Arcadia the Sunrise Knight ~Signum Games

一見して野蛮に見えながらも合理的なフォルム。
どこまでも強固に叩きつけてゆく、ただその一点のみを追求した機能美。
重量感をたたえつつ、同時にロマンもあふれ出す最高にグレートな武器。
それが、メイス(あるいはハンマー)である。

signum gamesのarcadia the sunrise knightは、そんな偏愛の向きを満たすミニチュアと言えよう。

ミニチュアの素材はレジン。パーツはこちら。
ディテールは良好。
が、腰に提げた剣が歪んでる。体と一緒になっててキャストしづらそうな形状だし、ここは別パーツにした方が良い気がする。
仕方ないのでお湯につけて直そうとしたら、あっさり折れた……。
中に気泡による空洞ができていた模様。
ため息をついてから、瞬着で固定。あとは軽くヤスリをかけて終了。
歪んだままだけど剣はメインの武器ではないし、まあ、良いかっていう。

で、プライマを吹いたところ。
プロポーションの良さが光る。
細身の鎧騎士が重量武器をブンブン振り回すフィクション的カッコ良さもある。
それを一通り堪能して塗る。
したら完成。
sunrise knightということで、鎧は赤にしてみた。ハイライトはオレンジ系。
でもあんまりnmmぽく見えないので、フツーに白を加えたピンク系で良かったような気はする。

他、メイス(あるいは(以下略))などもnmm。
黒を強めにするとシルバーというより鉄っぽくなるなぁ、と思いつつ。

あと今回はエッジのハイライトを控えめにして、必要そうなところにだけ入れた。
あった方がメリハリは付くけど、なければないで平気……なのか?
正直、全部に入れるべきなのか、分からなくなってきた。
ので、今後はその時の気分で決めてゆく。
気まぐれエッジハイライティングの誕生である。

以上、細身なだけに脆弱な箇所もあるけど、そのシャープさはまた美点とも言える、arcadia the sunrise knight。
全体的にwhite witch hunterよりも出来は良さげ。これならsignum gamesの3体目にも期待がでそう。
が、その前に、プライマだけ吹いて放置してあるミニチュアをまずは片付けるのである。

Joan of Arc 2.0 ~Infinity

ポーズが斬新。でも顔が怖い。
ので買うかどうか迷ったinfinityのjoan of arc 2.0

joan of arcはジャンヌ・ダルクの英語表記らしい。
ちなみにフランス語表記がこっちのjeanne
公式ストアではもう売っていないことから、いつものディスコンの模様。
joanは旧バージョンで、新バージョンのjeanneに置き換わったものと思われる。

ミニチュアの素材はホワイトメタル。パーツ一式はこれ。
未塗装の段階でも分かる顔の怖さ。それくらいディテールは良好。
組み立ててプライマを吹く。
このタイミングでベースに砂を撒いた。プライマの前にやっとけば良かったと思いつつ。

剣は青で塗ろうと決めて、そこからアーマーなどの色を策定。
で、塗ったら完成。
疾走感のあるポージングがナイス。ここまで前傾姿勢なのも珍しい。
でも顔が(以下略。

作例みたいに黒目を入れようと思ったけど、どうもしっくりこないので白目だけ塗ってvallejoのfluorescent greenで光ってるエフェクトに変更。

剣はまた中央部分が平坦なタイプ。
この手の剣は刃の面積が相対的に狭くなるのでglazeがやりづらい。
でもまあ、それっぽく塗れたような気はする。

ちなみに、レシピはdarrenさんのpower sword。持ってない色は適当に。
この人の塗り方はわりと参考にしてる。革とか木とか。
が、チャンネルの更新はもうないとアナウンスされてて残念至極。
神レベルのスキルの持ち主なだけに、なおさら。

さて、これでまたひとつ在庫の消化が進んだ。
今後も増える在庫からは目を逸らし、減らすことにだけ集中してゆく。
いずれは在庫がなくなる日が来ることを信じて。
たとえ、その可能性がゼロだと分かっていても。

White Witch Hunter ~Signum Games

白髪に顔のキズ。2本の剣を携え、胸には見覚えのあるペンダント。
突き出した左手は今にも印を結びそう。
これはもう、清々しいまでにwitcherなあの人である。

signum gamesのwhite witch hunterはそんなミニチュア。

signum gamesのことはangel giraldezの動画を見て知った。1年くらい前に。
で、あらためて公式サイトを見てたらいくつか気になるものがあったので買ってみた次第。
そしてウクライナから1週間で到着。エコノミーなのに早い。

ミニチュアの素材はレジンで、パーツ一式がこれ。
一部潰れてたり、不鮮明だったりもするけど全体的なディテールは悪くない。
ただし、パーツによっては盛大に曲がってたりするので注意。剣とか。お湯につけて直そう。
あと、フツーに組むと、右足が接地せずに浮く。
作例の方も右足側の地面を盛ってるし、どうやら仕様っぽい。

組み立ててプライマを吹いたところ。
左足の接着位置と生首の方を調整して極力平準化してある。
これで地面をカサ上げせずに済んだ。

カラースキームはせっかくなので、witcherぽく塗ることにした。
白髪はそのままに、装備は猫流派で。
とりあえず、目は入れた。
infinityよりもミニチュアのサイズが大きいので、ほんの少しだけ入れやすい。
witcherさんの目の色は黒じゃないけども。

この手の形状の剣は、どうやって塗ったら良いのかイマイチ分からない。
刃に挟まれた中央の平坦な部分が特に。ここも刃と同じように塗るべきなのか……。

実は踏んづけられてる生首の出来が良い。
モールドくっきりでパーツもキレイに抜けてる。
一方、背中の剣と石弓のパーツがやや残念な印象。
まあ、あんまり見えないから良いんだけど。

そういうわけで、white witch hunterは及第点な感じ。
モールドが甘めなところはありながらも目立つ部分はしっかりしてるので、プラスマイナスゼロというか。
signum gamesのミニチュアをさらに買い集めるかについては、一緒に買った残りの3つを全部作ってから判断してゆく。
もちろん、いつになるのかは目下不明である。

Veteran Hemlocke ~Guild Ball

guild ballより、葬儀屋ギルドのベテラン、hemlocke。
同ゲームからはharrietに続く2体目で値段は10ドル。まあ、相応……かも。

ミニチュアの出来は変わらず良好。
モールド潰れも若干あるけど目立たないからほぼ問題なし。
harrietの時は素材はプラスチックかと思ってたけど、どうやらレジンぽい。
パーツはキャストそのものだし、強度や弾性もプラとは違う感じ。
実際、大鎌の刃の部分があっけなくポッキリと逝ってしまった……。

この通り修正はしたものの、公式の商品サンプルを見て角度が間違っていたことが判明。
でもこのまま進める。気にしたら負けである。

葬儀屋らしくカラースキームは白黒にしようと思ったけど、白の代わりにあえてピンクを採用。派手すぎてもアレなので黒も使って塗ってゆく。

で、完成。
筆を新調したので目もちゃんと入れられた。タレ目になったけど。
あとこのサイズのミニチュアだと、白目の色はvallejoのdeck tanよりも単純に白の方が良さげ。
そうしないと、目自体が小さいこともあって黒目を含めて視認しづらくなる。

持ってる武器が左右ともに鎌なのは死神のイメージから……なのか?
それは良いとして、武器などは適当にnmm。
nmmで重要なのはコントラスト、ということを学んだので最近はそのあたりを意識してる。が、キレイに塗るのは難しい。

腕に巻きついてるのはヘビ。ヘビをヘビっぽく塗るのもまた難しい。

全体的に良くできたミニチュアながら、パーツがかなり細いこともあって何かと気を遣うのが難点。
両肩の部分をつまむようにして持ち上げないと、武器の後端の枝みたいなところを折りそうだし、さらに足も細いので正面(あるいは背面)からテンションをかけるのもヤバい感じ。

海外ではこんな繊細なものを本当にゲームに使っているのだろうか。
雑に触ってると、軒並み折れそうなんだけど。
こいつに限っては鑑賞目的にとどめた方が良さそう。
いや、ゲームはしないけれども。

以上、ナイスなディテールとスーパーな脆弱さを併せ持つhemlocke。
guild ballはすでにリタイア済みのゲームながらミニチュアはまだ売っているようなので、今度はシンプルでタフそうなものを選んで買ってゆきたい。

Z3R0 ~Bigchild

bigchild のアンドロイドシリーズ(勝手に呼称)からz3r0。現在、当のbigchildはサイトリニューアル中ということで商品ページにはアクセス不可。今年1月からずっとこんな感じなので、このままフェードアウトしてしまうのではないかと危惧している。ミニチュア販売だけではあまり...