Priory Commander ~Conquest

parabellum gamesのconquestから、priory commander。conquestと言えば、良質なおっさんミニチュアがひしめくグレートなゲームである(たぶん)。中には良く分からないキャラもいるけど、個人的にはおっさんが多めの硬派なボードゲームと勝手に理解しているのであった(すべて憶測)。

そんなミニチュアの素材はプラスチックで、以下がランナー。
頭と武器(剣と槍)が選択式。白化した切断跡から察するに、おそらくこのセットの一部を切り出してバラ売りしているものと思われる。馬の尻尾パーツが2つあるのもそのせい。

ディテールの方はと言えば、それなりにシャープ。でもパーツの合いが良くない。騎士はともかく、馬体は笑えないレベルでヒドイ。ここまで残念なものを見たのは久しぶりである。馬体を直線で真っ二つに分割しておきながら、接着面が平らじゃないのはなぜなのか?  幸い、乗っている人のおかげで合わせ目があまり目立たないとはいえ、金型からやり直せと説教したいところである。

面倒くせーを合言葉にパテ埋めを実施。で、プライマを吹いたところ。
全高は約8cm。騎士は仮留め。パーツの合いはアレだけど、プロポーションは悪くない。ちょっとだけやる気が回復した。

カラースキームはスチール系のnmmで塗る。カラフルな鎧も良いんだけど、無難な王道をゆくのである。
予想よりは重厚感のある鎧騎士になった。マント(あるいはクローク)の小豆色がちょっと地味な気もするけど、赤や青という感じでもないし、これはこれで似つかわしい。

nmmのレシピはcitadelのwarpfiend greyとvallejoのfrozen fleshのミックスを元に、ivoryと白でハイライトを入れるお手軽なやつ。ハイライト部分がやや少なめかもだけど、出来はまずまず。なお剣にはdeep sea blueを使用しているのでレシピが異なる。こっちは青が強いものの、差別化はできている感じ。一方でゴールドの方が物足りない。使う色を見直すか……。

たまには雪景色でも、ということでベースにはtamiyaのテクスチャを追加。ちなみにこのペイント、水分が少なめのフレーク状の雪といったところである。でもちょっと剥がれやすい。

同シリーズのおっさんミニチュアと並べたところ。
他のに比べて、ひとまわり大きいような。infinityとは異なり、スケールは統一されていないのかもしれない。

以上、conquestのpriory commanderは、きっちり作れば不満も吹き飛ぶ馬騎士ミニチュア。手間がかかる分、完成した時の満足度は高め。明記はされていないけど、たぶん鎧の中身はおっさんであるからして、どうか安心して手に取ってこの良さを堪能して欲しいものである。

Kapitan Ekaterina Baranova ~Privateer Press

privateer pressのkapitan ekaterina。例によってホワイトメタル、あるいはキャストしたレジンミニチュアだと思って買ったら、届いたのは3dプリンタ出力品だった(パッケージに明記)。最近はこの手のミニチュアも増えてきたけど、とうとうprivateer pressも3dプリンタを導入か……と感慨にふける次第である。

そういうわけでパーツは以下の1つ。
全高約4cmでこのディテールは文句なし。サポートの痕跡は足裏、銃剣の刃の下部分に確認。積層痕は背部のマントなどに見られるものの、ほとんど気にならない。プリンタの解像度の高さがうかがえる。

プライマを吹いたところ。
3dプリンタ製のミニチュアは下処理がほぼ不要なところがイイ。今回はサポートの残りを軽くやすったくらいで終了。ものの5分で済んだ。

カラースキームはいつもの青こと、kimeraのred shadeをメイン。一応、同陣営のgreylordと色を合わせておくのである。そして塗ったら完成。
山椒は小粒でもぴりりと辛い、を体現するかのような品質にしびれた。こういうミニチュアは塗っていても気分が良いし、やる気も出てくるというものである。

が、その小ささもあって塗りやすいとは決して言えない。細めの筆(00か0あたり)は必携で、このサイズの塗装に慣れた身でも、思わず小せぇーとうなる箇所多数。それだけ緻密であるとは言えるものの、万人向けにはなり得ない敷居の高さもまた感じるのであった。

以上、privateer pressのkapitan ekaterina baranovaはシャープなモールドに惚れ惚れするミニチュア。値段も手頃だし、小さめサイズで手早く塗れてカッコイイと好印象だらけである。昨今の3dプリンタの進化を実感できるので、そういう意味でのベンチマークとして試すのも一興と言えよう。

志摩リンとバイクセット ~海洋堂

ゆるキャンの志摩リンとバイクのセット。ビーノがカワイイので、年末に衝動買いした。別にキャンプに興味があるわけではない。文明の利器なくしては生きていかれぬひ弱な身ゆえ、不便を楽しみ自然に親しむ行為と相容れないのである。

そんなプラモデルのランナーは以下1枚。
ディテールはまぁまぁ、パーツの合いはそこそこ。シートと一体のリアキャリアが折れているのは、パッケージを簡素化して箱をなくしたおかげである(皮肉)。特徴としては、すっぴんパーツとは別にプリント済みの顔パーツが付属すること。が、その分コストがかかっていると考えると、別パーツをなくしてもっと値段を下げて欲しいと思わなくもない。かように消費者とはワガママなものであることを示しつつ、組み立ててプライマを吹く。
スケールは1/24で全高6cm強。ビーノの付属物はだいたい仮留め。

カラースキームは実物のビーノを参考にブラウンを採用。チョコレート色の乗り物が好きなのである。志摩リンの方は画像検索をしつつ適当に。そうして塗ったら完成。
全体的に地味な感じになった。そのつもりで色を決めたので別に良いんだけど。

顔は例によって自力で解決。そのために、わざわざ新しい筆を投入した。穂先がビシッと決まるのは実に気持ちが良い。それができなくなったら、筆の寿命はほぼ尽きたも同然である(使えなくなるわけではない)。
拡大するとこんな顔。劇中の人物とはこれっぽっちも似ていないけど、そんなものは些細なことであり個人的には重要ですらない。自ら描くことにこそ意義があるのである。なお眉毛は前髪で隠れるので必要なかった。目のサイズはだいたいモールド通りだけど、もう少し大きくした方が良かったかも。そして、輪郭のない目は認めない(教義あるいは思想)。

他、サイドバッグの色がイマイチ。ビーノ本体との色の兼ね合いが難しいと言うか。ベースは55mmサイズ。vallejoのアスファルトテクスチャを使い、二輪車用の駐車スペースぽいものを作成。

最後にプリント済みの顔を使ったバージョン。接着していないから差し替え可能なのである。
陰影がないのでのっぺりとはしているものの、目が大きい分、愛嬌がある、ような気がする。でも目に輪郭が(以下略。

以上、志摩リンとバイクセットは、ビーノが最高にカワイイプラモデル。ビーノ好きなら迷わず買うべきであり、ゆるキャン好きなら買っても損はないかもしれず、志摩リン好きならどっちでも良い、そんなキットと言えよう。

衝動買いをしておいて何だけど、今年は在庫を優先して消化するのが目標である。5個消化したら1個買うくらいのペースで、在庫にも財布にも優しく接してゆきたい。

Freyr The Stormbreaker ~Archon Studio

暮れも押し迫り、来年は辰年。とうとうこれを作る時が来た。2年前のorigonで感じたモヤモヤを今こそ晴らすのである。でもあんまりやる気はないから、適度に手は抜いてゆく。

そんなfreyrはプラモデルでランナーは以下3枚。
と言いつつ、右の2枚のパーツは同一なので、実質的には計2枚での構成である。これが日本製ならクリアパーツは必要なものだけを独立した金型で作るだろうけど、そんなの面倒くせーと言わんばかりに1枚に収めた潔さが清々しい。この合理性(あるいは大雑把さ)こそ、海外製ミニチュアの醍醐味と言えよう。

ディテールの方はというと、まあ、フツー。パーツの合いも、またフツー。適度にスキマを埋めて組み立てて、プライマを吹く。
全長18cm弱、全高は15cmくらい(スタンド込み)。ピントが変なところに合うほどには大きめのキットである。翼がデカくて邪魔なので後付けにしようかとも思ったけど、全部接着してから塗装することにした。

カラースキームは青のクリアパーツを目立たせることも考えて、黄色のslapchopを実践する。slapchopとは、下地の黒にハイライト部分を白でざっくり入れた後、透明度の高い塗料で全体を塗ってお手軽に陰影を出す方法……と理解しているけど、詳細はyoutubeでの検索を推奨。今回のslapchopは、ヒゲがナイスで愉快なzumikitoさんのこの動画を参考にしている。
そういうわけで、まずは赤で塗る。さすがに黄色で黒には太刀打ちできない。ゆえに赤系を下地にする。塗料はcitadelのkhorne red。
次に白。上面が平たいので、ほぼ白になった。
最後にメインの黄色。使ったのはvallejoのyellowインク。通常の塗料よりも薄めで水っぽいやつ。下地が透ければ良いのでcitadelのcontrast paintなどでも可。
結果、思ったよりも暗い黄色になった。これがyellowインクの色ということか。ずいぶんとツヤツヤなのは、vallejoのインクがgame color系だから。model colorに比べてサテン仕上げな塗料であるからして。ところで、赤の上に黄色のインクを吹くと茶色になる。そんな豆知識を披露しながら、残りを塗って完成。
とりあえず、クリアパーツのプラスチック感がスゴイ。安っぽさが倍増するみたいな。こんなことなら通常パーツに色を塗れば良かった。

それにしても、この空を泳ぐかのようなポーズは秀逸である。流れる前足や、伸びたしっぽに寄り添う後ろ足など、ウミイグアナを参考にしたに違いない。ちなみにウミイグアナとは、潜水して海藻を食うトカゲである。

飛膜はもう少しオレンジを強くした方が良かった気はする。トータルの色合いがやや単調なので。他、裏というか下側はほぼ黄色を吹きっぱなしで手抜きを実行。どうせ見えないし。なおインクのサテン仕上げは、ツヤ消しを吹いて緩和済みである。

以上、archon studioのfreyrはポーズで全てが許せるプラモデル。生き物感が出ているというか、少しばかりリアリティを残しているというか、現実と空想のバランスがほど良く取れたドラゴンと言えよう。

さて、これで心置きなく辰年を迎えられそうで何よりである。今は亡きorigonの代わりにこのfreyrが祝福をもたらしてくれると信じ、来年はもう少しやる気を出して、在庫の消化ペースを上げてゆきたい(無謀な試み)。

Kat, Witch's Apprentice ~BigChild

先月のブラックフライデーのセールで買ったbigchildのkatさん。舌を出した表情がキュートで少しだけイラッとくる(かもしれない)、魔女っ娘のバストモデルである。

ちなみにこのkatさんを含めたいくつかのミニチュアは、スペインからわずか4日で手元に届いた。dhl、本気出しすぎだろ……と多少ビビりながらも、正直、オーバスペックだとも感じた。なぜならば、こちらは急いでいるわけでもないので、28ユーロもかかる特急便で発送してもらう必要がないのである。bigchildにおかれましては、もう少し安くてゆっくり届く配送手段を選べるようにしていただきたい。そうすればもっと気軽に利用できて個人的購入頻度も上がり、顧客満足度と売り上げの両面で貢献可能と良いことづくめである(たぶん)。

さて、そんな送料の方が高かったkatさんのパーツは以下で素材はレジン。
ディテール、パーツの合い、ともに良好。パーティングラインはそれなりにあるので、処理をしてからプライマを吹く。
スケールは1/12。頭と左腕は仮留め。魔女のアイデンティティたる、大きなとんがり帽子が目立つ。

カラースキームは魔女っぽくない色をということで緑にした。暗い色の服ばかりの魔女界に一石を投じるのである。そんなどうでも良いことを言いつつ、ちまちま塗って完成。
メインの緑はkimeraのphthalo green。単体で使ってみたら思いのほか隠蔽力は低め。ので、vallejoのsick greenを混ぜたりして対応。ハイライトはgalzeで大げさ気味に。したら、スエードみたいな外観になった。作例のごとく、もっと光ってる感が欲しかったのに。なお背面は手抜きである。

相変わらず白の陰影が出しづらい。基本的に白を塗る時はcitadelのgrey seerに白を足していくことでハイライトを構築しているけど、そこまでは違いが出ない感じ。影の部分は薄いグレイとかで塗った方が良いのかも。

他、ターコイズの部分がやや浮いている印象。かと言って、他に合う色があるかと聞かれても困るけど。かように色の組み合わせは難しい。

以上、bigchildのkatさんは写実的なディテールが際立つリアルなミニチュア。とぼけた表情に濃いめの顔立ちと、ウェスタンな要素があふれているので人を選びそうではある。が、出来は申し分ないので、自分好みの魔女を塗りたい人にはピッタリの一品と言えよう。

それにしても、apprenticeと聞くと某リングの魔術師セレンのことを思い出す。
my apprentice, become elden lord...

Xian Lu ~Kimera Models

中華と和風が折衷したような独特の雰囲気を持つ、kimera modelsのxian lu。一目で塗るのが面倒だと悟ったので、買ってから1年ほど放置していたミニチュア。買ってすぐに作れば在庫が積み上がることなんてないはずなのに、なかなか思うようにはいかないものである。

そんなxian luの素材はレジンで以下パーツ。
ディテール良好、パーツの合いも良い。が、右腕の接着面が小さく、わずかにスキマができるので強度向上も兼ねてパテで埋めた。あとは塗装のことを考えて最低限のパーツだけ接着し、プライマを吹く。
スケールは75mm(1/24らしい)。細かいモールドが多く、塗装に時間がかかりそう。まあ、予測通りではある。日本的兜みたいな頭飾りと右足は仮留め。他、付いていないパーツも別で塗って最後に接着。

カラースキームはいつも通り青でまとめる。kimeraのミニチュアをkimeraのphtharo blueで塗ったら良いじゃない、みたいな。
とりあえず、目が細すぎ。悪意すら感じるのは気のせいか。
これは塗装中の写真。目元が寂しいのでアイシャドーを追加してある。何ならもっと濃い色にしても良かったかも。

初のタイツ塗装はまずまず。一発勝負という緊張感の中、どこをスケスケにしてどれくらいのスケスケ具合にするかなど、少しずつ確認しながらの作業となった。ちなみに薄々のタイツよりも、これくらいの適度な透過具合の方が個人的には好みである(意味のないこだわり)。

左右に垂れている長い布には、星にしか見えない桔梗を描いた。口実だけど、フリーハンドで描くには難儀な場所なので、そうなるのも仕方がない。5枚の花びらをバランス良く描くのが難しいのである。なお裏側が空白なのは、描く気力がなかったから。作例も同様だし、きっと同じ気持ちだったに違いない。

以上、kimeraのxian luはアジア人に対する西洋的ステレオタイプをうかがわせる、細い目の造形が特徴のミニチュア。丸出しの胸を前提とした服とか、スケスケのタイツとか、二刀流とか、芸者という設定にしてはツッコミどころが満載である。が、出来自体は良いので細かいことを気にしない人にはオススメ、かもしれない。さぁ、皆でタイツを思う存分スケスケにしようではないか。

Boss MacHorn ~Privateer Press

相変わらずやる気がないので、どうでも良いものを塗ってゆく。対象はprivateer presssのboss machorn。3年くらい前に買って一度は塗ったものの、どうにも出来が気に入らず、捨てられる瀬戸際をウロウロしていたミニチュア。こいつの塗装を引っぺがしてリベンジを果たすのである。

そんなミニチュアの素材はホワイトメタル。が、パーツの写真はない。ので、タミヤのペイントリムーバで大雑把に塗装を落とした後、再度プライマを吹いた。
ディテールは良くも悪くもない。散見されるパーティングラインは放置したり処理したりと中途半端に対応。

カラースキームはピンクをメイン。元々は赤だったけど、気分を変えて別の色を選択。あとは面倒くせー、やる気が出ねー、とか言いながら塗って完成。
正直、色が変わってもイマイチ感は否めない印象。もしかしてその原因は、ミニチュア自体にあるのかもしれない。商品ページに作例がないことからも、ブランド側のやる気のなさがうかがえる(邪推)。

とりあえず、乗っている人の顔が怖い。元のモールドからしてカワイクないので仕方ないけども。他、ピンクの発色はまずまず。vallejoのwarlord purpleをベースに、ivoryやら白を加えてハイライト。ウェザリングに関しては調子に乗って汚しすぎた感あり。

以上、privateer pressのboss machornは何とも言えないミニチュア。自分でもなぜ買ったのか分からず、今にして思えば、買う必要などなかったような気さえしてくる。リペイントした労力は何だったのかと自問すると同時に、むなしくもずっしりとのしかかるメタルの重量感が、己の衝動買いを戒めるのであった。

リーオー ~バンダイ

ガンダムアッセンブルのリーオー。バンダイがようやく固定ポーズのミニチュアを出したということで、試しに買ってみたプラモデル。今のところ4つのセットが発売されてはいるものの、 公式ホームページ のやる気のなさから見るに、その前途は不明瞭である。 そんなリーオーのランナーは以下の1枚。...