Pinup Male Visionary ~Kingdom Death

kingdom deathのmale visionarypinup of death3に含まれる全13体のうち、未作成だった最後の1体であると同時に、本当は作るつもりのなかったミニチュア。だがしかし、幸いなことにやる気の調子が良いようなので、スッキリするためにも片付けることにした。購入からあしかけ4年、ようやくpinup of death3が大団円を迎えるのである(おおげさ)。

そんなプラモデルは以下のランナー1枚で構成。
ディテールは無駄に良く、このサイズで乳首らしきものまで再現されている。左腕に隠れてほぼ見えないというのに、誰得とはこのことと言えよう。なおパーツの合いはフツー。首元のマント部分に多少の合わせ目があるけど、目立たないから放置する。

プライマを吹いたところ。手軽にスプレーで済ませた。
剣を持っている手は仮留め。他は全部接着済み。

カラースキームは明るい色を使わない方向で進める。といってもほぼ裸みたいなものなので、色で悩むことはないのであった。あとはさっさと塗って、さらっと完成。
結果、地味な仕上がりとなった。でもまぁ、予想通りではあるので、可もなく不可もなくといったところである。

他、ブーメランパンツの股間部分を絶妙に隠す剣が良い仕事をしている。書くことはそれくらいしかない。

以上、kingdom deathのmale visionaryは状況が良く分からない上に露出度が高めなミニチュア。筋肉隆々は良いけれど、尻まで出す必要があったのかについては疑問が残るところである。最後に、単品でこのミニチュアを買うかと問われたならば、その答えは迷うことなくNoである(マジでいらない)。

Liliantine, sword of Eris ~Arnau Miniatures

やる気はある。でも色が決まらない。そんな理由で時間を無駄にしながら作成したliliantine。本当は2週間に1つくらいのペースでミニチュアを仕上げたいのに、結局1ヶ月程度かかっているのはなぜなのか。やる気に関係なく毎日作業する時間を決め、習慣化してゆきたいところである(絵に描いた餅)。

さて、ミニチュアの素材はレジンで以下パーツ。
ディテールは良好ながら、届いた時には右耳が真ん中あたりで折れていた。この写真は修復済みの状態である(ため息)。
こんな小さな缶に緩衝材もなしで詰め込むものだから、折れるのも無理はない。体のパーツが大きいだけに容量の余裕も少なく、輸送中にパーツ同士がぶつかり合って破損したと思われる。まったく、パッケージングについてもっと考えて欲しいものである。

気を取り直して、プライマを吹いたところ。
スケールは1/10で全高約7.5cm。ポニーテールは接着済み、首は仮留め。

カラースキームはまず髪の色を薄めのブロンドと決めてから、ヘアバンドの青を策定。そこから鎧も青を混ぜた色で塗ることにした。
で、その結果はと言えば、髪色のコントラストが足らず、なんだかメリハリのない出来となった。ベースの色が明るすぎたのが原因である。画像編集ソフトのカラーピッカーを使えば明度の調整は容易なので、今後はそうやって色を確認した上でカラースキームを決定してゆく(たぶん)。

一方の鎧はそれなりに重厚感もあって悪くはない。レシピはvallejoのdark greyにdark prussian blueを混ぜたものを元に、同steel grey、pale sand、白などでハイライト。ちょっぴり青みがかっているのが良い感じ。

台座は100均の木材が再び登場。パテを塗ってヤスリをかける地味な工作の成果である。重心を低くできるのは良いけど前後方向の揺れには弱そうなので、地震などによる転倒の対策を重視するなら既製品を買うのが賢明である。

以上、arnau miniaturesのliliantineは鋭い眼差しにシビれるポニーテールエルフなバストモデル。個人的にこういうクールな目つきが好きなこともあり、表情を含めた造形面でも満足度は高めである。この睨め付けるような冷たい視線に射抜かれたい同士諸君は、ぜひ買って塗って、思う存分ゾクゾクしてもらいたいものである。

Aya Lantern Armor ~Kingdom Death

あー、やる気が出ねー。そんなことを言い続けて1ヶ月。1日おきに色を塗ったり、ミニチュアを眺めただけでまた明日、みたいな日々を乗り越えて、ようやく完成させたkingdom deathのaya。少しずつでも進んでいれば、いつかは目的地に到達できる。そんな当たり前のことの重要さを、あらためて認識するのであった。

で、以下がミニチュアの素材。
3dプリンタ製のレジンということでディテールは申し分なし。特徴的な太モモに多少の積層痕が確認できるものの、2022年のキットと考えれば十分な品質である(3年熟成)。

組み立ててプライマを吹いたところ。
全高は約9cm。ランタンを持つ右手は仮留め。またもや黒のプライマはグロス仕様である。

カラースキームは髪をピンクにして、他はそれに合わせる形で色を決定。そこから3週間くらいかかって完成(実際にはその半分以下の期間しか作業してないけど)。
まず第一に、太モモに鎧を付けず、あえてさらけ出すという潔さを評価したい。ココを見てくれ! という強いメッセージが存分に伝わってくる。さすがkingdom death、それでこそkingdom death。求められているものをちゃんと出す、まさにプロフェッショナルである。

困ったポイントは、顔というか目の半分が前髪に隠れているので非常に塗りづらいこと。でもどうせキレイに塗ったところで視認性は悪く、はっきりと判別するのは困難なため、なんとなく目が見えれば良いと割り切ることにした。こうやって心の負担を減らしてゆくのである。

鎧のnmmはvallejoのdark greyとsteel grey、heavy blue greyを混ぜたものがベース。一方のハルバードはdark greyとdark prussian blue。色合い的にもそれなりに差別化はできたと思われる。塗装の過程は写真に撮ったので、やる気がない時にでも記事にしてお茶を濁してゆきたい。

そのハルバードに付属した謎の球状物体とランタンは光っているものと解釈し、ちょっとだけoslを実施。基本的にoslが映えるのは暗いシーンを想定した場合なので、今回は控えめにしておいた。

以上、kingdom deathのayaは、言うに及ばず、太モモなミニチュア。明快なテーマが直球で清々しく、ゆえに好感の持てるキットである。レジンの方はもう売っていないけれどプラモデルは販売中なので、太モモ具合が気になる人は買って損はないはずである。なお個人的には割れた腹筋派を自認しているのであって、太モモには何の興味もないことをここで断っておきたい(どうでもいい情報)。

Agrath ~Neko Galaxy

neko galaxyのバストモデル、agrath。初見では小さめのように感じたけれど、スケールは1/10と一般的。腕が端折られている関係で体積が抑えられているため、全体として小さく見えた模様。このように、見た目から受ける印象なんてわりと適当である。

そんなキットの素材はレジンで以下パーツ。
ディテール良好、パーツの合いはフツー。右肩から腕にかけてパーティングラインがあるものの、それに気づくのは肌を塗っている最中のことである。

プライマを吹いたところ。
全高は約5cm。ツノは仮留め。今回はプライマをグロスにしたので、下地の光沢が透けて見える。なぜグロスにしたかと言えば、ハイライトの位置を決めるのに光の当たり具合を参考にしたかったからである。そのためには表面がテカテカしていた方が都合が良いのであった。こんなふうに。
カラースキームは青白系にする。悪魔という設定なので、肌から人外感を醸し出してゆくのである。
塗った結果、意図せずして服と肌が同系色となり、一見して区別がつきづらくなってしまった。服はもっと黒っぽくしておけば良かった。無念。

肌のレシピはvallejoのsteel greyとdark prussian blueのミックスを元に、basic skin toneやlight fleshなどを足してハイライトを構築。青と言いつつ、実は肌色も混ぜているのである。

一方のツノは陰影が弱め。ちょっと白すぎる感じがしなくもない。ツノの色をどうするかはいつも迷うところなので、もっと現実世界のツノを観察してゆきたい。

ベースは100均で売っていた木材を切って表面処理したもの。ミニチュアがそんなに大きくないこともあって、安定面でも問題なし。100円の木材で4つくらいは同サイズのベースが作れそうなので、大変安上がりで結構なことと言えよう。

以上、neko galaxyのagrathは西洋悪魔的風貌のバストモデル。造形は良いし組み立ても楽ということで、濃い目の顔立ちに抵抗がなければ買ってみるのも悪くない選択である。カワイイだけが正義ではない。カワイくなくても良いじゃないか。つまりはそういうことなのである。

タカヤノリコ with ガンバスター ~マックスファクトリー

マックスファクトリーのタカヤノリコ。2週間ほどやる気が行方不明だったので、とりあえず買ってみたプラモデル。やる気のなさを衝動買いでどうにかしようとする、極めて安易な魂胆である。

ノリコだけを作るので、ランナーは以下の2枚。さよならガンバスター。
ディテールはフツーだけど、パーツの合いは悪い。良くないではない。悪い。特に頭のパーツ分割が複雑なこともあって、スキマと段差が目立つ。埋めないとどうしようもないレベル。他にも合わせ目が体の側面にできるため、これを消そうとすると足の付け根の服のモールドも一緒に消えてしまう。ので、モールドを掘り直すか、あらかじめ深めにしておいた方が良い。やる気がないというのに、さらにやる気を減退させる要素が満載で最高である(皮肉)。

プライマを吹いたところ。
全高約8cm。頭、上半身/下半身、腕は仮留め。プロポーションは足が長めで、他の誇張は控えめといったところ。わりと露出度が高い格好だけど、これでも一応、高校の体操服である(厳密に言えばトップ部隊の制服なので、上着の形状などが学校とはちょっと異なる)。

カラースキームは青系にする。困ったら青で塗っておけば良いという、いつものパターン。
結果、誰だか良く分からない人になった。前髪が邪魔で目を描きづらく、それもあって別人化が促進された模様。髪の色も赤成分が足りない感じ。

消えた腰側面のモールドは目測で塗った。したら案の定、左右で非対称となった。手塗りの味は、こうして遺憾なく発揮されるのである。

ベースは径3cmの丸型を在庫から調達。クリアを吹いて軽く磨いたので、意味もなくピカピカしている。こういう無駄な作業が、実は楽しいであった。

以上、マックスファクトリーのタカヤノリコはなにかと面倒くさいキット。合わせ目を消すのが大好きな人にはうってつけだろうけど、そうでもない人は苦行を強いられる可能性が高い。でもまあ、値段を考えれば妥当な品質には違いないので、寛大な心と忍耐(あるいは努力と根性)とで乗り越えるべきものとも言えよう。なお、そうした敷居の高さがこの手のプラモデルから人を遠ざけている一因であろうことについては、あえて見て見ぬ振りをしてゆく所存である。

Asteria ~Kimera Models

kimeraのasteriaさん。鎧騎士最高ということで、2年くらい前のkickstarterで買ったミニチュア。放置していた理由について多くを語る気はないけれど、こうして日の目を見たので、その時間も無駄ではなかったと勝手に正当化するのであった。

そんなミニチュアの素材はレジンで、以下パーツ。
ディテール、パーツの合い、ともに良好。頭(兜ありなし)、右腕(剣を持つ位置)、左手(旗かロザリオ)がそれぞれ選択式。気になるのは、剣などのパーツの曲がりが結構キツめところ。お湯につけたりしてもまっすぐにはならないから厄介である。また剣を肩に担いでいる右腕のパーツは、拳の取り付け位置を調整しないと刀身が肩に接触せず宙に浮く。このあたりはすり合わせが必須である。

組み立ててプライマを吹いたところ。
全高約8cm。頭、右腕、左手、前垂れは仮留め。省力のため、旗の採用は見送った。とにかく楽をする方向で進めるのである。

カラースキームは緑。具体的には、超魔界村に出てくる緑の鎧を再現する。金ピカ鎧のせいで地味な扱いだけど、あのグリーンメタルにロマンを感じるのであった。
結果、鎧はイメージに近い色になった。nmmもまぁまぁ。レシピはベースにcitadelのcaliban green、ハイライトはvallejoのjade greenやpale sandを足したもの。

顔については黒目がちょっと大きい感じ。視認はしやすい一方で、コミカルな印象を受ける。塗装経緯はこちら。
重要なことは全体像としてどう見えるか、なので、そこまで細部にこだわってキレイに顔を仕上げる必要はない、というのが個人的に得た見解である。多少のムラや筆の跡なんて遠目で見れば分からないし、誰も気にしたりしない(自分以外は)。心残りがあるのなら、それを次の機会に生かせば良いだけのことである。さぁ、やる気がないとか言っていないで、手を動かすのだ(主に自分に向けて)。

以上、kimeraのasteriaはフツーに良くできた女騎士ミニチュア。パーツの位置調整が必須なのは玉にキズながら、それでもオススメしやすいプチフレンドリーなキットと言えよう。asteriaさんにはバストモデルもあるので、気が向いたらそっちにも手を伸ばしてゆきたいところである。

ディードリット ~マックスファクトリー

マックスファクトリーのディードリット。ロードス島戦記について知るところは少ないけれど、このキャラクタがいわゆるエルフのイメージを決定づけたかもしれないことは知っている。個人的に思い入れなどはなく、ただなんとなく買ってみたキットである。

そんなプラモデルのランナーは以下。
ディテール、パーツの合い、ともにフツー。塗装のことを考えた親切なパーツ分割が売りと思われるものの、自分のような変態には余計なお世話でしかないという悲しい事実。それを特に感じるのが、前髪パーツと後頭部とにできる合わせ目。こんなところにあったら気になって仕方がないではないか。顔を組み込んで頭部ごと後ハメにするのも形状的に難しいから、先に顔や体を塗って組み立ててから埋めた。面倒極まりないとはこのことである。訓練された変態に手心など無用であるからして、塗りやすさよりも造形物を重視する攻めた設計にしていただきたいものである(商売にならない提案)。

他にはマント(クローク)と、前後に分かれた服の間にスキマを確認。服の方はともかく、マントは目立つので埋めるのを推奨。

で、プライマを吹いたところ。
スケールは1/20。とりあえず肩アーマーがデカすぎ。そして足が細すぎ。とはいえ原作準拠だろうから言うだけ野暮である。この時点で接着してあるのは体と服、謎形状のベルトのみ。他は全部仮留め。

カラースキームは緑系。エルフといえば緑、みたいな共通認識が多々されているようなのでそれに倣うことにした。
なんというか色合いが単調、あるいは退屈な印象。服の色(vallejoのpale blue)をもっと白っぽくして周囲とのコントラストを際立たせるべきであった。

目は例によって自分で描いた。額の飾りも描いたけど、前髪に隠れてほぼ見えない。ので、デカールも貼らなくて良い気がする。

ベースはキットのものを使用して森を再現。できればあと1cmか1.5cmくらい径が欲しかったところ。そうすればもっと森っぽくできたのに。コストカットという条理は、こうして我々の前に立ち塞がるのである。

他、キットの出来とは関係ないけれど、ポーズが俯き気味のため影ができやすく、ライトの当て方を含めてうまく写真を撮るのが難しい。

以上、マックスファクトリーのディードリットはロードス島のエルフなプラモデル(意味のない情報)。特に期待はしていなかったので、可もなく不可もなく、どこまでいっても中庸なキットである。それはつまり買わなくても良かったと言い換えられるのであり、衝動買いの是非について改めて考えさせられる機会になったとも言えよう。

『さあ、ミニチュア在庫の消化に戻りなさい』

そんなゴーストのささやきが聞こえた気がしたのである。

Pinup Male Visionary ~Kingdom Death

kingdom deathの male visionary 。 pinup of death3 に含まれる全13体のうち、未作成だった最後の1体であると同時に、本当は作るつもりのなかったミニチュア。だがしかし、幸いなことにやる気の調子が良いようなので、スッキリするためにも片付ける...