Great Princess Regna Gravnoy, White Queen ~Privateer Press

プリンセスとクィーンを兼務するミニチュア、privateer pressのregna gravnoy
組み立てるまでは調子が良かったけど、その後にやる気を失い2ヶ月ほど放置していたもの。
やる気の儚さ、かくのごとしである。「にんべん」に「夢」と書くのも伊達ではない。

そんなregnaの素材はホワイトメタルで以下パーツ。
ディテールは良い。目のモールドもちゃんと視認できる。
パーツの合いはフツー。

頭と手を接着してプライマを吹く。
全高は4.5cmくらい。
右手の位置はわりと自由に調整可能。完成見本と異なるのはそのせい。

カラースキームはいろいろ迷って青系を採用。
white queenとあるので白でも良かったけど、あまりそういう雰囲気のキャラでもなさそうだし。
で、塗ったら完成。
デフォルメは少なく、リアル寄りな頭身。
一見してprivateer pressらしさをあまり感じないものの、背面側ではそれと分かるのが秀逸である。

黒目は入れずに白目だけ。
これでほぼモールド通りの大きさ。

デカい肩が特徴の鎧はvallejoのcold greyを元にしたnmm。
色味はやや明るめ。全体のトーンを考慮して、もう少し青味を足しても良かったかもしれない。

このドレスで地面というのもアレなのでベースには石床を描いた。
が、ほとんど見えない。まあ、自己満足とは得てしてこんなものである。

以上、regna gravnoyはダーククィーン感あふれるミニチュア。
プリンセス要素は控えめであり、それを補って余りある貫禄の方が際立つと言えよう。

にしても、円安のせいで今ではこのサイズのミニチュアが2,000円を越えるようになってしまった。海外からの送料もバカにならないし、当面は手持ち在庫の消化に集中してゆく……などと言ってるそばから、良さげなkickstarterにプレッジしている今日この頃である。

Banshee ~Ragecraft

ragecraftのbanshee。
なかなか良さげなブランドなのでとりあえず全部買っとけ、みたいなノリで数年前に買ったもの。あの頃はユーロも安かった(遠い目)。
現在ragecraftはミニチュア販売を停止しているようで商品ページはない。

そんなbansheeの素材はレジンで以下パーツ。
頭は2パターンから選択する形。
指がかなり細く、取り扱いには気を遣う。それくらいにディテールは良好。
パーツの合いはフツーで、両腕の接合部のスキマがやや気になる。

そのあたりを適当に埋めてプライマを吹いたところ。
全高約11cm。ベース一体型なのでわりと大きい。
本体部分のサイズからすると、スケールは75mmと思われる。
頭は仮留めで、別塗り。

カラースキームは紫をテーマにし、その近辺の色ですべてをまとめる。
バンシーということで、人外感を演出してゆくのである。

で、塗ったら完成。
紫をメインにしたおかげで人外感はそれなり。
目も赤くしたし、瞳孔もないし。
顔は各部の彫りが深く、目鼻立ちもハッキリしていて美人の類ではあるものの、人外らしい不気味さも漂わせるグレートなディテールである。

破れた皮フからのぞく筋肉組織をグロスバーニッシュでテカらせようと思ったけどやめた。
自分、テカテカよりツヤ消しマットの方が好きっす。

全高のわりに接地面積が頼りなく安定性には欠ける。
ので、台座を用意。素材はいつもの木片。
高級品(¥1,200)を買って楽をしようかとも思ったけど、安上がりで労力をかける方に流れた。溶きパテを何度も塗って磨く作業がクソ面倒でウンザリ。
貧乏性のせいで要らぬ苦労をするのである。

以上、ragecraftのbansheeは人外感あふれるクールビューティなミニチュア。
あえて人間ぽく仕上げるのも良いし、頭部の選択によってもだいぶ雰囲気が変わりそうだしと、作りがいのあるミニチュアとも言えよう。

ragecraftは現在新規プロジェクトを実行中とのことで復活に期待である。
そして新作がリリースされたら、是非とも手を出してゆきたい。

Tisiphone ~Kimera Models

スパルタの兵士ぽい風貌が特徴のtisiphone
背負っている豹柄の動物とか、フリーハンドな盾の模様とか、塗るのが面倒そうな箇所が盛りだくさんということで、半年ほど在庫で眠らせていたミニチュア。

元はこのkickstarterのキャンペーンのリワードで、最近になって公式ストア等でも買えるようになった。
それもあって、ようやく作成を決意。
手に入りやすくなったことで、この面倒さを理解できる同志が少しは増えるはず。みんなで面倒クセーを共有するのである。

そんな面倒くさいtisiphoneのパーツはレジンで以下パーツ。
ディテールは大変良好。
パーツの合いも良い。ただ、2つに分かれているケープ(マント)のパーツは組むとスキマができるので、目立たない程度には埋めた方が良さげ。背面側は完成後も見えるので、特に。

全体的には丁寧な構成で組み立ては容易。ベースへの固定もちゃんと考えられており、安定度も十分。さすがのkimera models。

で、プライマを吹いたところ。
75mmスケールで全高は10cm弱。
剣、盾、背中の豹的毛皮、ベルトの塊みたいな前垂れは仮留め。

カラースキームは青や緑という感じでもないし、作例みたいに紫にするわけにもいかないし、だったら一番スパルタ兵士ぽい色ということで赤を選択。まあ、無難である。

そして塗ったら完成。
斬り払いの直前みたいなポーズが刹那カッコイイ。顔は険しくて怖いけど。
でも、こういうので良いのである。

鎧と剣のnmmはkimera kolorsのレシピを採用。
いろいろ試行した成果なのか、だいぶ青味は抑えられた印象。コントラストもまぁまぁ。
だいぶコツが掴めてきた様子である。

ケープや盾などはkimeraのredとmagentaで。ハイライトはdiarylide yellowをプラス。
が、ヘルメットのトサカ部分のハイライトがやや弱めでイマイチ。無念。

盾は形状が特殊で描けるものが限られる。真ん中に突起があるし。
そのあたりを考慮した結果、某飛行石のマークらしきものが良さそうということでフリーハンドで描いた。でも色は白でも良かったかもしれない。

豹柄の動物はパンサーあるいはレパードを想定。チータやジャガーではなく。
ちなみに、この3種の豹柄動物の紋様はそれぞれ違っていて、ただの黒斑点なのはチータだけなのであった。
またひとつムダ知識が増えて結構なことと言えよう。
そんな豹の紋様は全部手書き。超面倒でゲンナリである。

台座はこのミニチュアで使わなかったgreen stuff worldのものを流用。
キット付属のベースごと固定してから周囲をパテでならし、それからvallejoのテクスチャペイントを盛って塗装。で、草を生やした。
ウェザリングは靴裏だけに限定。ケープを汚す勇気までは出せなかったヘタレである。

以上、kimeraのtisiphoneはグレートでスパルタン、あるいはローマンなミニチュア。
ストレスなく組み立てることができ、精神衛生的にも好ましいキットではあるものの、塗装にはそれなりの労力が要求されるため覚悟が必要である。

そんなものは余裕という選ばれた者たちは、是非手に取って、この面倒くささを存分に味わっていただきたいと思う次第である。

The Kyiv Infinity ~Harder & Steenbeck

ミニチュアを塗る作業がなかなか進まないので、唐突にエアブラシを紹介してゆく。
それは、最高レベルの細吹き性能を誇るinfinity、そのスペシャルバージョンである。

リンク先にもあるように、このthe kyiv infinityはウクライナ支援のために作成されたエアブラシ。
外装はkyiv在住のアーティストがデザインし、その売上げはkyivにある子供用の病院に寄付される。

だから買った──というのも事実ではあるものの、個人的にはその値段に目が眩んだと表現する方が正しい。

昨今の世界情勢、あるいは為替の影響なのか、今日本でinfinityを買おうとすると¥46,000くらいする。以前は¥30,000以下で買えたのに、えらく高くなっていてビックリした。

そんなお高いinfinityがまさかの190ユーロ(¥140換算で約¥26,000)!?
マジで!?  そんなの買うしかっ!!
……と大興奮してカートへ放り込んだのであった。

ちなみに、上記ホームページの値段にはvat(付加価値税)が含まれているので226ユーロとあるけど、発送先が日本であれば除外されて190ユーロになる。
値段が値段なので日本の通関で消費税を払うことにはなるものの(¥2000くらい)、それでも日本価格よりはかなり安い。

こうしてスーパー使いやすいエアブラシが安価で手に入り、その散財が人の役にも立つというwin-winな取引が完了したのであった。

で、届いたのがこれ。
本体と、0.4mmのノズルセット + 5mlカップ。
harder & steenbeckのエアブラシはノズルが変更できるようになっていて、ノズル径ごとに本体を買い換える必要がない。ので、この0.4mmを標準のノズルと付け替えれば、より広い面積を塗ることができる。

ついでなのでディスプレイスタンドも一緒に買った。
あまり使わない気はするけど、スタンドだけでも良いから買って支援してくれと書いてあったので。
スタンドは想像よりも重く、本体を差してもビクともしない。バツグンの安定感である。

そしてフツーのinfinityとの比較(実は持ってた)。
この2本の違いは外装の仕上げとノズル径(0.2mmと0.15mm)、カップのフタの有無。
他、kyivのテールキャップの根本にはリング状のゴムがなくピッタリと閉まる、赤のフツーの方はテールキャップを付けたままレバーの調整ができるなど、細かい差異がある。
このあたりが使い勝手に影響する可能性はあるものの、テールキャップを外して作業することの方が多い身からすれば、どちらも同じなのであった。

こうして2本体制になったinfinityをどうするかと言えば、それはもちろんガンガン細吹きしまくってアレもコレもinfinityで仕上げてゆく!!

──などという計画はなく、kyivの方はバックアップ要員として待機させるので当面の出番はないのであった。もはや何のために買ったのか分からず、我ながら迷走状態と言えよう。

でもまあ、工業製品として美しく、眺めても楽しめるエアブラシなので、所有することに意味があるのである。たぶん。

なお、無骨で質実剛健なタミヤのエアブラシも好きなのであしからず。
1回ノズルがねじ切れたけど、パーツを新調して復活した。
主にプライマやベタ吹きをするのに使用。

以上、the kyiv infinityはお得でオサレなエアブラシ。フツーのinfinityを買うよりだいぶ安いので、コストパフォーマンスに敏感な御仁にオススメである。
ウクライナを支援したい人も是非どうぞ。スタンドだけ買うのもアリみたいなので。

最後に、作業中のミニチュアは来週中に完成する予定である(さぼっているわけではない)。

Z3R0 ~Bigchild

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