たまにはおっさんミニチュアを愛でてゆく。対象はquesting zachary。kingdom deathのおっさんミニチュアにしては意外と人気があったようで、現在は売り切れ状態である(胸や尻のミニチュアに比べれば、在庫がなくなるまでに時間はかかったけど)。何にせよ、それだけ多くの人がこのおっさんミニチュアの価値を認めことを、素直に嬉しく思うのであった。
そんなミニチュアは3dプリンタ製のレジンキット。
ディテール良好、パーツの合いも問題なし。マント以外のパーツの接着面には小さい穴(1mm径くらい)が開いていて、真鍮線を仕込むには好都合。そういう意図で穴を設けているのかは不明ながら、個人的には大いに評価したいところである。
今回は初めてグレーレジン(deathgrey)を選んでみた。付属のカードによれば(写真左上)、deathgreyはkingdom death専用に開発されたレジンで、最強品質の3dプリントミニチュアのために製造された、とある。が、正直に言ってその違いは良く分からない。解像度は十分に高く、積層痕もほぼ認識できない、けどそれは通常のレジンでも同じだよね、みたいな。こんなことならfirst run collectors editionを買っておけば良かった(5ドル安いし)。
モヤモヤしつつも組み立ててプライマを吹く。
全高約8cm。頭頂までなら5cm程度。商品ページの写真でも分かるように、付属の3cmベースからはみ出るほどにボリューミー。さすがに接地面が頼りないので、4cmのベースを別途用意して固定した。なお頭とマントは仮留め。
カラースキームは青メイン。設定イラストは色合いがうるさく感じるので、シンプルなコーディネートを心がける。あとはやる気と相談しながら、ゆるゆる塗って完成。
まずはポーズがイイ。斧を振り下ろす一瞬を捉えたこの構図、控えめに言って最高である。
メインの青はいつものkimera phthalo blue。青で統一したのは良いものの、全体で見ると差し色が足りないような印象も。ベルトから下げている筆みたいなヒモの先端は、オレンジか緑にしておけば良かったかもしれない。
武器と盾のゴールドはnairaで使ったレシピを再び採用。でも黄色が足りていないのか、あまりゴールドぽくは見えない。もう少し調整が必要そうである。他、マントの接着面がその質量に比較して小さいため、接着強度に不安が残るのは残念ポイント。
以上、kingdom deathのquesting zacharyは文句なしにカッコいいミニチュア。手元に届いてすぐに作りたくなった、それくらいには出来が良いので、おっさんミニチュア愛好家だけでなく、老若男女関係なく愛でてもらいたい一品である。再販の機会を待ち、是非とも入手すべき。そう断言してはばからないのであった。