neko galaxyのsci-fi風味なバストモデル、alice cross。どこか既視感があると思ったら、アレやコレ同様、ウィンドブレーカ的ジャケットを着用していることに気がついた。sci-fiキャラにはわりとありがちな格好ではあるけれど、少なくともウールのセータを着ているよりは未来的に映るのも事実。それだけ衣服は時代を反映するとも言え、キャラクタが身につけているものひとつ取ってみても、そこに込められた意図があることを汲み取ってゆきたいと思う今日この頃である(何の話?)。
さて、そんなミニチュアの素材はレジンで以下が内容物一式。
ディテールは良好、パーツの合いはフツー。パーティングラインは各所にそれなり。特徴としてはしっかりとした眉毛の造形。自分で描く必要がないのは、それだけで利点だったりもする。眉毛のないキットは自分で表情をつけられる自由がある一方で、失敗が許されないという恐怖が伴うのである。
組み立ててプライマを吹いたところ。
スケールは1/10で全高は6cmくらい。左腕の上面に小さいながらも目立つ欠けがあり、ちゃんと埋めておけば良かったと、あとで後悔することになるのであった。他、頭、両手首は仮留め。左の三つ編みだけは頭側に接着済み。
カラースキームは髪をピンクにする。それだけはすんなり決まったものの、残りを決めるのには数日を要した。そんな感じにノロノロ進めているから、完成までに時間がかかるのである(やる気のなさも一因)。
頭に付いた謎デバイスの色がイマイチ。全体で見ると浮いた印象がぬぐえない。作例同様、黒系の地味な色にした方が無難だったかも。が、無難であることが正しいとは限らないので、そのあたりの選択は難しいところである。
今回は光源を意識してハイライトを置いてみた。特に肌。そうしてみて分かるのは、おおげさに思えるくらいにコントラストを効かせた方が、良好な結果に繋がるということである。例えばこれは塗装中の顔。
額、鼻筋、目の下、アゴにうっすらハイライトが置いてあるけれど、残念ながらこれでは足りない。ので、完成までにさらに明るい色(vallejoのlight flesh)を入れている。同様のことを左肩、胸元にも適用。薄めの塗料を筆で何度も重ねていく作業になるので時間はかかるものの、それだけの価値はある──ような気がする。ちなみに完成写真で言うと、遠目で見て白っぽく見える部分がそれである。
今後も思い切ってハイライトを置いてゆく所存。迷わず置けよ、置けば分かるさの精神である。
以上、neko galaxyのalice crossは濃いめでリアルな顔立ちの三つ編みsci-fiミニチュア。でもsci-fi要素は頭の物体くらいで、これがなければパンクでファンキーな人に見えなくもない。その意味では、sci-fiの枠にとらわれない柔軟な発想を試される、ある種、挑発的なキットとも言えるのである(適当な感想)。