ミニチュアを塗る作業がなかなか進まないので、唐突にエアブラシを紹介してゆく。
それは、最高レベルの細吹き性能を誇るinfinity、そのスペシャルバージョンである。
リンク先にもあるように、このthe kyiv infinityはウクライナ支援のために作成されたエアブラシ。
外装はkyiv在住のアーティストがデザインし、その売上げはkyivにある子供用の病院に寄付される。
だから買った──というのも事実ではあるものの、個人的にはその値段に目が眩んだと表現する方が正しい。
昨今の世界情勢、あるいは為替の影響なのか、今日本でinfinityを買おうとすると¥46,000くらいする。以前は¥30,000以下で買えたのに、えらく高くなっていてビックリした。
そんなお高いinfinityがまさかの190ユーロ(¥140換算で約¥26,000)!?
マジで!? そんなの買うしかっ!!
……と大興奮してカートへ放り込んだのであった。
ちなみに、上記ホームページの値段にはvat(付加価値税)が含まれているので226ユーロとあるけど、発送先が日本であれば除外されて190ユーロになる。
値段が値段なので日本の通関で消費税を払うことにはなるものの(¥2000くらい)、それでも日本価格よりはかなり安い。
こうしてスーパー使いやすいエアブラシが安価で手に入り、その散財が人の役にも立つというwin-winな取引が完了したのであった。
で、届いたのがこれ。
本体と、0.4mmのノズルセット + 5mlカップ。
harder & steenbeckのエアブラシはノズルが変更できるようになっていて、ノズル径ごとに本体を買い換える必要がない。ので、この0.4mmを標準のノズルと付け替えれば、より広い面積を塗ることができる。
ついでなのでディスプレイスタンドも一緒に買った。
あまり使わない気はするけど、スタンドだけでも良いから買って支援してくれと書いてあったので。
スタンドは想像よりも重く、本体を差してもビクともしない。バツグンの安定感である。そしてフツーのinfinityとの比較(実は持ってた)。
この2本の違いは外装の仕上げとノズル径(0.2mmと0.15mm)、カップのフタの有無。
他、kyivのテールキャップの根本にはリング状のゴムがなくピッタリと閉まる、赤のフツーの方はテールキャップを付けたままレバーの調整ができるなど、細かい差異がある。
このあたりが使い勝手に影響する可能性はあるものの、テールキャップを外して作業することの方が多い身からすれば、どちらも同じなのであった。
こうして2本体制になったinfinityをどうするかと言えば、それはもちろんガンガン細吹きしまくってアレもコレもinfinityで仕上げてゆく!!
──などという計画はなく、kyivの方はバックアップ要員として待機させるので当面の出番はないのであった。もはや何のために買ったのか分からず、我ながら迷走状態と言えよう。
でもまあ、工業製品として美しく、眺めても楽しめるエアブラシなので、所有することに意味があるのである。たぶん。
なお、無骨で質実剛健なタミヤのエアブラシも好きなのであしからず。