 ~Bigchild

bigchild のアンドロイドシリーズ(勝手に呼称)からz3r0。現在、当のbigchildはサイトリニューアル中ということで商品ページにはアクセス不可。今年1月からずっとこんな感じなので、このままフェードアウトしてしまうのではないかと危惧している。ミニチュア販売だけではあまり...