army painterのエアブラシミディウムが届いたので早速試してみる。
元々6月発売だったものが7月末になってようやくリリースされた(アメリカでは)。ヨーロッパだともう少し早く入手できたようで、youtubeでは使ってる人を見かけたり。
パッケージの説明によれば、このミディウム、シンナーとflow improverが一緒になっているのが特徴らしい。ゆえにシンナーではなく、『ミディウム』と名乗っているのかも。
vallejoの場合はそれぞれ別なので、これ1本で済むのなら大助かりである。
まあ、vallejoのflow improverについては役に立たないという意見も聞くし、実際うちにもあるけど使ってなかったりする。ターナーやタミヤのアクリルリターダで十分というか。
話を戻そう。
このエアブラシミディウムはarmy painterの塗料だけでなく、他のアクリル塗料にも使えるとある。
ので、今回はcitadelとvallejoとの相性を試してゆきたい。
塗るのはこれ。
d&dこと、dungeons & dragonsのミニチュア。ティーフリングという種族らしい。4ドルと安かったので買ってみた。
あらかじめプライマが吹いてあって、そのまま塗れるのがセールスポイント?
ミニチュアの素材は柔らかく、曲げるのは容易。プラスチックやレジンではない謎のマテリアル。
ディテールについては、4ドルならこんなもんかという出来。日本で言うところの食玩みたいなものだろうし、値段相応と言える。見ての通り、魔法のエフェクト部分がクリアパーツになってるのは心憎い。
塗料とミディウムとの割合は1:1から1:2とパッケージにあるので、それを参考に希釈。結果、citadel、vallejoともにダマにはならずフツーに溶けた。
そして吹いてみたところ。
写真では分かりづらいけど、緑はcitadelのcaliban greenをベースに、そこからvallejoのjade green, sunny skin toneのミックス、青はvallejoのdark prussian blueをベースに、prussian blue, ivoryのミックスを適当に吹いてある。
印象としては、特に問題なさげ。
citadel、vallejoともにミニチュア界隈ではメジャーなアクリル塗料だし、ベンチマークとしてテストしてないとは考えにくいので、妥当な結果ではある。
flow improver混在の効果については、シンナーだけよりも確かに詰まりづらい感じはする。
もちろん希釈の仕方にもよるだろうけど、分量を守っていればこれだけでいけそう。リターダなりを別途添加する必要がないのは気楽でよろしい。
以上、army painterのエアブラシミディウムは、内容量100mlで価格はamazon.comだと8.5ドル(前は6.5ドルだったのに値上がりしてる…)。
vallejoのシンナー200mlがボークスで約1400円と考えると、flow improverも入って6.5ドルならお得である(8.5ドルだと微妙かも)。日本での入手性がどうなるかは不明ながら、vallejo以外の代替品が出てきたのは消費者にとって歓迎すべきことと言えよう。
当面はこのミディウムの実力を評価すべく、いろいろ塗ってゆきたい。
なにしろ3本もあるからな!
……なぜ3本もあるのかについては、聞かない方向でひとつ。