マックスファクトリーのタカヤノリコ。2週間ほどやる気が行方不明だったので、とりあえず買ってみたプラモデル。やる気のなさを衝動買いでどうにかしようとする、極めて安易な魂胆である。
ノリコだけを作るので、ランナーは以下の2枚。さよならガンバスター。
ディテールはフツーだけど、パーツの合いは悪い。良くないではない。悪い。特に頭のパーツ分割が複雑なこともあって、スキマと段差が目立つ。埋めないとどうしようもないレベル。他にも合わせ目が体の側面にできるため、これを消そうとすると足の付け根の服のモールドも一緒に消えてしまう。ので、モールドを掘り直すか、あらかじめ深めにしておいた方が良い。やる気がないというのに、さらにやる気を減退させる要素が満載で最高である(皮肉)。
プライマを吹いたところ。
全高約8cm。頭、上半身/下半身、腕は仮留め。プロポーションは足が長めで、他の誇張は控えめといったところ。わりと露出度が高い格好だけど、これでも一応、高校の体操服である(厳密に言えばトップ部隊の制服なので、上着の形状などが学校とはちょっと異なる)。
カラースキームは青系にする。困ったら青で塗っておけば良いという、いつものパターン。
結果、誰だか良く分からない人になった。前髪が邪魔で目を描きづらく、それもあって別人化が促進された模様。髪の色も赤成分が足りない感じ。
消えた腰側面のモールドは目測で塗った。したら案の定、左右で非対称となった。手塗りの味は、こうして遺憾なく発揮されるのである。
ベースは径3cmの丸型を在庫から調達。クリアを吹いて軽く磨いたので、意味もなくピカピカしている。こういう無駄な作業が、実は楽しいであった。
以上、マックスファクトリーのタカヤノリコはなにかと面倒くさいキット。合わせ目を消すのが大好きな人にはうってつけだろうけど、そうでもない人は苦行を強いられる可能性が高い。でもまあ、値段を考えれば妥当な品質には違いないので、寛大な心と忍耐(あるいは努力と根性)とで乗り越えるべきものとも言えよう。なお、そうした敷居の高さがこの手のプラモデルから人を遠ざけている一因であろうことについては、あえて見て見ぬ振りをしてゆく所存である。