ガンバスター ~マックスファクトリー

『さよならは言わないわ。──行ってきます……!』

最終話のあの場面の余韻が個人的にはたまらない、"トップをねらえ!"。その主役機であるガンバスターが、固定ポーズと手頃なサイズでリリースされたので、なんとなく購入。

キットの素材はプラスチック。ガンバスターとrx-7の2個入りで、ランナーはそれぞれ2枚。今回はガンバスターだけ作る。
ディテールはフツー。
パーツはピッタリ合うところもあれば、やたらとスキマができるところもあって中途半端な印象。コスト削減のためと思われる肉抜きやパーツ自体の省略も、値段を考えればやむなしか。

目立つスキマを埋めたりして組み立て。
頭、両腕、両肩、左足は塗ってから接着予定。

で、プライマを吹いた。が、写真はない。
代わりにベースの色を塗った時点で撮った。
ここからハイライトを入れて完成。
『炎となったガンバスターは無敵だ!』、というコーチの熱いセリフが脳裏によみがえる。

右足方向からの鑑賞を想定した、かなりパースの効いたデザインが特徴的。
下半身に比べて上半身が小さく、もっと言えば左右の足ですらサイズが異なり、そして頭は不自然なまでに小さすぎる。某波動宇宙戦艦のイメージモデルを思い出した。作ったことないけど。

ガンバスター本体の色はvallejoのfrozen fleshとdark greyのミックス。紫成分が不足している気はするけど塩梅が難しい。ハイライトはfrozen fleshと白の混合。こちらはもう少し強くしても良かったかも。

イナズマキックのエフェクトパーツはエアブラシでざっくり吹いただけ。
本体の背面側はほとんどハイライトを入れていないので、一緒にoslでうっすらピンクにしてやろうとも思ったけど、結局やめた。

このキット最大の問題点は、付属のスタンドが頼りなく、簡単に倒れること。
写真でも分かるように、正面から向かってスタンド右側の足がやや浮く程度には不安定(エフェクトパーツが付く足の方が重いため)。このあたりはもっとスタンドの形状や方向を考慮して欲しかったところ。ので、気になる人は自前で台座なりベースを用意することを推奨。

最後にエフェクトパーツをはずした1枚。右足の長さが良く分かる。
以上、マックスファクトリーのガンバスターは、パースを生かした固定ポーズならではの良さが光るプラモデル。それすなわち、プロポーションを重視する人には徹底的に向かないということでもあるので、そのつもりで。あと、パッケージの絵がカッコイイ。さすがの大張絵であり、まさにバリっていると言えよう。

でもまあ、捨てるんですけどね(邪魔になるし)。

追記.
ポンコツスタンドのせいで転倒しまくり。イライラが頂点に達したので排除を決定。4cmベースへの差し替えを実行。
結果、段違いに安定度が向上した。
アームをはずす際に根本(最下部)がちぎれて多少短くなったものの、結果的には重心の低下へと繋がり、さらなる安定をもたらした。これでもう倒れる心配は無用である。

Greylord Forge Seer ~Privateer Press

privateer pressのgreylord
買ってパーツを確認した後、すぐに在庫へと放り込まれた悲しいミニチュア。
それから4年、あらゆる面倒くさいを乗り越えてようやく作成。
長期保存しても、全然さっぱり作りやすくなったりはしないのであった(当たり前)。

そんなミニチュアの素材はレジンとホワイトメタル。
privateer pressお得意のハイブリッドな構成である。
ディテールは良好、パーツの合いはフツー。
左足正面に目立つパーティングラインあり(塗装するまで気づかず結局放置した)。
特徴的なデカいマントは、腕に付いてる肩の丸い部分に載せて固定する形式。
が、その位置合わせが壮絶にしづらく、作成難度は高め。
胴体と腕の接続部分にもう少し親切なガイドがあれば良かったのに。

あー超面倒くせー、と真鍮線を仕込みながら組み立て。
で、プライマを吹いた。
マントは置いてるだけの仮留め。帽子同様、別で塗る。
案の定、マントの位置合わせがイマイチ。向かって右にズレてる。

カラースキームは困った時の青。そう、kimeraのred shadeの出番である。
思考停止万歳。
マッシブな鎧をまとったおっさんが最高にクール。

ほぼマントで隠れてるけど、今回は銅のnmmが良い感じに塗れた(腕の裏と背中から生えてる煙突前)。
レシピはcitadelのrhinox hideを元に、vallejoのgerman red brown、ivoryでハイライト。やはり重要なのはハイライトの位置である。

他、vallejoのdark greyを元にした鉄の部分も重厚感があって悪くない。
一方でオノの方は何かが足りない印象。こっちはcitadelのmechanicus standard greyが元。
マントと本体はほぼ点だけでの接着となり強度が不安である。

以上、greylord forge seerは作りづらくて塗り分け箇所も多い、手間のかかるミニチュア。
それでもおっさんミニチュアとしては高レベルなクオリティであり、スチームでパンクでいながら、むさ苦しさも余すことなく発揮している稀有な存在と言えよう(おおげさ)。

今後も不定期におっさんミニチュアを作成し鑑賞し堪能することを、ライフワークとしてゆきたい。

Alaana The Bloody Blade Bust ~Bigchild

bigchildのalaanaさん。
75mm版に続く2体目であり、初めてのバストモデル(スケールは1/12)。
このサイズの全身モデルはいらないけど、上半身だけなら許容できる。
ので買った。

そんなalaanaさんバストの素材はレジンで以下パーツ。
ディテールは良好、パーツの合いはフツー。
胴体部分の合わせ目にスキマができるのでパテで埋める。ついでに髪のところも。
他はそんなに目立たないので放置。

組み立ててプライマを吹いたところ。
頭、剣+右拳は仮留め。背面のナイフともども別で塗る。
全高は剣をのぞいて7.5cmくらい。
普段塗っているミニチュアからすると、あらゆる部分が大きくて新鮮である。

カラースキームは以前塗った75mmのalaanaさんを踏襲。
なるべく同じ色で塗り、同一人物としてスケール違いのalaanaさんを再現するのである。
で、気まぐれなやる気に翻弄されつつも、ちまちま塗って完成。
サイズが大きい分、ごまかしが効きづらい。それが初めてバストの感想である。

鎧のnmmは悪くない一方、剣はイマイチな印象。
剣より背面のナイフの方が上手に塗れている。

革製品の塗り方がやや単調。バリエーションをもっと増やしたいところ。
オレンジレザーのレシピ開発が急がれる。

台座はバスト用のものを購入。
付属の固定スタンドは使わずに手持ちの真鍮線(2mm)で代用した。

75mm版にない要素としては、腰に下げたポーションとおぼしき瓶x4。
作例は瓶全体を中身の液体の色で塗って透明感を表現しているけど、プチ違和感があるため、透明部分は黒にして液面を描いた。それからグロスバーニッシュでツヤ出し。

その75mm版との比較。
同じ色を使おうと思っていたのに、ちょこちょこレシピを変えたりしたので色合いがだいぶ異なる。
バンダナのオレンジもバストの方が濃いし、髪なんて気づけばブロンド寄りのブラウンになっていた。剣も鎧も似て非なる色に。

他、肌の赤味はバストの方が強め。でも見栄えは良い感じ。誇張は重要である。
特に胸なんかは血色がよろしくて大変結構でございます(確信)。

全体的には成長のあとが垣間見える出来となり、個人的には満足と言えよう。
これからも自画自賛と自己批判の両輪でスキルの向上を図ってゆきたい。

以上、alaanaさんバストは不敵なポーズがナイスでカッコイイミニチュア。
存在感が高めなので、所有欲が満たされること請け合いである。

Series7 No.00 ~Winsor & Newton

花粉のせいでやる気が出ない。

いつも通りの責任転嫁は置いておいて、これまで使ってきた筆、winsor&newtonのseries7(No.00)がそろそろ替え時なので、ここらで感想を書いておきたい。
と言っても、この筆はすでに2本目だったりもする。
写真を見ても分かるように、ボロ雑巾のようにくたびれている。
穂先は痩せてコシは失われ、まとまりも悪い。

使い始めたのは半年以上前(あるいはもっと)だと思うけど、正確な時期は忘れた。
そういう曖昧なところを解消すべく、今回は記録に残すことにしたのである。

ほぼ毎日(?)のように筆を使って、どれくらいもつのか。
コスト的にも興味津々と言えよう。

さて、このseries7、間違いなく自分が使ってきた筆の中では最高の1本であった。
塗料の含み、穂先のまとまり、扱いやすさ、耐久性、あらゆる面でダントツであり、不満らしい不満がない。
だから1000円以下の安い筆を買うなら、もうちょっとお金を出してこのseries7を買った方がずっと幸せになれる。
これが結論である。

ただし、サイズ的には面相筆なので、この1本ですべてが賄えるわけではない。
35mm程度のミニチュアならどうにかなると思うけど(目も含めて)、広い面積を塗る際(ベースコートとか)は太い筆を用意するのが賢明である。

以下、新品との比較。
穂先の大きさが全然違う。同じサイズとは思えない。
なお使い古した2代目は、今後どうでも良いところを塗る時などに利用する予定である。
毛がなくなるまで使い倒してゆく所存。骨までしゃぶるとはこのことか。

最後にちゃんと手を動かしている証拠を提示。
今回はデカいので同series7のNo.2も投入中。
今週……いや来週中には完成させたいけど、花粉のせいで(以下略。

Tiny Asteria Chibi ~Kimera Models

kimera modelsのkickstarterキャンペーン、tenebrae
そのリワードが予定通りのスケジュールで今月到着した。
アートブックに関しては遅れが出ているようだけど、注文していないので影響はなし。
で、早速このtiny asteriaを作ってみたのであった。

素材はレジンでパーツは以下の2つ。
ディテール良好。パーツの合いはフツー。
良い感じにデフォルメされたミニチュアである。
なおベースは付属しない。

組み立ててプライマを吹いたところ。
全高は約3.5cm。
5cmくらいはあると勝手に思っていただけに、届いた時はその小ささに驚いた。
まあ、元々が全部入りのプレッジを選んだ人用のオマケなので、コストを考えればサイズ的にはこれくらいが妥当とも言える。

ちなみに、そんな高額プレッジをする余裕はないので、別途10ユーロを払って購入したものであることは断っておく。
そもそもコンプリートに興味はないし、ましてゾンビのミニチュアとかいらないので。不死属性でもあれば別だけど。

そんなtiny asteriaを、一緒に買ったこのkimeraのカラーセット、dark fairy talesを使って塗ってみる。
セットには例によって簡潔(あるいは説明不足)なリーフレットが同梱、そこにゴールドのnmmの塗り方が掲載されている。これを実践してゆきたい。

まず、指示に従ってベースの色を塗る。
が、初っ端からリーフレットの写真の色と同じにならないという既視感。
gold 79, salmon skin、黒をどれだけ混ぜても赤味が足りないのはなぜなのか。
答えは出ないままハイライトへ進む。
次はkimeraのwarm yellowと白でivory的トーンを加えろとあるので、vallejoのivoryで代用。
さらにivroyの量を増やしていき……
指示にはないけど、ベース色に黒を混ぜたもので陰影を付けたりして……
もっともっとivory……
最後にパネルラインを入れて(これ重要)、エッジ部分にivoryをのせたら終了。
感想は、ゴールドにしては黄色味というかオレンジ味が不足している印象。
とはいえ、リーフレットの完成写真からしてそんな感じなので、これはそういうレシピなのだと理解した。
もう少し改良が必要な気はするけど、表現の1つとして使えそうな予感。

さて、残りの部分は適当に塗る。
したら完成。
顔のコントラストはまぁまぁ。
頬の部分はこれくらい大袈裟に赤を足した方が良さげ。
ただ肌がちょっと白すぎる。ハイライト(vallejoのlight flesh)の面積をもっと減らすべきだった。

一方で髪の色はコントラストが物足りない。
ベースの色(vallejoのsteel grey)が明るすぎるのが原因と思われる。

ベルトと手袋の革表現もイマイチ。
オレンジレザーのレシピはまだ模索中なので、試行を継続。

最後に、今回のキャンペーンで買った物(カラーセット以外に)。
asteria本体は気が向いたら作る。そのうち、いつか、遠くない未来に。
単品のボトルは、最高にクールな青色であるred shadeの予備。
これで気兼ねなく使いまくれるというもの。
あらゆる在庫を青で染めてゆくから覚悟しておけ(嘘)。

Pinup Scout of Death ~Kingdom Death

kingdom deathのpinup scout of death。
このpinup of death3に含まれる1体。
現在はバラ売りもしているので単品でも買える。

ミニチュアの素材はプラスチックでパーツはランナー1枚。
顔のモールド含めてディテールは良好。
パーツの合いはフツー。スキマはできるけど目立たないよう分割は考えられている。

組み立ててプライマを吹いたところ。
眉尻の下がった表情が特徴的。
見るからに目が小さく、この時点で黒目を入れるのはあきらめた。

パーツ構成的には、バックパック with 右手と本体部分とに分けられる。
ので、そこで仮留めしてある。

カラースキームは赤と黒を採用。
斥候あるいは偵察という設定を尊重し、あまり目立たないように。
全体的にコントラストが物足らず、塗装結果はいまひとつ。
とりあえず、カラースキームのせいにしておこう(責任転嫁)。

写真では分かりにくいけど、下腹部に控えめなたるみがある。
前屈みのポーズによるものなのか、キャラクタ的な特性なのかは不明ながら、リアルでナイスで感服した。
こういう、わりとどうでも良いと思われるディテールを見つけて堪能するのが好きなのであった。

目はこれでほぼモールド通りのサイズ。それでも右目はちょっと大きくなってるかも。
白目だけなので怖いけど、まあ仕方ない。妥協とはかくあるべし。

モモに巻き付いた、ヒモ的ベルトみたいなやつの色がビミョー。
素直に赤か黒にしとけば良かった。

他、バックパックは小物が多くて塗るのが面倒くさい。
肌の色がちょっと白すぎる気もする。
ベースはトーンに合わせた紫ではなく、うっすら緑系で塗るべきだった。

などと反省点は多くなったものの、ミニチュアの出来自体は悪くないので、ハの字眉毛の表情にソソられたら買って作ってみるのも一興と言えよう。

が、送料が超高いのでご利用は計画的に。

小岩井よつば ~Brick Works

増え続ける在庫から逃避すべく衝動買いした、小岩井よつば。
漫画よつばと!の主人公をリアルな造形で再現したミニチュア、あるいはフィギュアである。

そんなよつばの素材はレジン。付属のダンボーヘッドはプラスチック。
ディテール良好。ファスナー部分はやや曖昧だけどサイズを考えれば許容範囲。
パーツの合いはフツー。本体と後頭部(ドローンみたいなパーツ)の間にスキマができるので埋めるのを推奨。

組み立ててプライマを吹くとこうなった。
スケールは1/20で、全高5cm強。
足裏には磁石を埋め込んである。
台座に固定するよりは、他のミニチュアなどと並べた方がポーズが生きる。そんな気がしたので。

カラースキームは原作準拠。ツナギの服は青で塗る。
で、完成。
ミョーに現実感と存在感の増したよつばがイイ。
いわゆるキャラクタモデルとは一線を画す出来である。

髪はあまり明るくなりすぎないようにトーンを抑えめに。
vallejoのolive greenとdeep forest skinのミックスをベースに、同ivory、scale75のophiuchus greenでハイライト。

ツナギはいつものred shade(kimera)を使用。ハイライトは白とのミックス。
実に良い青であるからして、スキあらば多用しまくりなのであった。

ベースにはスチールシートを貼って、原作本を参考によつば作の絵をフリーハンドで描いただけ。

あと本体だけでなくダンボーヘッドにも磁石を仕込んであるので、こんなこともできる。
なお、実用性は特にない模様。

以上、小岩井よつばは、そのリアルさゆえに笑えてくる不思議なミニチュア。
のっぺりしたキャラクタモデルでは物足りない好事家には、ぴったりな一品と言えよう。

個人的にはこういうのがわりと好きなので、他のキャラクタでもリアル化したミニチュアを出して欲しいものである。

リーオー ~バンダイ

ガンダムアッセンブルのリーオー。バンダイがようやく固定ポーズのミニチュアを出したということで、試しに買ってみたプラモデル。今のところ4つのセットが発売されてはいるものの、 公式ホームページ のやる気のなさから見るに、その前途は不明瞭である。 そんなリーオーのランナーは以下の1枚。...