Astrid, Iron Heart ~BigChild

bigchildのastrid
我ながら、剣と鎧と長い髪のミニチュアを買いがちである。だが後悔はしていない(きっぱり)。

キットの素材はレジンで以下パーツ。
ディテール良好、パーツの合いはフツー。
上半身とマントとの接続部分に目立つスキマができる。一部は髪で隠れるけど、気になるので埋めた。

プライマを吹いたところ。
頭、上半身と下半身、剣+両腕はそれぞれ仮留め。
スケールは75mmで、全高90mm(パッケージより)。

カラースキームはマントを青系、髪は赤毛、鎧はスチールと想定。で、塗ったら完成。
見ての通り、これは赤毛ではない。途中のハイライトに赤味が足りなかった様子。とはいえ、コントラストはまぁまぁだし、茶色の髪として見れば悪くない出来なので不問としよう。

そんな頭部周辺を塗り終えた際の1枚がこちら。頬の赤は誇張気味。
え、ちっともカワイくないって?  それが良いのである。この手のミニチュアに萌えなど求めてはいない。むしろ怖いくらいの顔の方が、味わい深いと言うものである。

鎧のnmmはハイライト過多で暗い部分とのバランスがいまひとつ。レシピはcitadelのwarpfiend greyとvallejoのfrozen fleshを元に、ivroyと白でハイライト。初めて試してみたけど印象は悪くない。もう少し改良して適宜実践してゆく。一方の剣のnmmはkimeraのやつ。こっちはだいぶ扱い方が分かってきた(ようやく)。

鎧の装飾部分は金でも真鍮でもないレモンみたいな色になってしまった。これも新しいレシピながら採用は見送る方向で。

ベースはキット付属の岩場に、さらに岩みたいなものをいくつか追加。が、髪と近い色を選択したせいで、なにやらイマイチ感が漂う。でもグレーだと鎧とかぶるし、色の組み合わせはいつでも悩ましい問題である。

以上、bigchildのastridは奇をてらわない、直球ド真ん中な騎士ミニチュア。ファンタジーの王道を体現するそのスタイルは清々しく、ありていに言えば陳腐ではあるものの、個人的には好き。なので、今後も王道を追いかけつつつ、飽きたら別ジャンルにも手を出して、満遍に偏りなくミニチュアを収集してゆきたい(塗るのも忘れずに)。

Teska ~Cyber Addiction

前回に続きcyber addiction、そこからのteska(32mm)。

stlを元にdmmの出力サービスで実体化したミニチュア。素材はアクリル。
正面は半透明、一方の背中側は白っぽい。サポート(印刷物を支える柱)が付く面はこんな感じになるらしい。滑らかな半透明部分に比べ、ちょっとばかりザラザラしている(ナイロンほどではない)。

ちなみにサポートはdmmが付けてくれるので、送るデータにサポートは不要。つまり、どこにサポートを付けるかは指定できないわけである。一応、造形方向を指定するオプションはあるようなので、どうしてもここは白くしたくない、という確固とした意思がある場合は利用しても良いかもしれない。それなりの金額を請求されそうではあるけど。

そういうわけで、白くなった部分に気持ちだけヤスリをかけた。で、プライマを吹く。
さすがにこのサイズ(約3.5cm)だと、細かいモールドをすべて再現するのは難しかった様子。左モモの上下に走る凸モールドなどはほぼ視認できない。それでも顔はしっかりとディテールが確保されているし、剣に空いた穴(マテリア用?)や腰マントまわりの空洞もはっきりしているしと、サイズを考えれば十分な品質である。

カラースキームは派手になりすぎない程度にオレンジを使ってゆく。そして完成。
当然だけど、アクリルはナイロンに比べて塗りやすい。他はレジンとそんなに変わらない印象。でも強度は上かもしれない。塗っている最中やベースへの固定時を含め、折れそうと感じる場面はなかったので。

背中側のザラザラが気になると言えば気になる。髪のあたりは特に。でもまあ、基本的には正面からしか見ないから問題なしと言えよう。

ベースはinfinityの25mm scenery base。大きさ的にピッタリなのは、元よりこのサイズを意識して製作されているからだと思われる。ので、infinityのミニチュアを横に並べてみた。
infinityぽさが爆発している。同じブランドのミニチュアと言われても違和感はない。

以上、cyber addictionのteskaはサイファイ感あふれるクールなミニチュア。細部までよくできたモデルなので、是非出力して造形を楽しんでいただきたいところである。

stl自体はまだ販売されていないものの、こちらのサイトでそのうち買えそうな気配はするので、気になる人は監視をどうぞ(キャンペーンのbackerならすでにダウンロード可能)。

cyber addictionには他にも出力したいモデル(バイクに乗ったheimとかteskaの75mm版とかバストとか)があるものの、それらは自前の3dプリンタを入手してからになりそうである。そんな日が来ることを懐疑的に待ちながら、気長に在庫の消化を進めてゆきたい。

Heim ~Cyber Addiction

「俺、全部の在庫を消化したら3dプリンタを買うんだ……」

そんな回収の見込みのないフラグを立てている今日この頃、kickstarterにて良さげなキャンペーンを見つけた。そのcyber addiction、リワードに実物のミニチュアはなく、3dデータであるstlが提供されるらしい。

stlだけもらってもなぁ……。でもinfinityぽいキャラクタデザインは好みで捨てがたい……。じゃあ、どうしよう。しばらく迷った後で、半分はお布施のつもりでプレッジすることにした。そうして実際にstlを入手して眺めていると、案の定、印刷した立体物が欲しくなるわけである。で、噂に聞いたdmmの出力サービスを使ってみようという話になるのは、ごくごく自然な流れと言えよう。

早速データ(75mmのモデル)をアップロードして見積もりを取ってみると、レジンだと¥2,000くらいで出力できる模様。思ったよりも安かったので、喜び勇んで注文を完了してみたら、微細なモールドや細い部分が造形できないと容赦なくキャンセルされた。

改めてこの素材一覧に目を通してみたら、レジン以上のディテールで出力できるのはナイロンとアクリルくらいしかないことが判明。でもアクリルだとこのサイズで¥10,000近くする。予算の都合上、そこまでは出せない(悲哀)。やむなく、その半額程度で出力できるナイロンを選択した。

1週間ほどで届いたのものがこちら。
ディテールはまずまず。頭部のモールドがやや不鮮明な気はするけど、他は悪くない。ただし、表面が予想以上にザラザラしている。猫の舌とかサメ肌とか、それに類する手触り感。素材が硬い上に形状も複雑なので、ヤスリをかけるのは早々に諦めた。

ところで、ナイロンって塗装できるの?  と思って調べてみたら、溶剤系の塗料は食いつかず、すぐに剥がれるらしいとの情報が。でも使うのは水性アクリルだしどうにかなるだろうと、いつものvallejoのプライマを吹いてみた。
ナイロンは防水じゃないので不安だったけど、特に問題はなし。
多少、表面から水分を吸っているような形跡はあったものの、乾いてしまえば元通り(に見える)。ついでに、こすってもプライマが剥がれたりすることはなかった。

あとは塗るだけということで、カラースキームは黄色メインに決定。隠蔽力がないことで有名な黄色がナイロン上でどうなるのか。これは壮大な実験である(そうでもない)。
結果はフツーに塗れた。レシピはvallejoのscrofulous brownとorange brownのミックスを元に、citadelのyriel yellowでハイライト。

一方で、ナイロンは水性の塗装に向いていないという印象も。水分が多いと塗った部分がグズつくというか荒れるというか、塗っているというよりは色が染み込んでいるとでもいうか。隠しようのない表面のザラザラも気になるし、この手の用途に向いた素材とはとても言えないのが正直な感想である。

ミニチュアに関しては、顔(特に口の周辺)を含めた頭部のモールドが浅くて曖昧。造形方向ゆえか、プリンタの限界か、あるいはナイロンのせいなのか。他にも左手の銃や、バックパックのディテールが甘い感じ。

ベースはinfinityのscenery base。使い道がなく困ってたやつ。でもこれ1枚だと厚みが足らず、真鍮線で本体を固定する際の強度に不安が残る。ので、55mmベースに載せ2枚重ねにして対応。スキマはパテで埋めた。今回の工作はこれくらい。
なお、heimのプロジェクトにはベース用のstlも含まれている。なのに自前で用意しているのは予算の(以下略。

以上、cyber addictionのheimはサイバーでサイエンスなフィクション的雰囲気の漂うグレートなミニチュア。ナイロンでの出力はオススメしないけど、それ以外の素材であれば良好な造形を楽しめそうである。

最後に、アクリルで印刷した同キャンペーンのteska(32mm)との比較。
このサイズで¥3,500もするという事実を噛み締めながら、フラグと真摯に向き合ってゆきたい。

Death High Erza ~ Kingdom Death

kingdom deathの女子高生版erza
メガネ越しの鋭い目つきがクールで最高、ということで購入。

ミニチュアの素材はレジン(3dプリンタ出力)で以下パーツ。
ディテールは最強レベル。メガネも目もちゃんと再現されている。さすがの3dプリンタ製。積層痕も目立たなくなっているし、このあたりの技術は確実に進歩していると感じる。
パーツの合いも良い。破損してるけど。

その箇所は見ても分かる通り、左足首と傘の持ち手。輸送中に折れたものと思われる。kingdom deathでは以前にもこんなことがあったので、箱の中にもっと緩衝材を入れてパーツを動かないようにして送って欲しいところである。

サポートに連絡すれば代替品を送ってくれるけど、2週間は待たないといけないし、その間にやる気がなくなるかもだし、そもそも買ったのは半年前だしと、仕方がないので今回も自力で救済を図る。

接着剤だけでは横から力が加わると簡単にポロリすることが判明したので(足の方)、渋々0.5mmの真鍮線を仕込むことに。あまりの面倒くささに、サポートへ連絡しなかったことをやっぱり後悔した。そんな自分の愚かさを呪いつつ組み立て。で、プライマを吹いた。
左腕は仮留め。右腕は迷ったものの、修復した傘が折れそうで怖いので、塗る前に接着して極力触らないようにする方針。

カラースキームは、名前通りに女子高生ということで制服にありそうな色を採用。ワンポイントは赤。そんな感じに塗ったら完成。
向かって左側(右足側)にやや傾いている……修復した左足のせいか。ミリ単位の話なので、気にしたら負けとも言えるけど。これも全部サポートに連絡(以下略。

メガネと鋭い目つきはこのミニチュアの命であるからして、黒目も入れた。相変わらず小さくて気を遣う作業と言えよう。

ベースはgreen stuff worldのレンガで石畳を作成。もう少し明るいグレーで塗った方が良かったような気もしなくはない。

以上、death high erzaはメガネからのぞくキツイ眼差しにシビれるミニチュア。
こんなにゾクゾクするというのに、いまひとつ人気がないのか、発売から半年が経ってもストアの在庫は潤沢な様子。

もしかしてアレか?  露出度が低いから売れないのか?  どいつもこいつもそっちが目的なのか?  煩悩にまみれやがって、コンチクショー!!(取り乱し中)。

とにかく、メガネっ子が好きならば是非買って愛でるべきなので、円安とか送料が高いとか現実的な些事はすべて忘れ去り、さっさとカートへ入れることを強く推奨したい。あと188個もあるしかないから早い者勝ちである。

Icxtaka ~Aradia Miniatures

aradia miniaturesのkickstarterより、icxtaka。
イロモノ系(失礼)ミニチュアが勢揃いの同キャンペーンにおいて、唯一の人間キャラクタ(ストレッチゴールでもう一体追加された模様)。まだ公式ストアには並んでいないものの、近いうちに買えるようになると思われる。
それにしてもこのicxtaka、どう発音するのかは謎である。

ミニチュアの素材はレジンで以下がパーツ。見ての通り、ベースは付属しない。
ディテールは良好。パーツの合いはまぁまぁ。
ハシゴ状のパーツは袋から出す時に折れて2つになった。ヒモ部分が1mmあるかないかの細さなので脆いのは仕方がない。こんな複雑なものを型から抜いたことに、逆に感心するくらいである。

組み立ててプライマを吹いたところ。
スケールは75mm。本体(槍なし)の実寸が9cmちょっと。
槍 + 右拳、左腕、両牙は仮留め。左腕は接着するかどうか迷ったけど、塗装のことを考えると邪魔なのは明白なのであとまわし。肩の接続部分は塗装でごまかそう。

カラースキームは設定通りに褐色肌を採用し、ヘビについてはカラフルにする。
で、塗ったら完成。
褐色肌と紫の髪を組み合わせたくなるのは、不思議の海のあの人の影響である。

それはさておき、褐色肌のレシピはハイライトの色の選択が難しい。
今回はやや白っぽいので、もっとvallejoでいうところのbasic skin tone的な肌色をメインにした方が良いのかもしれない。あるいはベースの色をもっと明るめの茶色で塗るとか。いずれにせよ、さらなる試行が必要そうである。

ヘビは実物の写真を参考に模様を描いて、仕上げにグロスバーニッシュでヘビ感をアップ。一方のトカゲは適当に。羽飾りのせいであんまり目立たないし。

台座は5cm四方の木製飾り台(¥170)。例によって例の如く表面処理をしてから、その上にバークチップとvallejoのtexture paintで土壌を構築。あとはシダやら葉っぱやら、それっぽいものを置いて色を塗りジャングルを再現。
こんなところを裸足で歩いたりしたら、さすがにキレイなままではいられまい。というわけで、本体に泥汚れを追加。

以上、aradiaのicxtakaはグレートなディテールが目を惹くミニチュア。ヘビ3匹にトカゲ1匹という、他には類を見ない爬虫類の充実ぶりも見逃せないところである。

さて、まだやる気が残っているようなので、この調子で在庫消化を進めてゆきたい。
『やる気とお金はあるうちに使え』、昔の人はよく言ったものである(捏造)。

アジトのポルコ ~ファインモールド

ファインモールドのアジトのポルコ
言わずと知れたジブリの豚さんのプラモデル。
ガンバスターを作り終えた頃に届いたので、やる気のあるうちに着手。デカい箱の在庫から消化してゆくのである。

キットの素材はプラスチックでランナーは以下の4枚。
ディテールは大雑把でそれなり。受話器の造形は良いのに、豚さんのベルトや、傘を縛りつけている箇所のモールドは怪しい。
パーツの合いはフツー。足の付け根あたり(外側)はスキマができるので埋めた方が良さげ。

とりあえず豚さんだけ組み立ててプライマを吹いた。
直立した場合の推定全高は7~8cm。
ワインボトルのパーツサイズ(2cm)からすると1/15程度のスケールと思われるけど、それにしては豚さんが小さいような……でもノンスケールと明記してあるからとやかく言わない。

キットのベースは早々に放棄を決定。
なぜならば、あの絶壁みたいな境界と、そこからはみ出す謎のタオル状物体が気に食わないから。なにこれ……。

そういうわけで、作業の大半をベースに費やすことになった。自業自得とはこのことと言えよう。
上から見ないと分かりづらいけど、テーブルとチェアにはパースがかかっているようで、奥側が狭まっている特殊な形状。豚さんやその他付属品はそうでもないのに、なんとも中途半端な構成である。

ベースは10cm x 10cmの木製台座(¥300)。例によって溶きパテを塗り、表面処理をしたあとで黒塗装した。その上に砂浜っぽいものを構築し、キットの付属品を配置。海にはヘビージェルメディウムやvallejoのwater textureを使用。
が、波打ち際の出来はイマイチ。水飛沫も大袈裟すぎて不自然な印象。ジオラマは難しいと改めて認識した。

他、塗装面では木材表現が単調とか、赤ワインの色がトマトジュースみたいだとか、コップを青で塗ってみたけどガラスぽくないだとか、いろいろ残念ポイントが多く反省することしきりである。これはもう実験作ということにしよう(逃避)。

以上、ファインモールドの豚さんは、まあ、それなりのプラモデル。
キット化してくれたことにだけ感謝して、それ以外については積極的に言葉を濁してゆきたい。

リーオー ~バンダイ

ガンダムアッセンブルのリーオー。バンダイがようやく固定ポーズのミニチュアを出したということで、試しに買ってみたプラモデル。今のところ4つのセットが発売されてはいるものの、 公式ホームページ のやる気のなさから見るに、その前途は不明瞭である。 そんなリーオーのランナーは以下の1枚。...