The Nazarova Twins, Kum Enforcers ~Infinity

久しぶりにinfinityから、the nazarova twins。数年前に買った時は30ドルちょっとだったのに、今では50ドル近くで売られているという、世界的物価高を象徴しているかもしれないミニチュア。まったくもって世知辛い世の中である。

ミニチュアの素材はホワイトメタルで以下パーツ。
ディテールは良好、パーツの合いはイマイチ。特に双子の腕と体の接着部分。バイクはフロントフォークのパーツが異なるだけで、本体部分は同じ。

組み立てプライマを吹いたところ。
双子は置いてあるだけで未接着。バイクはベースに固定済み。

カラースキームは一方を青っぽく、もう一方は黒とオレンジでどこかのメーカぽくすることにした。あー2個塗るの面倒くせー、などとボヤきつつ、ちまちま進めて完成。

ちょっとタイヤを汚しすぎたかも。地面の色が泥っぽいのも気になる。もっと明るい土色にすれば良かった。

双子のサイズが小さくて塗るのが大変。顔なんて5mmもないし。目を入れるのは早々に諦めて陰影だけにした。

以上、infinityのthe nazarova twinsは世紀末救世主伝説、あるいはマッドマックス的光景を彷彿とさせるアメリカンバイクなミニチュア。2台を1つのベースにまとめてジオラマっぽくして、汚物は消毒ヒャッハー!と、世紀末世界を再現するのもまた一興と言えよう。

Coalition Weaver ~Privateer Press

やる気が家を出たまま戻ってこないので、リハビリとして小さめのミニチュアを塗ることにする。選んだのはprivateer pressのcoalition weaver。こんなこともあろうかと、プライマだけ吹いて放置していた甲斐があったというものである(半分は本当)。

さてそのprivateer presss、現在ストアが閉鎖中である。月曜には復旧すると書いてあるものの、ここ1ヶ月まったく変化がない。これはおかしいと思って調べてみたら、warmachineをはじめとしたミニチュアゲームをsteamforged games(sfg)が取得、それに伴いストアも移転した模様。でもまだ完了はしていないようで、warcasterシリーズであるこのcoalition weaverの商品ページは見つからないのであった。

そんなミニチュアの素材はホワイトメタルで以下パーツ。
ディテール、パーツの合い、ともにフツー。組み立てる際、バックパックから伸びたケーブルの扱いには注意が必要。右手の杖に接続するのに調整は必至で、何度か曲げ伸ばしをしていたら根本からちぎれてしまった。まったく、もう少し余裕のある設計にして欲しいものである。

ため息をつきながらプライマを吹いた。
全高4cm。細かい塗り分けもなさそうなので全部接着した(ベースにも固定)。

カラースキームは赤系で差し色は緑系。シンプルな構成で迷いなく塗るのである。
最初はなんかイマイチに思えたけど、塗り進めていくうちに印象が良くなってきて、最終的にはそれなりにカッコイイ、となった。どんなミニチュアも、塗ってみるまでは分からないものである。

赤のレシピはkimeraのfuchsia skinとvallejoのgory redのミックス。買ったは良いけど全然使っていないkimeraの塗料をもっと有効活用してゆくのである。

差し色の緑はやや薄めな感じ。もう少し青を足しても良かったような気もする。

以上、privateer pressのcoalition weaverは組み立てづらさはあれど、総合的には悪くないミニチュア。塗装の手間も少なく、やる気のない時には助かるサイズである(塗りやすいとは言ってない)。そしてprivateer pressにおかれましては、sfgの元でも個性的でナイスなミニチュアをリリースし続けて欲しいものである。

Beeleth ~Kimera Models

kimeraのbeeleth。公式サイトにはdemonと書かれているけど、以前はthe slayerだったような気がするバストモデル(商品パッケージも後者)。諸般の事情で変えたのかもと要らぬ詮索をしつつ、悪魔的要素は角くらいしかないような……と無粋なことを思ったりもするのであった。

そんなミニチュアの素材はレジンで以下パーツ。
ディテール良好、パーツの合いはフツー。本体ととぐろを巻いた蛇みたいなパーツ(台座)の間に盛大なスキマが出来るのでパテで埋めた。他は特に手を入れる必要もなく、組み立ててプライマを吹く。
スケールは1/9で、全高は13cmくらい。台座込みのキットということで割と大きい。でもこの台座、底面が完全に平らではない上に不安定なので、別途何かに固定した方が良さそう。他、腕を含め、こまごましたものはすべて仮留めである。

カラースキームは濃いめの作例が好きになれないこともあり、全体をもっとマイルドにしてゆく。まずは肌と髪の色を決めて、他はその都度考えながら塗る(だから時間がかかる)。
顔のバランスからすると、目が少し小さいような。作例はアイシャドウをかなり効かせているので、あまりそうは見えないけど。

肌はvallejoのgerman red brown、scarlet blood、beige redのミックスから立ち上げて、beige red、fairy fresh + light fresh、light freshで順にハイライト。髪は同jade greenにdark prussian blueと黒を少々混ぜたものに、pale sandを加えてハイライト。こうしてレシピを残しておけば、あの色はどうやって塗ったっけ? となった時でも安心というものである(すぐに忘れるので)。

鎧の色は黒系にしてみた。ゴールドやシルバーという感じでもないし、かと言ってあまりに明るい色にするわけにもいかないから、黒で引き締めるみたいな。付けずらいハイライトはそこそこ。でも胸当て部分はやや物足りない気もしなくはない。

台座込みのキットに合うものをと探して見つけたのが、写真のアクリルベース(未固定)。透明度が高いせいで見づらいけど、かなり綺麗にカットされていて見栄えも良い。ただ、固定のために穴を開けたりすると目立ちそうである。なので、真鍮線の代わりにアクリル棒を使うなどして、見栄えに配慮した形で強度を確保する予定。

以上、kimeraのbeelethは悪魔というよりラミア的容貌のバストモデル。品質の方は安心のkimeraクオリティなので、心置きなく良質なディテールを堪能して欲しいものである。

Everlasting Wet Palette v2 ~Redgrass

暑くてやる気が出ない。いや、気候に関係なくやる気がない。何も作りたくないし、塗りたくもない。あー、やる気はどこへ行った。帰省でもしているのか。何でも良いから、さっさと戻ってきて欲しいものである。

ということで、年に何度かやってくる、この風物詩みたいな状況をどうにかするべく、ウェットパレットを新調する(唐突)。
このredgrassのウェットパレット、新調と言っても買ったのは3年前のkickstarterで、それからずっと放置していたものである。貧乏性ゆえ、まだ使えるパレットをむやみに打ち捨てることができず、移行に二の足を踏んでいたのであった。でも今回は思い切って切り替えてゆく。やる気を出すために! 是が非でも!

パッケージの中身は以下。
本体、ボトルホルダ、外付けパレット、スポンジフォームx2、再利用可能な膜(reusable membraneの直訳)15枚x2。これに加えて、専用のシート(50枚)を追加で買った。

特徴としては、再利用可能な膜ことreusable membraneの存在。従来のシートの代わりに使うもので、塗料を水洗いして最低4回は再利用ができるという触れ込みである。でも今回は使わない。機会があれば別途レビューする、かもしれない。

今まで使ってきたmastersonのパレットとの比較。スポンジのくたびれ具合が年季を物語る。
ちなみに予備のスポンジもあるので、まだ使おうと思えばいくらでも使える。が、今回は思い切って(以下略。

redgrassの方のサイズは20.5cm x 30.5cm x 3cm。bigger is better、ウェットパレットにおいては大きさこそが正義、と言っても過言ではない(限度はあるけど)。mastersonのパレットで色を混ぜたり広げたりしていると、すぐにいっぱいになってシートを変えざるを得なくなる。それすなわちストレスであり、もっと広々とした領域を使いたいと常々思っていたのであった。

パレットに入っているのは真鍮線。真鍮は銅の合金なので、その抗菌効果で水を清潔に保ってくれる。細い方は年中入れていたので、酸化して真っ黒になってしまった。でもまだ使えるからそのまま続投。

そういうわけで、早速混色。
敷いているのは、いつものクッキングシート。入手性も良いし安いから、正直なところこれで十分である(専用シートを買った意味がない)。

使った感想としては、スポンジに凹凸がないのでシートが密着しやすく、セットアップが容易な印象。他はサイズが大きくなっただけで、フツーのウェットパレットである(当たり前)。

で、なぜこんな青やら緑っぽい色を試しているかと言えば、このミニチュアの髪の色を検討しているからである。
肌を塗ってから、カラースキームの検討と称して1週間ほどが経過中。広々としたパレットに気分が良くなったので、髪を塗ってみる。
もう少し陰影を付ければ良い感じになりそう。この調子で今月中には完成させたいところである。なおこれはあくまでも願望であり、予定ではないことに留意してもらいたい。

Naira ~Aradia miniatures

先月まで、aradia miniaturesのサブスクリプションに登録していた。何のサービスかというと、3dデータ(stl)が入手できるこちら。3dプリンタも持っていないのになぜ登録したかといえば、欲しいミニチュアがあったのと(公式ストアでは品切れになってるやつ)、4ヶ月継続でもらえるこのnairaが良さげだったからである。

で、データが手元にあると実物を見たくなる。となると、dmmの造形サービス再び、という流れになるのは、もう誰も否定のできない自然の摂理なのであり、約1週間後には実体化が完了したのであった。
白い頭の方はレジン(1700円)。体は高精細プラスチック。去年dmmの造形を試した時にはなかった新素材で、ちょうど割引中だったこともあって安く済んだ(2400円くらい)。素材が異なる理由は単純で、体はレジンでの造形不可とdmm側で判断されたからである。

その体の方のディテールは良好。一方の頭は白すぎて判別不能。なので、プライマを吹く。
全高は約5cm。思ったよりもレジンの積層痕が目立つ。こんなことなら頭も高精細プラスチックで出力しておけば良かった、と一瞬だけ思ったものの、レジンの3倍近い値段であることを考えると、まあ、そこまでお金をかける必要もないかと納得するのであった。

カラースキームはエジプトの姫という設定を尊重し、それっぽくしてゆく。つまり、褐色とゴールドで塗ったら完成である。
目をこらすと、顔に積層痕が見えてくる。でもこの程度なら個人的には許容範囲である。ただ、これ以上大きいサイズのミニチュアになると話は違ってくるかもしれない。高精細プラスチックの方にはそういう問題はないけれど、ちょっと塗料が乗りづらい印象。重ね塗り必須みたいな。

ゴールドのnmmは新開発のレシピを採用。ベースにvallejoのscrofulous brown + earth。ハイライトはそこにsunset orange、さらにcitadelのdorn yellowを加え、最後に白を足した3段階。陰影にはcitadelのdryad bark。まずまずの色合いになったので、改良しながら今後も使ってゆきたい。

反省点は、褐色肌の成分が控えめになってしまったところ。途中まではちゃんと褐色だったのに、どうしてこうなった。以下、その経過である(ピンぼけを含む)。
最後の1枚でトーンがだいぶ変わっているのは、エアブラシで微調整したから。そしてこれが褐色肌成分を薄めた原因というわけである。細吹きのレバーコントロールは難しい。

ベースはいつものレンガで石畳を再現。なおnairaのデータには円形のベースも含まれるので、自分で出力できる人は用意する必要はない。ちなみにdmmで見積もりをとったらレジンで700円だった。

以上、aradiaのnairaはデフォルメ具合がカワイイミニチュア。これだけを目当てにサブスクリプションに登録するのはオススメしないけれど、他にも欲しいミニチュアのデータがあるのなら、aradiaのサービスを4ヶ月ほど利用するのも悪くはない選択と言えよう。

Q-KI3 ~Bigchild

そういうわけで急遽作ることにしたq-ki3 bust。デカいバズーカが目を惹くバストモデルでありながら、実際はほぼ全身モデルという、何とも因果なミニチュアである。どうせなら膝下まで再現して欲しかったと思わなくもないけれど、そこには大人の事情もあったのであろうと勝手に心中を察するのであった。

そんなミニチュアの素材はレジンで3dプリンタ製。
パーツの数は多めで、サポートの痕跡は見ての通り。ディテールは良好、パーツの合いも悪くはないものの、左手首のパーツだけはいただけない。腕の方に合わせればバズーカ側の位置が合わず、逆にバズーカに合わせると左腕との接続箇所にスキマができる。仮組みをしっかりする派であれば、後者のスキマを埋めることを推奨したい。でも今回は横着して前者を選択してゆく。

プライマを吹いたところ。
接着したのは上半身と下半身、左腕のみで、残りはすべて仮留め。このミニチュアは組み立てがわりと大変なので、あらかじめ全部接着してしまうのも手ではある。ただし、背中やツインテールの正面側が恐ろしく塗りづらくなるのは必定である。

カラースキームはボディをラベンダーにする。他の部分はいろいろと迷った挙句、あのキャラクタをリスペクトすることにした。そう、sci-fiでツインテールでロリとくれば、某cyberpunk edgerunnersのレベッカしかいない(確信)。こうして髪と目の色が決まり、ようやく完成へと向かうのであった。
髪は体と同じくらいの大きさなので、1色では退屈になると予想。ゆえに毛先はマゼンタ強めのピンクにしておいた(レベッカの武器のカラーも参考に)。

バズーカに乗る謎の猫は縞三毛にした。いわゆるキジ模様を再現するのが難しく、シマが視認しづらい結果となった。そもそもあの毛色を一言で説明するのが困難なので、必然的に混色で作るのも大変なのである。vallejoにおかれましては、是非とも猫ミニチュアを塗るためのキジ色を出して欲しいものである。

問題の左手首は、かなりの無理をしてバズーカ側を瞬着で固定。手首やベルト的な部分にそれなりのテンションがかかっているはずなので、経年で割れたりしないか心配である。

以上、bigchildのq-ki3はサイバーツインテールロリバズーカという属性だらけのアンドロイド(あるいはサイボーグ)ミニチュア。やや作りづらい点をのぞけば細部まで抜かりのないキットなので、嗜好の合う人なら買って損はないとも言えよう。が、ロリにしては顔が濃いため、それだけは注意が必要である(失礼)。

さて、これでbigchildの手持ち在庫はなくなった。早速新しいミニチュアを買おうと公式サイトを覗いてみたものの、特に欲しいものがない上、円換算した値段を考えると急激に購入意欲が減退していくのであった。ので、当面は他の在庫の消化に勤しみながら、円安でも買おうと思えるグレートなミニチュアの登場を静かに待つのである。

寝不足のフィオ ~ファインモールド

ファインモールドの寝不足のフィオ豚さんの出来がアレなだけに、当初は買うつもりがなかったプラモデル。それでも買ったのは、円安の今、海外のミニチュアを買うよりはお得だと判断したからである。そう、すべては円安のせいなのであった(衝動買いを責任転嫁)。

そんなキットはランナー4枚とデカールで構成。
ディテール、パーツの合い、ともにフツー。フィオの上半身にできるスキマが多少気になるくらいで、他は特に手を入れる必要なし。

組み立ててプライマを吹いた。
フィオの頭から足先まで6cmくらい。他のパーツは割愛。

色は何も考えずに設定通りに塗る。が、説明書の指定は全部無視。劇中のシーンがお手本である。で、完成。

ちまちま筆で塗ってみたら、わりと雰囲気が出て良い感じ。単色で塗るとどうしても玩具っぽくなるので、テクスチャを付けられる筆塗りが好適である。

徹夜明けの朝ということで、窓の外は明るくした。夜と想定して照明をoslにするのもありだけど、その照明の位置が気に入らない。パッケージの作例だと製図版の上にあるのに、実物はフィオの上にある。これだと暗くて図面が見えないではないか、みたいな。

その照明を支えるパーツは細く、塗っている最中にも震えるくらいに頼りない。いっそ真鍮線に置き換えて安心を得るのも手。もしその気力が自分にあったなら、照明を製図版の上に持ってきてoslを実践していたであろう……と妄想している。

他、デカールは極力使わずに筆で解決。製図版のデカールは白が明るすぎて不自然なため、周囲に合わせてトーンを調整。落ちている図面の方のデカールは背景を透明にして欲しかったところ。パーツの色と合わせるのは至難の業なので。

最後にフィオさんのアップ。
カワイくはないけど、これはこれで表情があって良い。ぱっちりと開けた目だけが正解ではないことを教えてくれている。

以上、寝不足のフィオは塗り方次第でいろいろと楽しめそうなプラモデル。豚さんよりは気に入ったので、個人的には買って良かったキットと言えよう。もし次作があるならば、同作の癒しこと、マンマユート団のボスを立体化して欲しいものである。

リーオー ~バンダイ

ガンダムアッセンブルのリーオー。バンダイがようやく固定ポーズのミニチュアを出したということで、試しに買ってみたプラモデル。今のところ4つのセットが発売されてはいるものの、 公式ホームページ のやる気のなさから見るに、その前途は不明瞭である。 そんなリーオーのランナーは以下の1枚。...