去年の12月に突如発売されたkimera kolorsの拡張セットを試してゆく。
同セットのテーマは自然ということで、肌やら季節を再現するための色が14本入っている。
最初は様子見かなと思っていたものの、肌色のレシピは模索中であり、さらには5ユーロの割引がされていたこともあって(今はもうない)、数日考えてから購入を決断。
生産の都合上、100セットくらいは年内に出荷できるけど残りは翌月末からになるよ、という案内通り、注文した分は今月になって到着した。
前置きはそれくらいにして、早速使ってみる。
実験対象はmorlokさんのスペアヘッド。
彫りが深くてゴリラ的雰囲気も漂う屈強なアニキではあるものの、使い道がまったくないので今回のイケニエにはうってつけなのであった。
なお、このスペアヘッドは本体とのパーツの合いが素晴らしく、一見してスキマが分からないレベルでフィットする。ので、接着せずに磁石か何かで差し替えられるようにしておくと、その日の気分でヘッドを交換できたりして愉快な毎日が送れる、かもしれない。
さて、そんなアニキを付属のブックレットに従って塗ってゆく。
相変わらず作例は神の領域に達している……こんなにキレイに塗れるわけないのに!!
冷静さを取り戻した後で、まずはベースから。
緑っぽい色から立ち上げるなんて初めてのことなので、早くも不安になる。
作例はエアブラシ使用とのことだけど、面倒だから筆塗り。
次にオレンジぽい色で全体をglaze。ここもエアブラシになってるけど(以下略。
ハイライト開始。作例もここからは筆塗り。
そもそもバストサイズのミニチュアとは大きさが違いすぎるので、このブックレットを参考にするのは間違いなのでは? と思い始める。
大丈夫なのか……。
うーん……。
そして終了。
もう少し陰影をつけるべきだったような気がしないでもない。
以下、感想。
少なくとも肌色に関しては、それなりに重ね塗りが必要な感じ。
いくつかの色にtransparentと書かれているのもそれを物語る。隠蔽力を上げたいなら白と黒を混ぜろと注意書きがあるくらいだし。
つまりは混色前提であり、そういうのが面倒でイヤという人には向かない。
『それでも慣れれば、きっとお気に入りの塗料になるはず』とも書かれているので、経験値あるいは熟練度の蓄積で印象が変わる可能性はありそうだけど。
いずれにしても真価を発揮させるにはコツがいりそうな塗料であるからして、もう少し使ってみてからあらためて評価したい。
他にもこの拡張セットではnmmのゴールドも再現できるようなので、うまいこと織り交ぜながら種々のレシピの探索と改良を行なってゆく。値段分は使い倒すくらいのつもりで。あまり使っていないベースセットの方も忘れずに。