カイに乗るナウシカ ~バンダイ

カイに乗るナウシカ1
nhkで再放送してた久石譲のコンサートを見て、なんとなく買ったナウシカ
元はツクダホビーが出してたキット。スケールは1/20。
その頃から似てないことで有名だった気がする。
バンダイからリリースされた際に多少改修されたようだけど、相変わらず似てない。
あまりに似てなくて絶望するかと思ったら、むしろ笑えてくる始末。
だってコレだもの。
もはや似せようとする努力を放棄している、そう言われても仕方のない出来。
コイツは一体誰だ!? もっとやる気出せ!! バンダイ!!

最大の問題は、ほっぺた。
なぜこんなにむくれているのか?
というか、こんな顔にする必要あった?
唇もムダに厚いし。
そういうわけで、このほっぺたと唇を削る。
で、その結果。
だいぶスッキリした。
まだ似てないけど、これ以上修正しようとすると目の形が根本的に違うからモールドを埋めて彫り直したりとイバラの道が待ってる。ので、ここらでやめる。
したら、顔を塗る。
やっぱり似てない。
なお瞳用のデカールは未使用。
まあ、デカールを使おうと使わまいと似てないので同じこと。
これはナウシカではなく、風の谷の誰かさんである。
そういうことにして体の組み立てへ。

服の肩と袖とは縫い合わせのように見えるので、隙間にならない程度に接着。
他は最低限の継ぎ目だけを埋めた。
顔の部分をマスキングして服やら何やらを塗ったら、風の谷の誰かさんは完成。
服は主にエアブラシ。細かいところは筆塗り。
銃を持ってるようには見えない手の形が気になる……でも放置。
説明書の設定画を元に、銃にはプラ板でストラップを追加した。
手を入れたのはそれくらい。

次はカイ。
ダチョウというか、チョコボというか、アカイライというか、そんな生物。
こっちもいろいろ気になるところはあるけど、ナウシカに似てない人を作るのに疲れたのでそのまま組む。
ただ、後頭部に付ける羽のパーツだけはしっかり隙間を埋めた方が良さげ。
モールドを復活させたりするのが面倒なのでやってないけど。

カイのつぶらな瞳はカワイイな〜とか、こっちが本体じゃないのかとか思いながら塗り終えたら、風の谷の誰かさんを乗せて完成。
カイに乗るナウシカ2カイに乗るナウシカ3
カイに乗るナウシカ4カイに乗るナウシカ5
一見して、プロポーションを含めた全体のバランスは良い。
ナウシカみたいな人の足がちょっと長すぎる気はするものの。

ナウシカみたいな人に関しては、手綱で体を支えているせいか、イマイチ座りが悪い。
ここはもっと位置のすり合わせをした方が良かった。
それ以前に手綱が太すぎるような。細く削ってヒモみたいにした方が見栄えが良くなりそう。
カイの目ももっと見やすくなるし。
あと、カブトあるいは戦闘用額当ては取り外せるようにした。
設定画だとゴーグルが全部露出するくらいの位置にあるけど、キットだと半分くらい隠れる。
なんともビミョーな感じなので普段は付けない方向で。

カイの装備品である鞍とかカバンの色は好きに塗った。
全部同じ皮の色だとあまりに単調なので、何色かで塗り分け。
他、どうでも良いところだけど、カイが運んでる長剣の柄を延伸。
刃の長さからすると柄が短すぎて気になったので。
この刃渡りなら両手持ちくらいがちょうど良かろう──という妄想。

ベースはキットのままだと砂漠ぽくないから、タミヤのテクスチャペイントで起伏を付けて砂をまいた。
でも砂の色が少し黄色い。塗装してトーンを抑えた方が良かったかも。
それから、重心がカイの胴体あたりにあってさらに重いので、ベースの尾羽側が多少浮く。
倒れるほどではないものの、気になる人はベースにバラストを仕込むのを推奨。
そのうち紙粘土でも入れよう。

最後にテトはこちら。
ナウシカとテト
ナウシカみたいな人にくらべれば似てる。
にしても銃のストラップが太いな……。もっと幅を詰めるべきだった。

以上、問題点は多いけど雰囲気だけはそれっぽいし、1000円もしない格安な値段はナイス。
でもナウシカがアレなので、残念賞は進呈しておく。
似てたら他のシリーズも作るのに。
カイとテトが救いである。
そんなキットと言えよう。

Jeanne d'Arc 2.0 ~Infinity

infinityからjeanne d'arc 2.0
言わずと知れた、あのジャンヌ・ダルクと同名。
こっちのjeanneからのバージョンアップということで2.0になっている模様。
レビューにはステップダウンと書かれてるけど。

素材はホワイトメタル。
パーツは、体、右腕、左腕、腰マント+剣、ポニーテール(後頭部)の5つで構成。
全高3.5cm、ベース25mmのいつものinfinityサイズ。

で、プライマを吹いたところと、塗装中の一枚。
後頭部と腰マントは別塗り。カラースキームはなんとなく赤をメインに。
そしたら、ほどなく完成。
疾走感のあるポーズがナイス。
デカイ銃もカッコイイ。

でも重そう。剣もデカイし。こんなの持って走ったらすぐバテそう。
──などと、いらぬ心配は無粋と言えよう。
この未来的なアーマーに筋力アップの効果があるに違いない。

そのアーマーの赤はvallejoのscarlet bloodで。赤というか朱色っぽい感じではあるけど。

顔は相変わらず小さい。しかも顔のど真ん中にパーティングラインが走ってたりする。
塗装の途中で気づいたものの、今更どうしようもないのでプライマごとヤスリで削った。
結果、顔がちょっとデコボコすることに。

マント(あるいはクローク)は単色だとつまらないので、ピンクをうっすらと端っこに適用。
これぞglaze。glazeの用途は広い。

ベースは割れたコンクリートぽいのを作成。
使ってるのはgale force nineのconcrete。わりかし脆いけど耐久性は大丈夫なのだろうか。

全体的に良くできたミニチュアではあるけども、剣の鞘に書いてある文字のモールドがかなり浅い。
塗膜を薄くしないと簡単に埋まる(実際、多少埋まった……)。
浅いし細いしで色を入れるのも一苦労なので、いっそ無視しても良いかもしれない

それでも、このサイズで銃口に穴が開いているというディテールは衝撃的。
jeanne1.0の方も買ってみようかしら。
そう思わせるクオリティである。

Chapter Mage ~Conquest The Last Argument of Kings

conquestからchapter mage
『聖職会の魔道士』とでも訳しておく。
所属はハンドレッド王国。

キットの素材はレジンで、パーツは頭、体、両腕、マントに分割。
ディテールは良好ながら、パーティングラインはそれなり。腕とか。
塗装時点で気づいたけど、そのまま強行したのは内緒。

胸をやたらと強調するプロポーションに一抹の疑問を感じつつ、靴が尖ってたり、服装からして道化師ぽくも見える。
カラースキームはそのあたりも考慮して、できるだけ魔法使いらしく。
したらどこぞの白魔道士みたいになった。
今回のハイライトは、腰に携えてる試験管とフラスコの表現。
ガラス器具なので実物は透明なわけだけど、それを塗装に落とし込むのが難しい。
特に液体のない部分。具体的には試験管やらの上の方(公式作例では水色になってるとこ)。
人によっては黒にしてたり、あるいは入ってる液体の色を使ってたりと、やり方はいろいろある模様。
ので、無難な黒を選択し、最後にグロスバーニッシュで全体をツヤ出し。
小さいし写真では分かりにくいけど、なんとなくそれっぽく見えれば雰囲気モデラーとしては満足である。

ベースは聖堂の床っぽいモザイクを、マントの三角模様同様にフリーハンドで書いた。擦り切れてる感もプラス。
ただ床の色はもっと白っぽくすべきだった。
これだとまるでmdf、いや段ボールの色ではないか。
気になり出したのはフリーハンドで模様を書いたあとだったので、いちからやり直す気力もすでになく……。
そういうわけで、ここは素直に反省する次第。

さて、conquestのキットはjarlに続いてこれで2つ目。
品質はなかなかで好印象と言えよう。
ミニチュア自体もヒストリカルぽくありながら、ファンタジーな雰囲気がナイス。
あと1つ在庫として抱えてるけど、そいつも近いうちに作ってゆきたい。

Oniwaban Shinobu Kitsune ~Infinity

日本語でも『お庭番 忍 狐』。
忍が名前で、狐が苗字。あるいはその逆か。それとも、姓名関係なしのコードネームみたいなものかも。
いずれにせよ、海外的ジャパン感あふれる謎の名前と言えよう。

設定自体はよく分からないものの、infinityにはこの手の味わい深いジャパン的なミニチュアがいくつか存在する。
忍者、サムライ、くの一と、いずれもinfinityの世界観に合わせて未来的な格好をしているのが特徴。

ところで、くの一と言えば女忍者というのが時代劇含めた世間一般の認識なわけだけど、wikipediaによれば、江戸時代にはくの一にそうした意味はなかったらしい。むしろ、山田風太郎の忍法帖シリーズが広めたものと知ってちょっとびっくりした。

さて、kitsuneのキットはホワイトメタル製。
パーツ構成は頭と体と右腕、それに左腕が2本入ってて、抜刀状態と刀を半分くらい納刀した状態とを選択できるコンパチ仕様。
全長3cmのサイズながら、モールドはシャープ。が、パーツの小ささにちょっとビビる。

ジャパニーズ忍者なので黒髪にして、派手になりすぎない色で塗装することを決定。
で、サイズがサイズなのでそんなに時間はかからず完成。
まず顔が小さすぎて目を塗るのが大変。特に黒目。
これまで塗ってきたものの中で、一番小さいような気がする…。
infinityはリアル寄りなミニチュアだけに、こうしたところもリアルな縮尺なのかもしれない。

刀はnmm、というより煌めきというか輝きを白で入れただけの簡単フィニッシュ。
あとは服の方に適当に模様を書いたりした。

ベースは枯山水ぽいものを作ろうと思ったけど、サイズが小さすぎて無理だった。
その結果、よく分からない荒野的なものになった。
こんなことなら、もっと未来的な感じでも良かったかも。
"未来的な感じ"の定義については諸説あるものの。

よく言われることだけど、黒と白を塗るのは難しい。
特に黒は陰影を付けるのが難しいので、グレーやら何やらで試行錯誤することになる。
黒と言っても様々な黒があるわけで、このあたりの表現には毎度苦心しておる次第。
当面は手探り状態が続く──。

以下、関係のないグチ。
bloggerのuiが変わっておそろしく使いにくくなった。特に画像まわりの改悪がひどい。
イチイチhtmlを書いて修正しないと思った通りにならないって何なの? いつの時代のサービス?
ホント、どうにかして。

Arkazan Greatwing ~Wrath of Kings

wrath of kingsのarkazan greatwingとかいうミニチュア。安いから買った。
2個セットでまさかの3ドル
定価25ドルが86%オフ。
むしろ送料の方が高くつくという驚異のプライス。

…と言いつつ、実売は13ドルくらいなので実質77%割引。
それでも十分に安いけど。

なお、wrath of kingsというゲームについては知らない。
ざっと見たところ、ミニチュア的には多少クセのあるデザインが多め。
こいつが所属するnasierとかいう勢力は誰もがツノを生やしてる模様。そのツノ、長すぎじゃない? みたいな。

パッケージの内容はこちら。
素材はプラスチックながら、プラ用接着剤があまり効かない。瞬着は必須。
モールドは良好(乳首もある)。が、パーティングラインの主張がかなり強くて、パーツには欠けやら穴も散見される。
とてもじゃないけど、25ドル払ってまで買いたくなる品質とは言えない。
でも3ドルなら余裕で許せる不思議。
カード記載の名前がarkizanになってるのは誤植と思われる。

で、仮組みの図。
商品写真を見て思ってたけど、剣というかナタというか、とにかく武器の尺が短いのが気になる。もっと長い剣の方が似合いそう。
──というわけで、プラ板を使って延伸した。残りの1体も改修済み。
工作が済んだので、色を検討。
それぞれ緑とオレンジで塗ることを決定。すなわち、ギガンテスとアトラスである。

で、完成。
ほぼ裸のミニチュアということで、省力化のためエアブラシで肌を吹いた(吹きっぱなしではなく、そこから筆塗りで手を加えてある)。
手順はこんな感じ。

緑:
  1. caliban green(citadel)
  2. caliban green と warpstone glow(citadel)のミックスを上から
  3. warpstone glowを上から
  4. biel-tan green(citadel)を下から
  5. moot green(citadel)を上から
オレンジ:
  1. khorne red(citadel)
  2. khorne red と heavy orange(vallejo)のミックスを上から
  3. heavy orange と fire dragon bright(citadel)のミックスを上から
  4. fire dragon brightを上から
オレンジの方はアトラスのようなキレイなオレンジにはならず、ピンクっぽいミョーな色になってしまった…。heavy orangeが思ってたのと違う色だったのと、赤色系を下から吹かなかったことも影響してそう。

ちなみに、緑の下地は黒のプライマ、オレンジはグレーのプライマを使用。
正直、両方とも黒で良かったような気はしてる。

他にエアブラシで吹いたのは翼の膜と、武器の白いとこ。
肌同様に筆塗りでも修正。

ギガンテスと言えばロンダルキアであり、ロンダルキアと言えば雪である。
そんな理由で緑のベースには雪を追加。使ったのはタミヤのテクスチャペイント
岩っぽいのはコルクボード。ちなみにダイソーのコルクボードは100%コルクではなく、裏面がウレタンフォームになってる。買った後に気づいた。

アトラスはハーゴン城に出てくるので、石床をタミヤのレンガで再現。
床の手前は水面。その水の表現に、リキテックスのグロスポリマーメディウムを使ってみた。
が、どうもイメージ通りにならない。乾き方にムラがあるせいか表面が自然な感じにならず、表面張力でフチが盛り上がる。
これなら他のものを使った方が良さそう。

ミニチュア自体の感想としては、体がデカくて筋肉隆々なところが良い。
でもスゴイ猫背。
まさにデフォルメしたプロポーション。

これで3ドルは安いと思うけど、同じものを塗ってると飽きてくることも事実。
緑を先に完成させて、オレンジを塗ってる途中に何度も『あーもーメンドくせー』となった。
緑の方と被らないよう、いちいち色を考える必要があるし、だからと言って同じ色で塗ったらもっと飽きそうだし。

というか、律儀に2個とも作らず1個で十分だったのではなかろうかと、色違いのミニチュアを眺めながら今更ながらに思うのであった。

Una the Skyhunter ~Privateer Press

privateer pressのhordesからuna the skyhunter
名前はユナなのかウナなのかは不明。でもスカイハンターという二つ名はカッコイイ。

仮組みをして面倒くさそうだと直感したので寝かせてたもの。
そのまま1年以上熟成。
素材はホワイトメタル。パーツ構成は本体と左右のマントで3つ。
塗りやすさを考慮すると、塗装してから組み立てと行きたいところだけど、マントに持ち手を付けるのが大変そう。パーツの合いも良いとは言えないし、さらに接着面が小さいので強度確保のために真鍮線を仕込んだりしないと──。
そんなことを考えてたら面倒になって放置へと至る。

仕方ないので今回は多少の塗りづらさには目をつぶることにして、先に組み立てることに。
で、グレーのプライマを吹いたところ。
限りなくホワイトに近いグレー。それがvallejoのプライマ。

モールドは良好。
が、顔の右半分にパーティングラインがあったりする。回り込まなければ見えないとはいえ、油断ならない。privateer pressのキットはわりとこんな感じである。

鎧を青とnmmの金で塗ることだけは決めて、塗装開始。
その鎧の塗り分けが細かいので手間がかかる……。
マントの色をどうするかなかなか決まらず、30分くらいミニチュアをじっと観察したり。
そんなどうでも良いことに時間を費やしつつ完成。
最近はこのサイズの顔塗りにも慣れてきた。
が、慣れただけで上達しているわけではないのがポイント。何度か白目のサイズを修正したり、黒目も入れ直してる。
なお、顔の右側がマントの形状もあってかなり塗りづらい。おかげで目の位置が左右でズレた。まあ、いいけど。
さらに杖のうしろのマント部分があまり塗れてない。なにしろ筆が届かないから。
こういうのが作る前から想像できたので、それも含めて面倒だと感じていたわけである。
経験に基づく的確な予測と言えよう。

ベースは再びのバークチップ。今度は必要な分だけ切り出して使用。
岩に見えるかもしれないけど、一応は木のつもり。
なかなか木の色を再現するのが難しい。自分なりのレシピを開発せねば。
他にもミニチュアを固定するスリットを開けたり、それを上から塞いだりと地味な作業をいろいろと。

以上、面倒面倒と言いながらも、完成してみればそれなりに満足。
杖がデカすぎるような気はするけど、これもケレン味という名の演出ならば許容できよう。

さて、privateer pressの在庫は残り2つ。
でも次は別ブランドのものを作ってゆきたい。プライマだけ吹いて放置してるのもあるし。

国際物流が復活するとまた新しいものが届くはずなので、それまでにどれだけ在庫を減らせるかが勝負である。
こうして見えない敵と今日も戦い続ける──。

Valka Curseborn, Chieftain of the North ~Privateer Press

privateer pressのゲームhordesから、valka curseborn, chieftain of the north
名前はヴァルカさん。種族はトロル(勢力はtrollbloods)で、二つ名にもあるように『北方の族長』らしい。
amazon.comで買って以来、1年ほど熟成させたあとでようやく日の目を見た。

仮組みの写真はここ
素材はレジンとホワイトメタルのハイブリッド。
パーツの接合部分にはそれぞれ真鍮線を入れてある。

途中経過の写真はないので唐突にベース。
岩はバークチップ。そこにジオラマ用のパウダーで苔を生やした。
この手のパウダーは、草の表現よりもこういう用途の方が良さげなことを発見。
完成したベースにまたもや真鍮線を刺してミニチュアを固定する。

肌を紫にすることだけは決めて、他のカラースキームは塗りながら決めた。
したら北国トロルというより、森トロルみたいになった。
まず第一の感想として、バークチップが厚すぎる。
おかげでバランスがイマイチ。半分くらいに割って使うべきだった。

金属部分はフツーにメタル系で塗った。
nmmにするか迷ったけど、在庫消化の意味合いも強いので、極力、楽をする方向で。
今回、シルバーの部分はarmy painterのplate mail metalを使用。
結構明るめの銀で、citadelのstormhost silverとrunefang steelの中間ぐらいの色合い。

ところでそのcitadelのボトル、
使ってるうちに塗料がフタに付いてしまりづらくなるわ、そうなると開ける時に手が汚れたりするわで、いいところが何一つない(フタに付く分、絶対塗料がムダになってるし)。
ので、最近はできるだけvallejoなどのドロッパーボトルのものを買うようにしてる。
入手性は劣るものの、値段は半分だし、品質にも値段ほどの差は感じない。

youtubeで、citadelをわざわざドロッパーボトルに詰め替えて使っている海外勢を見かけるたびに、「ですよねー」とうなずいてる。citadelボトルが使いづらいのは、もはや世界共通の認識と言えよう。

と、ボロクソに書いてるうちに思い出した。
そんな残念ボトルにもたったひとつだけ良いところがある。
それは、ドライブラシをする時、筆に塗料を付けやすいこと。
パレットに塗料を出さずに済むのは、ちょっとだけ楽(混色する場合をのぞく)。

でも本当にそれだけ。他には何も思い浮かばない。
無理してあげれば、地震が来ても倒れにくいことくらい。
それって利点?? と突っ込みたくなるレベルだけど。

──さて本題に戻ろう。
このミニチュア、細部までよくできてるし、多少毛皮マントの形状が平坦すぎてつまらないことをのぞけば、特に気になるところはない。が、それと同時に、カッコイイとかそういうわけでもない。

となると、今さら疑問に思うのである。
なぜこのミニチュアを買ったのか?

もう1年以上前のことなので、当時の記憶はすでに忘却の彼方である。
衝動買いなのか、送料がもったいないからついでに買ったのか……。
いずれにしても積極的な理由ではなさそう(さもなければ忘れないし)。

…とにかく、在庫を減らすと同時に、増やさない努力もしてゆきたい。
時間も金も有限であり、保管スペースもまた限られている。
宇宙のようにどこまでも膨張できないのである。

などと適当なことを言いつつ、
モデラーが在庫の山をせっせと積み上げるのは、カラスが光るモノを収集するかのごとく、その習性ゆえなのではないかとも、また思うのである。

Alain Runewood, Lord of Ash ~Privateer Press

privateer pressのlord of ash
商品cgがカッコよくてナイス。
『灰の主』という名前もクール。
これは買うしかない。だから買った。

が、届いてみると何かが違う……。
『パッケージの写真と実際の商品とは異なることがあります』
そんな言葉が頭をよぎる(写真ですらないけど)。

ちょっと比較してみよう。
商品cgと実物。
全体的に実物の方がぽっちゃりしてるような…。
なにより頭のサイズが違う。
少し角度を変えてみよう。
この視点から見ると、頭の大きさがさらに良く分かる。
そして本体右側になびくマントのボリュームが明らかに多い。むしろ多すぎる。
どうしてこんなに盛った?
バランス悪くない?

cgと実物がまったく同じでないことは百も承知。ゆえに多少の差異は許容できるし、気にもしない。
でもここまでイメージと違うと邪推してしまうのである。

なぜ商品写真がcgのままなのか?
なぜ他と同じように塗装した実物を載せないのか?

それは実物と(かなり)違うからではないのか、と。

もし実物の写真が掲載されていたら、買わなかった気がする…。
googleで検索すれば少ないながらも塗装した実物が見つかるので、ちゃんと確認しとけば良かった。

そういうわけでどうも気乗りしなかったので、glazeを使ったnmmの練習台にした。
ベースも盛り付けてドライブラシをかけただけのやっつけフィニッシュ。
これは純粋な在庫消化作業である。
一番の収穫は、金色のnmmのコツが少し分かってきたこと。
glazeの方は、なかなかキレイな仕上がりにはならない様子。先は長いな……。

こうしてあらためて見ても、どうにも愛着が湧かないミニチュアと言えよう。
そんな君には残念賞ラベルをプレゼントする。
今後、個人的にガッカリしたミニチュアには漏れなく贈呈してゆきたい。

cgしかないミニチュアには気を付けろ!

そんな教訓を得て、さらなるミニチュア探索に今日も勤しむのである。

鉄炮侍 蛭子八郎太 ~モデルカステン

和風なミニチュアが作りたくなったので、モデルカステンの蛭子さんを買った。
スケールは1/35で本体の全高は5cm強。
普段作ってるミニチュアと比べるとかなり大きく感じる…。
このサイズになるとフィギュアと呼ぶ方が適切かもと思いつつ、ミニチュアとの違いは正直、曖昧である。

パーツ構成その他は公式ページを参照。
モールドは良好なものの、腕部分の鎖かたびらが中途半端。
作例からも苦心している様子がうかがえる。
右手の指のあたりも怪しい。猫の手みたいになってる。たいして見えないからいいけど。
あと、旗指物がデカイ。ミニチュア本体より大きい。
ちなみにベースは付属しないと明記あり。

旗が紙製なこともあって、他との素材の差が際立ちそう。
ので、旗指物は省こうかとも思ったけど、穴を埋めたりスペースを詰めたりするのも面倒なので、結局そのまま組むことにした。
唯一、兜の飾り(『立物(たてもの)』と言うらしい。また一つ無駄な知識が増えた)が円盤すぎて気に入らないので、プラ板を三日月形に切り出して換装した。こんなの。
ご覧の通り、思い切り板状である。
もう少し薄くするか、エッジを削って丸みを付けておくべきだったと反省。

甲冑といえば赤備えであろう、という思考停止な連想からカラースキームはすんなり決まって完成後の姿。
見返り美人よろしく、ポーズは振り向き状態。
菱川師宣的であり、浮世絵的であり、これぞまさに和風テイストでグレイト!
……なのかどうかは不明である。

気になってた腕の部分は、ひょっとして点をたくさん描けば鎖かたびらっぽく見えるかも!?
と思ったけれど、そうはならなかった。たんに鹿の子模様っぽい服になっただけというオチ。

ベースは戦場ぽくしたかったので、やっつけで刀を作って地面に突き刺した。
矢の方は爪楊枝から削り出し。プラ板で羽を付けた。が、折ったことで耐久度に不安が残る。

問題の旗指物は、どこから見ても紙製なのが丸分かり。
しかも切り出し方がミョーに分かりづらい。説明書ないし。
こうして見ると、プラ板で作った方が良かったかも。が、それはそれで棒に巻きつけるところの再現が大変そう。あと風になびいてる感じにするのも。

以上、いろいろ気になるところはあるものの、キット自体は良い出来。
この手の需要があまりなさそうなものは、えてして高くなりやすいので、価格も適正の範囲内と言えよう。むしろ実売1600円くらいなので安い気さえしてくる。

ただし、普段からこのキットより小さいミニチュアを15ドルくらいで買ってるので、ある意味で感覚がマヒしている可能性があることは、是非断っておきたい。

リーオー ~バンダイ

ガンダムアッセンブルのリーオー。バンダイがようやく固定ポーズのミニチュアを出したということで、試しに買ってみたプラモデル。今のところ4つのセットが発売されてはいるものの、 公式ホームページ のやる気のなさから見るに、その前途は不明瞭である。 そんなリーオーのランナーは以下の1枚。...