Seasoned Veteran ~Conquest The Last Argument of Kings

conquestのseasoned veteran
ベテランでありオッサンであり戦士であるという、渋味あふれるミニチュア。
『百戦錬磨のベテラン』という名前も伊達ではないと言えよう。

ミニチュアの素材はレジンで、パーツは体と左右の腕の3つ。
盾を持った左腕の肩関節部分はボール状になっていて、ある程度、自由な位置で接着できる。
全高は約4.5cmでベースサイズ2.5cmながら、infinityと比べるとミニチュアのスケールは一回りくらい大きい感じ。

ディテールは良好。パーティングラインもそれなり。
剣の鞘に剣を入れるための穴がなかったので開口して塗装開始。
左腕の接着はあとまわし。
こうして完成したオッサンは実にカッコよくてナイス。
鋭い眼光に、歴戦の証たる左目の傷。顔のシワにさえ老練の妙が漂う。
ベテランたる者、こうありたいものである。

鎧の塗装はnmmで。ライティングは主に上からを想定。
ベースの色はcitadelのthunderhawk blue。
したら青銅の鎧みたいになった。ちなみにハイライトはvallejoのwolf greyで、陰の部分はperiscopesとブラック。
ベースはもう少し暗い色の方がシルバーぽく見えるかも。このあたりは今後も試行が必要であろう。

剣の方はcitadelのeshin greyがベース。
glazeを綺麗に仕上げるのが相変わらず難しい。

盾に描いたドラゴンぽい(トカゲではない)マークは、所属するthe hundred kingdomsの紋章を参考に。
スクラッチ傷とか付けて多少の使用感を出しても良かったと思いつつ。

一点だけ気になるのは、右手に剣を持ちながら鞘もまた右の腰に差していること。
これでは剣を収めづらいし、抜きづらいはず。
──などと、ミニチュアにそんな野暮なツッコミをしても仕方がない。
実用性や写実性よりも、ポーズを含めたデザインを優先するのが正しい選択であり、つまりはカッコよければそれで良いのである。

以上、オッサンのミニチュアは味があっていい。
オッサンばかりだとむさ苦しくなるけれど、なければないで物足りない。
それはピリリと効いたスパイスのようなものであり、同時に心の清涼剤なのである(錯乱気味)。

いずれにしても、定期的にオッサンのミニチュアを買って塗ってゆきたい。

Dāoyīng Operative Control Unit ~Infinity

その中性的なシルエットが良さげだったので購入。
dāoyīngの発音は不明ながら、名前からするとハッカー的な役割をする調査制御ユニット(直訳)の模様。

素材はホワイトメタルで、パーツは上半身と下半身の2つ。分割位置(体側面と首のあたり)はよく考えられているので目立たない。
サイズは全高4cmにベース2.5cmという、いつもの小ささ。

製品写真では分からなかったものの、特徴的な頭(おでこ)はかなりの絶壁。
その平面ぶりはイージス艦の艦橋に貼り付くフェイズドアレイレーダーを思わせる。
ゆえにハッカーなのかも。

外観はメカメカしくてロボぽいので、カラースキームはバーチャロイドにありそうな明るめの色を選択。
塗装の途中、左腕に付けてるアームガード状の装置に極小の陰陽マーク(☯️的なやつ)がモールドされてて驚愕する。
でもそんな小さいの塗れねーよ、みたいな。
このいかにも何か演算/通信してそうなポージングがナイス。

シンプルな色合いなのでマーキング的なものをもう少し追加しようと思ったけど、どこに何を描くのか決めるのが難しい。場所や形状を見誤れば違和感をもたらし、その数が多過ぎるとうるさくなる。
実際、右肩にロゴ的なものを描こうとしたものの、どうもしっくりこない。
おまけに場所が狭いのと曲面ということもあってうまく描けなかった。フリーハンドの道は険しい……。

ベースはナウシカでも使った砂をまいて色を付けただけ。
この砂、800円でアホみたいに入ってたので、今後もいろいろ使ってゆきたい。

これもそうだけど、ベースサイズ2.5cmのミニチュアは小さいゆえに集めやすい印象。
特にinfinityはディテールが良好で値段も手頃とくれば、コレクションに最適である。
が、ホワイトメタル(というかピュータ)製な上に塗装も容易とは言えず、決して万人向けではないのも事実。
そういう意味では、今後も好事家のためのアイテムというポジションを守り続けるであろう(特に日本においては)。

それはきっと商業的には悲しいことなのだろうけれども、infinityを擁するcorvus belliにおかれましては、今後もクールなミニチュアを鋭意、市場に供給していただきたい。
一介の愛好者として、ささやかながら買い支えてゆく所存である。

カイに乗るナウシカ ~バンダイ

カイに乗るナウシカ1
nhkで再放送してた久石譲のコンサートを見て、なんとなく買ったナウシカ
元はツクダホビーが出してたキット。スケールは1/20。
その頃から似てないことで有名だった気がする。
バンダイからリリースされた際に多少改修されたようだけど、相変わらず似てない。
あまりに似てなくて絶望するかと思ったら、むしろ笑えてくる始末。
だってコレだもの。
もはや似せようとする努力を放棄している、そう言われても仕方のない出来。
コイツは一体誰だ!? もっとやる気出せ!! バンダイ!!

最大の問題は、ほっぺた。
なぜこんなにむくれているのか?
というか、こんな顔にする必要あった?
唇もムダに厚いし。
そういうわけで、このほっぺたと唇を削る。
で、その結果。
だいぶスッキリした。
まだ似てないけど、これ以上修正しようとすると目の形が根本的に違うからモールドを埋めて彫り直したりとイバラの道が待ってる。ので、ここらでやめる。
したら、顔を塗る。
やっぱり似てない。
なお瞳用のデカールは未使用。
まあ、デカールを使おうと使わまいと似てないので同じこと。
これはナウシカではなく、風の谷の誰かさんである。
そういうことにして体の組み立てへ。

服の肩と袖とは縫い合わせのように見えるので、隙間にならない程度に接着。
他は最低限の継ぎ目だけを埋めた。
顔の部分をマスキングして服やら何やらを塗ったら、風の谷の誰かさんは完成。
服は主にエアブラシ。細かいところは筆塗り。
銃を持ってるようには見えない手の形が気になる……でも放置。
説明書の設定画を元に、銃にはプラ板でストラップを追加した。
手を入れたのはそれくらい。

次はカイ。
ダチョウというか、チョコボというか、アカイライというか、そんな生物。
こっちもいろいろ気になるところはあるけど、ナウシカに似てない人を作るのに疲れたのでそのまま組む。
ただ、後頭部に付ける羽のパーツだけはしっかり隙間を埋めた方が良さげ。
モールドを復活させたりするのが面倒なのでやってないけど。

カイのつぶらな瞳はカワイイな〜とか、こっちが本体じゃないのかとか思いながら塗り終えたら、風の谷の誰かさんを乗せて完成。
カイに乗るナウシカ2カイに乗るナウシカ3
カイに乗るナウシカ4カイに乗るナウシカ5
一見して、プロポーションを含めた全体のバランスは良い。
ナウシカみたいな人の足がちょっと長すぎる気はするものの。

ナウシカみたいな人に関しては、手綱で体を支えているせいか、イマイチ座りが悪い。
ここはもっと位置のすり合わせをした方が良かった。
それ以前に手綱が太すぎるような。細く削ってヒモみたいにした方が見栄えが良くなりそう。
カイの目ももっと見やすくなるし。
あと、カブトあるいは戦闘用額当ては取り外せるようにした。
設定画だとゴーグルが全部露出するくらいの位置にあるけど、キットだと半分くらい隠れる。
なんともビミョーな感じなので普段は付けない方向で。

カイの装備品である鞍とかカバンの色は好きに塗った。
全部同じ皮の色だとあまりに単調なので、何色かで塗り分け。
他、どうでも良いところだけど、カイが運んでる長剣の柄を延伸。
刃の長さからすると柄が短すぎて気になったので。
この刃渡りなら両手持ちくらいがちょうど良かろう──という妄想。

ベースはキットのままだと砂漠ぽくないから、タミヤのテクスチャペイントで起伏を付けて砂をまいた。
でも砂の色が少し黄色い。塗装してトーンを抑えた方が良かったかも。
それから、重心がカイの胴体あたりにあってさらに重いので、ベースの尾羽側が多少浮く。
倒れるほどではないものの、気になる人はベースにバラストを仕込むのを推奨。
そのうち紙粘土でも入れよう。

最後にテトはこちら。
ナウシカとテト
ナウシカみたいな人にくらべれば似てる。
にしても銃のストラップが太いな……。もっと幅を詰めるべきだった。

以上、問題点は多いけど雰囲気だけはそれっぽいし、1000円もしない格安な値段はナイス。
でもナウシカがアレなので、残念賞は進呈しておく。
似てたら他のシリーズも作るのに。
カイとテトが救いである。
そんなキットと言えよう。

Z3R0 ~Bigchild

bigchild のアンドロイドシリーズ(勝手に呼称)からz3r0。現在、当のbigchildはサイトリニューアル中ということで商品ページにはアクセス不可。今年1月からずっとこんな感じなので、このままフェードアウトしてしまうのではないかと危惧している。ミニチュア販売だけではあまり...