前回に続きcyber addiction、そこからのteska(32mm)。
stlを元にdmmの出力サービスで実体化したミニチュア。素材はアクリル。
正面は半透明、一方の背中側は白っぽい。サポート(印刷物を支える柱)が付く面はこんな感じになるらしい。滑らかな半透明部分に比べ、ちょっとばかりザラザラしている(ナイロンほどではない)。
ちなみにサポートはdmmが付けてくれるので、送るデータにサポートは不要。つまり、どこにサポートを付けるかは指定できないわけである。一応、造形方向を指定するオプションはあるようなので、どうしてもここは白くしたくない、という確固とした意思がある場合は利用しても良いかもしれない。それなりの金額を請求されそうではあるけど。
そういうわけで、白くなった部分に気持ちだけヤスリをかけた。で、プライマを吹く。
さすがにこのサイズ(約3.5cm)だと、細かいモールドをすべて再現するのは難しかった様子。左モモの上下に走る凸モールドなどはほぼ視認できない。それでも顔はしっかりとディテールが確保されているし、剣に空いた穴(マテリア用?)や腰マントまわりの空洞もはっきりしているしと、サイズを考えれば十分な品質である。
カラースキームは派手になりすぎない程度にオレンジを使ってゆく。そして完成。
当然だけど、アクリルはナイロンに比べて塗りやすい。他はレジンとそんなに変わらない印象。でも強度は上かもしれない。塗っている最中やベースへの固定時を含め、折れそうと感じる場面はなかったので。
背中側のザラザラが気になると言えば気になる。髪のあたりは特に。でもまあ、基本的には正面からしか見ないから問題なしと言えよう。
ベースはinfinityの25mm scenery base。大きさ的にピッタリなのは、元よりこのサイズを意識して製作されているからだと思われる。ので、infinityのミニチュアを横に並べてみた。
infinityぽさが爆発している。同じブランドのミニチュアと言われても違和感はない。
以上、cyber addictionのteskaはサイファイ感あふれるクールなミニチュア。細部までよくできたモデルなので、是非出力して造形を楽しんでいただきたいところである。
stl自体はまだ販売されていないものの、こちらのサイトでそのうち買えそうな気配はするので、気になる人は監視をどうぞ(キャンペーンのbackerならすでにダウンロード可能)。
cyber addictionには他にも出力したいモデル(バイクに乗ったheimとかteskaの75mm版とかバストとか)があるものの、それらは自前の3dプリンタを入手してからになりそうである。そんな日が来ることを懐疑的に待ちながら、気長に在庫の消化を進めてゆきたい。