Origon The Denouncer ~Archon Studio

ヘビのように長いドラゴンが好きであるからして買ったorigon
dungeons&lasersとかいうボードゲームに登場するらしい。
ダンジョンとレーザー、そこに一体何の関係が?
謎すぎる名称が気になるところである。

そんなorigonの素材はプラスチック。
どう見てもプラモデルながらパッケージにミニチュアと明記されているので、そのように扱うことにする。
ランナーは2枚。なお、英語ではsprueと呼ぶので注意(目を凝らせば下記写真でも確認可能)。
ディテールはフツー。作りやすさもフツー。
正面側の合わせ目に関しては、ウロコの形状に沿わせるなど目立たないような工夫はあるものの、背面側は丸見えで中途半端な印象。
羽根の有無は選択式。体の長いドラゴンにそんなものは不要なので付けずに組む。

で、組み立てたところ。
まあ……思ったよりもフツーである。期待以上でもなく以下でもないくらいにフツー。

カラースキームは朧村正の龍神を参考に。最初からそのつもりで買ったので。
塗ってみても、やっぱりフツーだった。
たいていは塗装が進むと良いところや悪いところが見えてきたりして、多少なりともモチベーションに影響するのに、それが全然ない。
まさしくニュートラルドラゴンである。

全部繋がっているように見える背中のトゲのモールドがイマイチ。
背面から見るとそれが顕著。ダメってほどでもないけど、気にはなる。

いわゆる蛇腹ではなく、デカいウロコが連なっているお腹側の表現は好みが分かれそう。
他では見ないのでユニークとも言えるけど。

目はvallejoのdeck tanで塗っただけ。黒目を入れるとコミカルになるのでやめた。

以上、origonはとことんフツーなミニチュア。
インパクトに欠けるためクセがないとも言えるけど、やたらと薄い味噌汁のような味気なさも感じる。
来年が辰年であればちょうど良い置物になって救いようもあったのに、このままではただの薄味ドラゴンで終わりそう。その意味では、作る時期を間違えたこちらの責任でもあると言えよう。

しかし心配は無用である。
同ブランドのドラゴンシリーズをもう1つ買ってあるので、そいつを再来年の年末に作成し、origonの分も干支として祝福してゆきたい。

なるほど──こうして死蔵品が増えてゆくのであるなぁと、感慨深く思う年の瀬である。

Morlok, Son of Wolves ~Kimera Models

kimera modelsのmorlok
peagsoのkickstarterで割引されていたので追加購入したもの。
このキャンペーン、結果的には遅れもなくリワードもスケジュール通りに到着するという優秀なプロジェクトであった(一部のモデルはキャストの不具合が見つかったらしく遅延している様子)。

素材はレジンでパーツは以下。
とりあえず、ディテールがスゴすぎて笑う。
よくこんなのがキレイに型から抜けたなぁ、と感心する箇所多数。
パーツの合いも問題なし。前垂れの部分にできるスキマを埋める程度。
なお、カブト(あるいはヘルメット)の有無で頭部が選択可能。

マッスル狂戦士にすべく、頭はカブトありを選択し組み立て。
で、プライマを吹いたところ。
この時点でもうカッコイイ。
スケールは1/24で全高8cm強。カーモデルと並べたら存在感で圧倒しそう。
腕と膝当ては仮留め。ツノも塗装の邪魔だったので接着は最後で良かった。

カラースキーム、というほど色を選択する余地がない。半裸だし。
そういうわけで塗って完成。
剣と斧と筋肉のハーモニーが壮絶にアメイジングで、ぐうの音も出ない。
造形も細部に至るまで素晴らしいの一言である。
鎧にも武器にもオオカミの装飾があって、その数6。
ゆえに二つ名が"オオカミたちの息子"なのかもしれない。

鎧はvallejoのdark sea blueとdark greyのミックスを元に、cold greyと白などでハイライト。
武器はkimeraのnmm。あまり変わり映えはしないけど、実はレシピが違っていたりする。

狂戦士たるもの、目は赤く光っているべきである。
そんな偏見から顔は黒のままにして目だけを白く塗り、赤でほんのりとglaze。
オオカミ装飾の目も同様。
要するに、作例のマネである。

ベースには久しぶりにタミヤのを使用。
雪が残っているのにほぼ裸というワイルドさ。さすがの筋肉と言えよう。

台座は角材で、例によって溶きパテを塗って適当に表面処理。
ヤスリをかけている時間は無心になれるから好きだけど、それ以外の作業は面倒なだけで面白くもなんともない。
既製品で済ましたいところながら、サイズ的にしっくりくるものが見つからない。載せるミニチュアの大きさにもよるし、難しいところ。
で、結局安価で手頃な木材を使うことになるというパターン。

以上、おおかみこどものmorlokは極めて良くできたミニチュア(あるいはフィギュア)。
惚れ惚れするディテールがインプレッシブでスタニング。しかも作りやすくて全方位にスキがない。
その品質の高さから思わずkimera modelsの他のミニチュアを買いそうになるも、増加を続ける在庫がそれを許さないのであった。

Cassandra Kusanagi ~Infinity

infinityのcassandra kusanagi
某少佐にインスパイアされたのかもしれない名前がナイス。
ゆえに購入、したわけではなくポーズが気に入ったので買った。

ミニチュアのパーツは以下。
ディテール良好、組み立て簡単。
いつものinfinityクオリティで安心した。
ロクでもないものを作った後だけに余計そう感じる。

プライマを吹いた状態の写真はない。撮るのを忘れた。

カラースキームは特に考えず、なんとなく塗ったら完成。
やっぱりポーズがイイ。
このサイドステップ的シューティングで命中するのかは不明だけど。

他、銃が邪魔で顔がやや塗りづらい。
目は白目だけ。位置的に右目がほぼ塗れないため、なんとなく白を置く程度に。
髪の色は某少佐をリスペクト。
コートはテクスチャを付けて革っぽく済ませた。

ベースはこのscenery base
実を言えば今回の目的はコレを使うことであり、kusanagiさんはオマケみたいなものなのであった。

そのベース、彫刻済みなので手軽ではあるものの、使い勝手はフツーな感じ。
素材はレジンと思われ、プラスチックのものより厚みがあってミニチュア固定用の穴が開けづらい。
ので、真鍮線を通す方が向いてるかも。
今回はいつものように、穴を開けてミニチュアのタグごと埋めた。

alphaシリーズと名乗っていることから、今後は工場的雰囲気以外のものもリリースされそう。
ともすれば単調になりがちなベースの作成にアクセントを加えられるので、密かに期待。

以上、kusanagiさんはグレートなポーズが好印象で、小さいながらも満足度の高いミニチュア。
こういう良質なミニチュアがモチベーションの糧となり、次の在庫消化および在庫増加へと繋がるのである。
つまりは、減らない在庫を屁理屈で正当化してゆくのであった。

Indryhten ~Cult of Paint

cult of paintのindrythen。
このkickstarterのリワードで、計画より5ヶ月遅れで到着。
選択したのはこれ1つだけ。
それはある意味で英断であり、不幸中の幸いでもあった。

素材はレジン、以下パーツ。
頭と右腕が選択式。
ディテールは悪くないけど、アホみたいにパーツの精度が低い。
欠けも歪みもあって、組んだだけでは直立すら不可能。
足(靴)裏からして平面ではないので、そこから調整する必要があるというスパルタンさ。

イライラ最高潮で放り出したくなるのを、何度も我慢しながら組み立て。
完成を待たずにゴミ箱へ直行できるのは1000円以下のキットだけ、そう心に決めている関係で途中放棄は許されなかったのである(貧乏性とも言う)。

そしてプライマを吹いたところ。
全高は約9cm弱(ツノをのぞけば7cm)。スケールは1/26くらいと推測。
頭は仮留め。長い飾り毛ともども塗装の邪魔なので接着は最後。

カラースキームは緑や青の寒色でまとめる。それだけ。ただ塗るのみ。
結局まっすぐに立たせることができず、やや左に傾斜気味。
そういう細かいことには積極的に目をつぶってゆく。最後はもうやる気が尽きていたので。

本体とのコントラストを考えると、頭から生えているシッポみたいな毛をピンクにしても良かったかも。感想はそれくらい。

台座は4cm四方のmdfベースを4枚重ねて表面処理したもの。
が、手間がかかりすぎるので次からは素直に木材を使うことにする。

以上、indrythenはまったくもってストレスフルで多くを語る言葉を持たないキット。
なぜ買ったのか、そもそも買う必要があったのかについて議論が待たれるところである。
いや待ってる場合ではなく、今回のことをちゃんと反省し、買うものは慎重に吟味しろと自分に言い聞かせねばならない。

こうなったら腹いせに、そして失敗を取り戻すためにも、もっと精神に優しいブランドのミニチュアを探してゆく。
広大なネットの海はきっと応えてくれるはずである(ちっとも反省してない)。

Z3R0 ~Bigchild

bigchild のアンドロイドシリーズ(勝手に呼称)からz3r0。現在、当のbigchildはサイトリニューアル中ということで商品ページにはアクセス不可。今年1月からずっとこんな感じなので、このままフェードアウトしてしまうのではないかと危惧している。ミニチュア販売だけではあまり...